肥薩線で人吉駅までやってきました。
ここから乗車しますのは、2017年3月にデビューした、一番新しいD&S列車、かわせみやませみです。
今回はそのうちの青色に輝く列車、かわせみに乗ります。
翡翠と列車に書かれた文字からは、シュッとしたスタイリッシュに飛び立つようなイメージが沸き立ちます。
もう一つの車両はやませみ。
正直この列車が登場するまでやませみという鳥がいるとは知りませんでした。
今回は野鳥の棲むような素敵な山中を、そして日本三大急流である球磨川のそばを走る特急かわせみやませみのご紹介です。
それでは早速車内をご紹介します。
車内に入ると特に使われてはいませんでしたが、ちょっとしたカウンターがありました。
全体的に小さめで繊細な装飾を豊富に用いているので、とても楽しませてくれるものです。
また、乗車記念証やそれに押すスタンプも置かれています。
また、バードウォッチング用の双眼鏡も設置されています。流石に走行中に見るのは難しそうですが、途中で駅に長い間停車してくれたりしますので、そのときには楽しめそうです。
丸くくり抜かれた窓も厚みがあり、遊び心があります。窓の下には子供のために台も置かれていて、誰にでも楽しめるような配慮が行き届いた展望コーナーです。
また、カワセミもたくさん描かれていますが目障りには感じない程度。絵がたくさんあるというよりも全体的に模様のように捉えられます。
やませみの車両を少しだけ覗いてみると、『球磨焼酎』など地元の名産品や、かわせみの模型が展示されていました。水戸岡さんによるデザインの車両にはこういったギャラリーが多いような気がします。
また、この反対側のカウンターで車内販売も行われています。
バリアフリー対応のお手洗いも整備されていて、落ち着いた青色で光沢がかっていました。
トイレの中は白色基調で落ち着いた空間。
青系の色のチェック柄を額縁に掛けておくにとどめています。
また、一匹だけカワセミが止まっていて、場所に応じて必要以上に装飾していないのが良いですね。
それでは座席の方を見ていきましょう。
全体的に自然を演出していて、天井や座面などには植物の模様が描かれており、森の中にいるように感じられました。
かわせみやませみには様々な種類の座席があります。
まずは景色を正面に見ることが出来るカウンター席。
背もたれが木なので座り心地は微妙かもしれませんが、球磨川を正面に見られ、座席も1つずつなので、お一人の方でも気兼ねなく楽しめます。
(1号車「かわせみ」7A・10A・11A・12A・13A・14A、7D・8D・9D・10D、2号車「やませみ」4A・5A・6A・7A)
球磨川はA席のほうがよく見られます。
カウンター席の中には子供用の座席もあり、ベルトまでつけられています。
この座席は販売されていませんが、1号車「かわせみ」の7Aと10A席の間にありますので、ご家族の方はその席を取ればよいかと思います。
また、4人用のテーブル席もあります。
大きなテーブルも備えられているので複数人で食事しながら移動を楽しむには最適です。
(1号車「かわせみ」15番ABCD、2号車「やませみ」2番ABCD)
他にも2人用のテーブル席やソファー席、大きな座席で+210円必要なやませみベンチシートもあります。
そして、こちらがスタンダードな座席です。
リクライニングもする通常の特急列車と同じで快適な座り心地となっています。
座面も和室にも合いそうな模様となっていて和みます。
しかもその模様は周り同士で異なっています。
テーブルはかもめ等と同じで、肘掛けから取り出す四半円の形です。
温かなライトが車内の落ち着きを保ちます。
工芸の繊細さにも感服させられるものです。
ブラインドは木製のもので、わずかに隙間が空いているため、光を完全に遮らず、なんとなく川の景色が見えるな~という雰囲気を感じて景色を見ようということもできました。
それでは人吉駅前で購入してきた栗めしをいただきます。
人吉駅では鮎ずしや栗めしの立ち売りを行っていることで有名なのですが、火~木はお休みだったので、駅前で購入することになりました。
『汽車弁当』のレトロな看板の建物の横、『人吉駅弁 やまぐち』さんで購入しました。
とても甘い栗ご飯に、しっかり味のついたおかずは、昔ながらのお弁当という感じで大満足でした。
それでは今後、球磨川の急流を眺めながらの肥薩線の旅の様子をご紹介します。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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