昨日、鹿児島本線、筑豊本線の乗換駅である折尾駅の新駅舎が2021年1月2日より使用開始されることが発表されました。
折尾駅はかつて非常にレトロな駅舎が残っていたほか、日本初の立体交差の駅でもありました。
しかし、現代では駅の利便性が低く、市街地の分断が起こっていることも事実です。
これを受けて2012年から大規模な高架化事業が行われています。複雑に敷かれた線路を整理しながらの工事はかなり大変そうです。
今回は工事真っ只中、2020年3月時点の折尾駅の様子をご紹介します。
若松行きの筑豊本線の電車で折尾駅へやってきました。
筑豊本線のホームはこちら、6,7番のりばです。
このホームは青丸のところにあります。やってくる列車は直方方面から若松へ向かう筑豊本線の列車です。
そして図のように少し離れたところには鹿児島本線のホームがあり、間には新たな駅舎が建てられているところでした。
それでは続いて鹿児島本線のホームへ向かいましょう。
途中には鹿児島本線の発車標をライブ映像で流すテレビが置かれていました。
確かにわざわざ発車標を設置するより便利かもしれないですが、なんだかシュールですね(笑)
こちらが鹿児島本線のホームです。左側から3,4,5番乗り場になっています。
筑豊本線の高架との間のスペースには、将来の鹿児島本線ホームが作られているところでした。
こちらは折尾駅高架化完成後の図です。
現在高架ホームで使用されているのは筑豊本線ホームと鹿児島本線ホーム。緑色のホームが建設中のホームです。
高架から旧・1,2番線のりばへ降りてきました。
こちらは筑豊本線ホームとして使用されていましたが、現在の6,7番のりばへ切り替えられたことで2019年3月に廃止されました。
1895年から筑豊本線は鹿児島本線と交差しており、日本初の立体交差の駅でした。
さて、続いてはA,B番のりばへ向かいます。
アルファベットの乗り場があるなんて不思議ですねぇ…。
A,B番のりばホームは筑豊本線から小倉方面への短絡線上に設置されています。
直方から小倉へ直通する列車が停車しており、1,2時間に1本程度の本数です。
別日に撮影したものですが、列車が停車する様子になります。
この短絡線の近くには2000年まで走っていた西鉄北九州線の高架跡が残されていました。
鷹見口へやってきました。見た目では昭和の工事事務所のようです。
乗り換えの人はきっぷを入れたりSUGOCAをタッチしたりせずに乗り換えできます。
今回は入場券を購入し、改札へ入ろうとすると…引き止められました。
本数が本当に少なく列車もしばらくやって来ないですから、間違えたと思われたようです(笑)
さて、それではこちらが『A』番乗り場です。
普通、鉄道のホームは番号でつけられるのが当たり前ですが、こちらにはアルファベットがついています。
これは高架化工事によってつけられたものです。
元々こちらのホームは6,7番のりばでした。
しかし高架化によって新たに設置された筑豊本線ホームが6,7番のりばになったことで、こちらのホームの番号を変更する必要が出たのです。
普通ならば8、9番線にするところですが、改札が別であるため、分かりやすくするためにアルファベットとなりました。
折尾駅は非常に大きな駅ですがここを通る列車の本数は少ないため、構内踏切が採用されています。
錆びた遊具のような駅名標、現在高架化がかなり進んできた部分とは違って鷹見口はずっと時が止まったままです。
こちらのホームは将来同じ高架駅へ変わります。現在の鹿児島本線3,4番のりばの番号が1,2番に変わり、そこから発着する予定です。
手前から短絡線ホーム、鹿児島本線ホーム、筑豊本線ホームになります。
折尾駅の高架化は2021年度中に完了するため、鷹見口は廃止されます。
折尾駅から珍しい光景が次々に無くなってしまうのはとても残念ではありますが、より便利な駅になることに違いはありません。
また、かつての駅舎をモデルとした新駅舎では折尾駅の歴史を伝えるざまざまなものを設置するようです。
それでも時代の変遷を行く折尾駅を是非、皆さんにも訪れていただければと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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