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青函連絡の様子が残る青森駅 駅舎が建て替えられる前に行くべき!

2021年1月31日

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津軽海峡フェリーで青森までやってきた後、バスで青森駅に到着しました。

のっぺりとした平仮名であおもり駅と書かれたこの駅舎。
青森駅は県の代表駅というだけでなく、かつては北海道へ向かう交通の中枢の役割を担っていました。

 

現在では北海道新幹線が開業したことでその役割を終え、現在ではほとんど普通列車だけが停車します。

そんな青森駅ですが、現在の駅舎が建て替えられることとなりました。
今回はまだ古さの残る現在の駅舎を見ていくことにします。

入場券が必要な東西移動

それでは入場券で駅構内へ入りましょう。

 

エスカレーターと階段だけでエレベーターが無いため、車椅子昇降機が設置されています。県の中心駅でエレベーターが無いのは、構造上の問題とはいえ珍しいです。

 

階段の途中には職員さんのための部屋へつながる通路がありました。

 

青森駅と青函輸送の歴史について写真で紹介されている連絡通路を歩いていきます。

 

連絡通路は途中で打ち切りになっており、ここから先は工事中。そのため右手につながる仮設の階段を降ります。

小さな駅舎の西口

改札を抜けて青森駅西口へやってきました。

 

こじんまりとした小さな駅舎で、普通列車しか停まらない地方の駅みたいです。こちらは東口とは違って青森県の中心駅には見えません。

 

西口には自動改札はありませんが、みどりの窓口も置かれていました。

 

待合場所やお手洗いも設けられていて、こちらの駅舎もそれなりの設備が揃っています。

 

夕焼けの逆光でよく見えませんが、駅前にあるのは公園と住宅、マンションだけです。
ロータリーも整備されておらず駅前のアスファルトのところで送り迎えをしているようでした。



建設中の新たな駅舎

そんな西口ですが、背後には青森駅の新駅舎が姿を表しています。
現在東西の行き来は入場券を購入する必要があるのですが、自由通路がオープンすることで橋上駅舎のようになります。

 

外観は一面ガラス張りの駅舎となっていて、木目調の明るい感じのデザインです。
コンコースもリンゴの箱をイメージした木目の壁紙になります。

 

現在東口に比べたら何もない西側も、これから発展していくことでしょう。

 

再び入場券を購入して改札内へ入ります。

 

連絡通路の窓からは建設中の自由通路を見られました。

 

スタイリッシュで近代的な駅舎として生まれ変わり、県内の代表駅にふさわしい、明るい駅となるに違いありません。

 

通路の途中には乗務員休憩室の出入り口があって、JR東日本の方々が入っていきます。

 

入った後は階段を降りるようで、下には休憩室になっている建物がありました。



往年の歴史が残る

ここからは歴史感あふれる青森駅の様子を見ていきましょう。

 

どこかノスタルジックな感じのする跨線橋から、各ホームに階段が降りています。

 

床では青森県のキャラクターいくべぇが函館の五稜郭の星を被り、寝っ転がっていました。

 

3〜6番線ホームには奥羽本線や津軽線の列車がやってきます。新幹線が走るまでここからは急行はまなす等、夜行列車も発車していました。

 

最初、東口から跨線橋へ行くのに車椅子昇降機があったのと同様、各ホームにはエスカレーターと車椅子昇降機がつけられています。

 

1,2番線ホームから東口へ伸びる跨線橋からは光が漏れ、バッテンが不規則に並ぶのも味があるものです。

 

1,2番線からは青い森鉄道、大湊線など野辺地方面への列車が中心に発車します。



このホームの先には柵で行けない場所があります。

今となってはこんなに長いホームは必要なくなってしまっているのです。

 

奥には青函連絡船が就航していた頃、列車から連絡船へ乗り継ぐ人たちが通った橋を見られます。

 

夜行列車ですら過去の話となってしまいましたが、更に昔の様子を知ることができます。

 

そんな昔の様子に浸っていましたが、今渡っているこの跨線橋すら近いうちに過去のものになります。

 

もしかしたら青森駅は今が一番時代の変遷を感じられるかもしれません。

 

きっぷ無しで新幹線に乗れる時代、その隣には北海道まで鉄道すら繋がっていなかった頃の写真が飾られていました。

 

現在の駅舎が解体されるのは2021年度中の予定です。

新潟駅の万代口の次は青森駅。次々に大きな駅は新しく生まれ変わります。
鉄道の歴史上でも重要なモノガタリを話す青森駅、ぜひ今の駅舎が残るうちに訪れてみてください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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