今日は名古屋に来ています。これから豊橋へ向かうのですが、乗車していますのは特急河和行きです。
通常名古屋から豊橋へ行くのならばJRもしくは名鉄1本で行くことができます。
しかし、今回はそのような行き方ではなく、船も使います。
どうしてそんな移動を…と思われるかもしれませんが、意外と面白いものでした!
名古屋圏を出た河和線特急は知多半島を南下。
2層の高架駅となっている太田川駅を横目に、知多半島の先の方まで列車で走っていきます。
青山駅周辺、半田市のロードサイド店やショッピング施設が立ち並んでいました。
武豊線しか乗らないので、結構な都会ぶりに驚きです。
終点の一つ手前、河和口駅からは少しだけ海が見られます。列車に乗っていると山の中を走ってばかりで、海の近くという実感があまり無いのですが。
(天気が良いですが、後日撮影です。)
終点の河和駅に到着。車止めのすぐそこには今回乗船する船の案内がされていました。
この船は名鉄海上観光船ということもあって、駅の広告でオススメをされます。
河和駅から河和港までは船に乗船する人のために無料バスもあるのですが、そう遠くはありませんので歩いていくことにしました。
途中の歩道橋からは水門なんかも見れて、バスより楽しそうです。
駅から5分程度で河和港に到着。
この建物の中に券売機や売店があります。
施設の前にはカッパの家族がいました。
元々河和、河和口、野間の海水浴場に、家族バラバラに置かれていたそうですが、ここにまとめられたみたいです。
河和駅からのバスも到着し、人が集まって来ました。
今回乗船するのはこちらの名鉄海上船。乗り場では改札が始まりました。
船の種類は他にもあるみたいですが、座席は4+4。
階段もあって上へはデッキ、下へは少し低い座席となっています。
安くない運賃ですが、ただ豊橋までの移動を楽しむのみ。いよいよ河和港を出港します!
どんよりとした雲の中、船は三河湾に沿って進みます。
時速35kmほどのスピードで、水しぶきを立てていく姿は迫力があります。鉄道で言えばノロノロとした速度なのですが、船であれば十分早く感じます。
途中、日間賀島に到着。
『ひまポ』とか、ネット用語にありそうな店名ですね(笑)
日間賀島からは荷物が積まれてきました。味付け海苔みたいです。
流石に大きすぎるものは無理でしょうが、これくらいは運んでくれるんですね。
日間賀島の港を出ますと、知多半島から段々離れていきます。
続いて船がつきましたのは篠島。日間賀島でも多くのお客さんが降りていかれましたが、河和から乗った人はほとんどいなくなりました。
河和から伊良湖へ行く人はかなり少ないようです。
篠島を出てから20分ほど、渥美半島の近くまでやってきました。大きなホテルなんかも見えます。
渥美半島の港、伊良湖に到着です。
伊勢湾フェリーがお出迎えしてくれました。
さすがフェリーというだけあって、さっきとは比べ物にならないほど大きいです。
ここからはバスで三河田原駅まで行くのですが、時間があるので伊良湖岬を見に行きます。
歩いていきますのは『いのりの磯道』。
無筆の歌詠みと呼ばれた糟屋磯丸の歌碑が続いています。
整備された遊歩道を5分ほど歩くと伊良湖岬の灯台到着しました。すごく大きなわけではありませんが、これがあると海のまちに来たのだと実感がわきます。
実はこの先に恋路が浜なんてのもあるそうですが、バスの時間も迫っていますのでここで折り返し。
伊良湖旅客ターミナルには豊鉄バスがやってきていました。
バスの本数は1時間に1本ほど。まあ、それくらいあれば十分かなと感じます。
伊良湖を発車したバスは伊良湖シーパーク&スパを横目に走っていきます。
船からも見られた大きなホテルですが、新型ウイルスの影響もあって、休館中です。
途中横道にそれまして、休暇村伊良湖に入ります。
休暇村というのを始めてみたのですが、テニスコートもあって、かなり広々していると感じました。
バスはこんなのどかな畑から住宅街、そして田原市街へと入っていきます。
こちらは田原市役所。2007年に完成した、相当綺麗な建物です。
田原市は東海道から外れた半島にあるがために田舎のイメージが付きがちですが、きれいな建物がそろっていて、快適なのかなと思います。
田原駅前のバス停で下車。ここで降りたのは僕だけ。他の人たちは豊橋まで行ってしまうのでしょうか?
ここで別企画の撮影のためにしばらく留まっていました。
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と言いつつも、豊橋鉄道の車両が保存されているのを見に行くのに、途中の芦原駅で下車。
それからは歩き疲れてぐっすり。いつの間にか終点、新豊橋駅に到着していました。
今回、名古屋から豊橋までおかしなルートでやって来ましたが、ここまで面白いとは思いませんでした。
特に鉄道の終着駅である河和駅と三河田原駅を、別の交通機関で移動して見るなんてのも、新鮮味があります。
普段ではやらないような、意味がないと思われる移動の仕方も、やっている本人は面白いものです。
皆さんの近くに普段は使わない交通手段があるのならば、ぜひ使ってみてください。
きっとただの移動ではなくなる思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。