JR東日本 青森

【大変貌!】東西自由通路がオープンした青森駅新駅舎と旧駅舎の今を見る(1)

2021年5月17日

 

こちらは青森駅、これが県庁所在地の駅なのか!と散々揶揄された駅舎に来ています。

しかしそれも過去の話となり、こちらの駅舎は役目を終えたのです。

 

2021年3月27日、奥に見えるナチュラルな色合いにガラス張りの新駅舎がオープンしました。

 

青森駅として5代目となるこちらの駅舎。

今回はオープンから1ヶ月半の今、その建物がどのような仕上がりなのか、そして旧駅舎はどうなっているのか見ていきたいと思います。

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西口

まずは旧西口駅舎の中を覗いてみます。

券売機などは取り外され、みどりの窓口の中はもぬけの殻。完全に建物だけ取り残されてその他は空っぽになった印象でした。

 

新駅舎へは旧駅舎の手前にある通路から入ることになります。

まだ駅前広場などは工事中のため、新駅舎を遠くから見るのは難しそうです。

 

かつての仮通路に沿って歩いていくと新駅舎に到達。

 

仮通路はこの部分だけ切り取られたような感じです。

 

隙間からカメラで見てみると案内などが残されており、確かに使われていた痕跡があります。

 

新駅舎を正面から見てみると、ご覧のとおりのクリアさ。

ガラスに直接文字が書かれているのも特徴的です。

 

エレベーター、エスカレーターと階段が並び、自由通路へ繋がります。

 

西口の出口は今の所正面のみですが、駅前広場が整備された後には左右方向の扉も開かれそうです。

 

自由通路

青森駅周辺の街は線路で分断されており、その行き来が非常に困難でした。

簡単に行くには入場券を購入して構内の跨線橋を渡る必要があり、定期入場券を実用的に購入する人もいたそうです。

 

今回の新駅舎開業の大きな目的は、東西自由通路によって、その状況を改善することになります。

 

ちなみに西口側エレベーター前の場所で手すりが取り付けられているのは、おそらくかつて使われていたであろうレールでした。

細かいところにもかなり手が込んでいますね。

 

通路の南側はガラス張りになっているため、非常に開放的で明るくなります。

 

さらに、青森駅に向かって線路が集まって来る光景を見ることもできました。

 

一方その反対側はアートギャラリーになっています。

 

壁面はりんご箱をイメージしたとされており、現在は東北ディスティネーションキャンペーンのため各地のポスターが飾られていました。

 

また青森駅の社員さんが製作なさったという、3代目駅舎と車両の模型まで。

 

他にも駅構内図など鉄道関連の展示が多く、かなり楽しめそうです。



 

東口

東口の旧・4代目駅舎はまだ残されており、その姿を今でも見ることができました。

 

一方で駅舎内にあった店舗などはすべて撤退、または移転。

 

ただし一つだけ、何故か郵便ポストだけは残されていました。

 

東口からの入り口は駅ビル・ラビナの横に作られた仮通路を通り、右へと進んでいきます。

 

その突き当りの階段からが新駅舎です。

 

階段は途中までで仮設の踊り場が作られています。

今後旧駅舎が解体されれば、階段の横にエスカレーターもできる予定です。

 

かつての駅舎が解体されるのは時間の問題で、2つの駅舎が共存するときを今のうちに楽しんでおきたいです。



 

コンコース

自動改札と券売機が横並びで設置されており、券売機の印字が結構ひどかったので、旧駅舎から持ってきたと予想されます。

この機械は結構高いものと聞きますからね。

 

その右側にはみどりの窓口とびゅうプラザ。

 

びゅうプラザは朝の時間帯ということでシャッターが閉まっていましたが、その手前に待合スペースとNewDaysがあります。

昨今の情勢からかもしれませんが、仕切りのある椅子だと面識のない人同士でも隣で座りやすく、効率的に空間を使えそうですね。

 

JRの改札の向かい側には青い森鉄道の券売機と窓口があり、かつての窓口よりコンパクトになりました。



 

改札内

改札に入って左側には各ホームへ階段が降りる通路が伸びています。

 

こちらも自由通路と同様ガラス張りになっているので、このようにかつての跨線橋を上から見ることができました。

 

またエスカレーターもできて、かなり利便性が向上しました。

 

ただしこのエスカレーター、上下方向で幅が異なっています。

おそらくですが、上りは列車が到着すると一気に多くの人が乗るため、下りはパラパラとホームへ向かうためこのような違いがあるのではと思われます。

 

ホームへ降りると正面には何やら壁ができていて、一方通行に進むよう案内が。

 

これは旧跨線橋から降りていた階段で、その撤去がまだ終わっていないため、この対処がされているようです。

 

東口の新駅舎が完成すれば、ホームへ行くのに歩く距離は半分ぐらいになるのでは無いでしょうか。

 

北海道への輸送の役割を完全に失った青森駅。

旧跨線橋はかつての賑わいを物語っており、新しい階段とともに残る姿は貴重です。

 

また新駅舎は青森の良さを非常に活かしており、素晴らしいものに感じました。

青森駅は次のステップへ。これからどのような開発が行われるのか、楽しみにもなってきます。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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