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【タクシー代行に!?】廃止される快速あがの 記録的大雪の磐越西線を乗車[史上最長片道切符の旅(53)]

2022年3月2日

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こちらは磐越西線、会津若松駅です。

昨日から運休だった只見線、本日も引き続き運休となってしまいました。このままでは埒が明かないのでルートを変更し、磐越西線・上越線経由で小出駅まで遠回りして出ることにします。

史上最長片道切符のルートとは異なりますが、お許しください…。

 

今回乗車するのは、会津若松から新潟を結ぶ快速あがのです。

この列車のダイヤは60年間ほとんど変わっていないのですが、2022年春のダイヤ改正で廃止されることが決まりました。

使用される車両はGV-E400、2019年に投入された新型気動車です。

向こうには郡山駅からの電車が到着しました。

 

11:01 会津若松駅発

車両基地に停まっているキハE120系を横目に、列車は出発しました。

停車駅は、塩川,喜多方,山都,荻野,野沢,鹿瀬,津川,三川,咲花,馬下,猿和田,五泉,新津から新潟まで各駅です。

放送等を聞きたい方は、YouTube版をご覧いただければと思います。

磐越西線は郡山から会津若松を経由し、新津までを結ぶ路線です。

会津若松駅は行き止まり式の構造なので、郡山方面の線路が離れていきました。

 

会津若松〜喜多方の途中駅は、普通列車であっても通過することが多くあります。

 

塩川駅では回送列車と行き違い。

この駅には、会津若松行きのSLばんえつ物語号も停車します。

 

11:16 喜多方駅着

喜多方と言ったら、9割9分喜多方ラーメンを思い浮かべることでしょう。

 

磐越西線の電化区間は、喜多方駅で終わり。

架線はここで途切れ、非電化区間に入ります。

ただし2022年春のダイヤ改正で、会津若松〜喜多方を走る電車はすべて廃止。すべて気動車による運行となります。

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これまで開けたところを走っていましたが、山の中に入っていきました。



列車は一ノ戸川橋梁を渡っています。

明治41年に架けられたこの橋梁、16支間・長さ445mは当時東洋一の規模でした。

近代化産業遺産にも登録されています。

 

11:27 山都駅着

まさに山の都に位置する駅です。

 

SLばんえつ物語号のレトロチックな駅名標も立てられています。

 

遅れていた新津発会津若松行きの普通列車と行き違いました。

 

11:35 荻野駅着

ホームがすごく綺麗に除雪されています。

 

山と山に挟まれた中、鉄橋で阿賀川を渡ります。

明治大正期にこんなものを作り上げてしまうなんて、凄いですね。



11:45 野沢駅着

ここは西会津町の中心駅、お一人乗られてきました。

 

阿賀川にある立派な上野尻ダムも見ることができます。

 

快速列車らしく、跨線橋もあるような徳沢駅も通過。

 

奥沢トンネルを抜け、徳沢橋梁を渡ります。

 

この徳沢橋梁が県境となっており、福島県から新潟県に入ります。

 

列車が雪を巻き上げていくので、窓は真っ白になってしまいました。

 

12:13 鹿瀬駅着

ここまで30分近く停まることなく走っていました。

 

12:19 津川駅着

今度はお隣の駅に停車です。

 

ここでは8分間の停車。ホーム上には可愛らしい待合室がありました。

 

このキャラクターはオコジロウ。SLばんえつ物語号のオリジナルキャラクターです。

 

室内はメルヘンチックな感じになっていました。

 

向かいからやって来た列車はキハ110系での運行。

しかしこの列車が出ても、なかなか快速あがのは発車しません。



停車して30分くらい経ったまま、車掌さんがどこまで行くか聞きに回ってきました。

しばらくすると車掌さんによる放送が。

『この先の五十島駅でポイント不転換が起き、運転を見合わせている』とのことでした。

 

その後、結局タクシー代行による輸送が決定しました。タクシーが来るまで30分ほど待ちます。

 

1時間20分ほど津川駅で足止めされた後、タクシーが到着しました。

 

列車に乗られていたのは10人ほど、跨線橋を越えて駅前に向かいます。



用意されたのは3台。

一人は五泉駅、その他は全員新津駅までの利用です。

信越本線は動いているので、新潟までは列車に乗り継いでとのことでした。

 

14:02 津川駅発

1時間半遅れでタクシーが発車しました。

 

東北横断自動車道ではなく、並行する国道49号を走っていきます。

 

三川駅を通過、近くにはヤマザキショップもありました。

 

山を抜けて平野部になり、五泉市の中を走っていきます。

 

磐越西線の線路を越えまして、東新津駅の近くを走行中。

 

1時間ほどかかりまして、新津駅に到着しました。

 

快速あがので津川〜新津は47分。

高速道路だったら同じくらいになりそうですね。

 

大雪の中でも走っていく新潟の鉄道。その交通網の一端を担った快速あがのでした。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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