九州 JR

スイッチバックにループ線に矢岳越え…。魅力が多すぎるいさぶろう・しんぺいに乗車【九州一周11】

2020年6月30日

嘉例川駅から吉松駅へ戻ってきました。

前回
【ななつ星も停車】明治からの駅舎が残る嘉例川駅【九州一周10】

前回はかつて鹿児島本線と日豊本線の乗換駅であった、吉松駅を訪れました。   吉松駅から普通列車に乗車し、肥薩線で南へ向かいます。   今回ご紹介するのは、JR九州では一番注目されて ...

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吉松駅から乗車しますのは、いさぶろう・しんぺいのうちの、しんぺいです。

 

いさぶろう・しんぺいが走る区間は明治時代、南九州まで鉄道を通すためにスイッチバックやループ線を駆使してなんとか鉄道建設を進めようとわかる場所です。

他にも日本三大車窓の一つとも言われる矢岳越えも見られます。

今回はそんないさぶろう・しんぺいと、そこから見られる景色についてご紹介します。

まずは車内からご紹介です。

車内は他のD&S列車に比べるときらびやかさには欠けますが、古風な民家のようなデザインです。

 

基本的にはこのようなボックスシートが並んでいます。中には2人席もありますが、座席は同じで、リクライニングはしません。

このようなボックスシートはすべて指定席です。

 

自由席は2号車端に7席あります。

ただしこのように景色が見づらい感じがします。

 

そのため、車両中央部にはフリースペースがありますので、ここが一番良いかもしれません。

左右どちらの景色も見やすいです。

 

青色のライトで照らされている小さなギャラリーがあり、肥薩線についての解説が書かれていました。

 

列車名の『いさぶろう・しんぺい』とは山縣伊三郎、後藤新平お二方のお名前から取られています。

 

真幸駅と矢岳駅の間の矢岳第一トンネルに、それぞれの方が「天險若夷(てんけんじゃくい)」、「引重致遠(いんじゅうちえん)」と記されました。

つなげて読むと、「天下の難所を(トンネルによって)平地であるかのようにしたおかげで、重い貨物を遠くへ運ぶことができる」という意味。

かなりの難関工事ではありましたが、肥薩線が開通したことは日本の産業にとっても欠かせなかったことです。

それでは吉松駅を出発です。

すぐにトンネルに入り、鹿児島県と宮崎県の県境を越えていきます。

 

真幸駅のホームへ入りました。

奥に見える一段高いところへはスイッチバックして後ほど通ることになります。

 

一度真幸駅に入った後は進行方向を変えて奥の方へ進み、再び進行方向を変えて右側の高い方へ進んでいきます。

 

ホーム上には真『幸』にあやかって、幸せの鐘なるものが設置されていました。

 

ここでは5分程度の停車時間がありますので皆さんそれぞれ記念撮影をしたりして楽しんでいらっしゃいました。

このあとの各駅でも同じように数分間停車してくださいます。

 

真幸駅は先程もお話したように『幸』のつく駅ですから、縁起が良いということで入場券も人気のようです。

また、ここは宮崎県で一番古い駅とされています。

 

真幸駅からスイッチバックして先ほどの高い部分の線路へ入りました。

上の方から駅舎を見下ろすことができます。

 

トンネルに入り、今度は宮崎県から熊本県へ入ります。

3県の県境が集まっていることからもいかに山中かがお分かりでしょう。

 

トンネルを抜けると日本三大車窓である矢岳越えの景色が見られます。

 

この車窓のところでしばらく停車。

奥には吉都線の回でご紹介した霧島連山、そして手前の方には京町温泉の町並みを含む平地が広がります。

肥薩線が山を走っているからこそ、上から見下ろした素晴らしい景色が見られるのです。

 

近くにはこの車窓の解説ボードもあり、矢岳越えの車窓が詳しく説明されていました。

 

再びトンネルを出入りした後、矢岳駅に到着。

大文字で大きく書かれたローマ字が目立つ駅名標で、料亭みたいな感じがします。

 

矢岳駅は肥薩線で一番標高の高い駅。

ここまで一生懸命登ってきた列車は今度は下っていくことになります。

 

駅前には人吉市SL展示館があります。

聞いたところによると子供向けのようだったので、今回はパスしてしまいました。

 

この矢岳駅はスイッチバックなどのない普通の駅ですので、そのまま発車します。

続いての駅は日本で唯一スイッチバックとループ線の両方がある大畑駅です。

ちょうど上から大畑駅を見下ろすことが出来るところでは停車してくださいます。

 

これから写真を撮っているところから山の周りを円を書くようにして下りていきます。ここから300メートル以上の高低差を一気に下るためにこの方法が用いられているのです。

そして進行方向を変え、大畑駅へ入ります。

最後に黄緑色の線路を通って人吉へ向かうのです。

 

2分ほどかけて山を下りた所です。これから赤色の線路と合流し、進行方向を変えます。

 

スイッチバックをしてしばらくすると、先程通っていた青色の線路から離れ、列車は大畑駅へ入ります。

 

大畑駅の駅舎には大量の名刺が貼り付けられています。全国にいくつかある、小さな名物です。

 

その横には『JR OKOBA』とちょっとしたおもてなしがなされていました。

また、奥にはフレンチレストランがあります。ナニコレ珍百景でも紹介されています。

 

大畑駅のホーム先端からは複雑な分岐を見ることができます。

 

もう一度ご説明しますと、300メートル上から円を描いて引込線に入り、スイッチバックして大畑駅に入り、最後に人吉方面へ向かうことになります。

大畑駅に来たならば、是非ともこの分岐を見るべきです。

 

さて、再び列車に乗り込み、人吉駅へ向かいます。

 

まもなく人吉駅の手前でら球磨川を渡ります。

ここでは左側の山に人吉城が見えると紹介されていましたが、撮影は出来ませんでした。

 

終点の人吉駅に到着しました。

吉松から人吉まで1時間でしたが、まったく長いとは感じません。

いさぶろう・しんぺいの車両自体はそこまで装飾されているわけではありませんが、車窓が面白すぎて装飾なんて必要ないのです。

昔の方々が山を越えるのに尽力していたことがよく感じられました。

 

ここは絶対に残すべき、そして乗るべき区間だと言えるものでした。是非皆さんも足を運んでみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

次回
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