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【新型やくも273系】グリーン&セミコンパートメントで岡山→出雲市乗車記

2024年4月6日、特急やくもの新型車両273系がデビューしました。

カーブの多い伯備線を走っており、従来の381系電車では非常に酔う特急とされていました。

新型やくもでは、制御付自然振子装置を用いており、あらかじめ記憶されたデータに合わせて車体を傾けるため、振り戻しによる酔いやすさを軽減しています。

 

さらに岡山〜出雲市の3時間に及ぶ長距離特急、乗車体験をより楽しませてくれる設備が盛り沢山です。

 

今回は特に注目したい、グリーン席とコンパートメント席の両方をご紹介します。

 

車内チャイムや放送などはYouTubeで動画にしている他、車内設備は試乗会の様子を別の記事でご紹介しています。合わせてぜひご覧ください。

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出雲市駅を5:27に出発した、特急やくも4号岡山行き。

こちらは、273系新型やくもの営業初列車です。

晴れの国岡山の陽光を受け、やくもブロンズが輝いていました。

 

折り返し特急やくも5号が、出雲市行きの営業初列車。

2番線ホームで出発式を行なっているところで、一度引き上げた後で折り返し入線します。

 

テープカットも執り行われ、40年ぶりの新型車両導入にお祝いムードも高まっていました。

 

銀河鉄道999の音楽と共に、出雲市駅へ向かって最初の出発です。

 

乗車するのは次の特急やくも7号。

列車は8両編成で全車指定席。4両で1組となっているため、グリーン車が1,5号車と離れているのが特徴的です。

 

まずは2人用のセミコンパートメントをご紹介します。



10:13 岡山駅 発

岡山駅を出発しまして、出雲市方面ではOfficial髭男dism『I LOVE…』の車内チャイムが流れます。

山陰出身のバンドということで、縁ある音楽が選ばれました。

 

細長いきっぷになっており、自動改札機は通せません。詰まってしまう可能性があるので、乗車券だけを通すようにしましょう。

1人あたりの特急料金は、普通車指定席と同じです。

 

セミコンパートメントは、2人用と3〜4人用が並んでいる状態です。

 

まもなく倉敷駅に到着。車内チャイムは全ての停車駅発着時に流れるので、かなり頻繁に聴くことができます。

 

新型やくもデビューに合わせて、くず入れも新型やくも仕様に。

 

また、主要駅の岡山駅, 倉敷駅, 米子駅, 松江駅, 出雲市駅には、やくも駅名標が設置されています。

 

車掌さんから新型やくもの乗車記念証と、「おもいできっぷ」をいただきました。スタンプも新型やくも仕様に変わっています。

 

清音駅を通過する時、ちょうど井原鉄道の汽車とすれ違いました。

 

伯備線は高梁川に沿って北上。セミコンパートメントは窓が非常に大きく仕切りも無いので、景色をよく綺麗に見ることができます。

セミコンパートメントは座面部分を、フルフラットに展開できます。

 

まずは黄色いつまみを引っ張った状態でスライド。

 

二つ折りになっている座面を、背もたれ側に開きます。

 

反対側も同様に、黄色いつまみを引っ張った状態でスライド。

 

これで全体がフルフラットになりました。

 

1人であれば、十分寝転がれるだけの広さです。

 

こちらは2人用座席となっているので、向かいあって足を伸ばしてみました。

 

さすがに2人寝転ぶのは難しいと思いますが、足を伸ばすだけなら十分。

ただ、通路側の人がちょっと狭いかもしれません。

 

フルフラットへ展開する際、二つ折りの座面を開く段階で、真ん中のテーブルは折りたたんだ状態である必要があります。

 

両側を開くと雲形になっており、お弁当など置くには十分な大きさです。

 

窓側にはコンセントが2口設置されており、2人それぞれが使うことができます。

 

穏やかな明かりを灯すテーブルランプが備わっていて、トンネル内に落ち着いた雰囲気を作り出します。

 

1号車の半分がグリーン席の区画になっているのですが、ここの自動扉が開きやすいので、ちょっと気を使うかもしれません。

 

備中高梁駅で下車。どちらのドアが開くか表示されるようになり、新幹線みたいで便利です。

 

10:47 備中高梁駅 着

おそらく高梁市の観光関係の方でしょうか、こちらでも記念乗車証をいただけました。

 

下り2列車目ながらボードまで用意されていて、山陽の途中駅でも華やかなお出迎えでした。

 

現在特急やくもには、旧型381系と新型273系が混在している状態です。

 

乗車位置案内も異なるもので、新型仕様が貼られていました。

 

今度は特急やくも10号、岡山行きに乗車します。



普通車から乗り込みましたが、ほぼ満席状態。

車椅子席も用意されており、利用なさっている方がいらっしゃいました。

 

普通車指定席でも全席にコンセントを備えており、かなり便利で快適性が向上しています。

モケットには古来から神事に用いられ、魔除けの意味もある「麻の葉柄」模様をあしらいました。

 

グリーン席は1+2配列で、十分すぎるほど空間に余裕があります。

 

オレンジ色の座席で、なんだか高級感がより強いです。

 

広いシートピッチに合わせて、テーブルは新幹線のように手前へ引き出すことができます。

 

フットレストも設置されており、床と同じ柄が靴を履いたまま、座席と同じ柄が靴を脱ぐ面です。

 

グリーン席には積石亀甲模様、富と長寿の象徴である亀の甲羅をイメージしています。

 

普通車と共に、もちろん全席コンセントを備えています。

 

訪日外国人向けですが、車内Wi-Fiも搭載されていました。



まもなく倉敷駅に到着。

岡山方面の便では、「山陽本線、新倉敷、福山方面」や「水島臨海鉄道」ののりかえ案内も流れていました。

 

岡山方面の車内チャイムは『Pretender』、中国地方最大のターミナル駅として、様々のりかえ路線が流れます。

 

岡山駅に到着する時には、高知方面への特急南風がいました。



11:47  岡山駅 着

回送するまでの間、岡山〜鳥取を結ぶ特急スーパーいなばがと並びました。どちらも山陽と山陰を繋ぐ特急です。

新型やくもデビューに際し、岡山駅2番線ホームがリニューアル。

 

やくもブロンズの駅名標が設置され、ロゴマークの掲げられた柱も立派です。

 

シンボルである雲の形をした、やくもベンチも設置されました。

 

姫路方の留置線へ、岡山近郊電車の新型車両Uraraが回送。伯備線における新時代です。

 

そして特急やくも11号になる新型やくもが入線。

 

行先表示器にはフルカラーLEDが採用され、やくものロゴマークが描かれていました。



最後は3〜4人用セミコンパートメントで、出雲市駅まで乗り通し。

かなり空間にも余裕がある空間となっています。

 

各区画の間にはキャリーケースなど置ける、荷物置き場も設置されていました。

 

1号車はグリーン車とセミコンパートメント(普通車)が半々。

グリーン車(2等)を示す「ロ」と普通車(3等)を示す「ハ」を合わせた「クモロハ」になっています。

 

12:13 岡山駅 発

岡山駅を出発し、『I LOVE…』と共にフルカラーで表示が流れます。この便は比較的停車駅が多いものです。

 

山陽本線から伯備線へ直通する線路は、山陽本線を立体交差で越えて倉敷駅に到着。

 

倉敷駅といえば美観地区を連想させる、なまこ壁のプラットホーム。

JRにも貨物列車が走っている、水島臨海鉄道が分岐しています。

 

その先で山陽新幹線の高架と交差しました。

タイミングが良ければ、新幹線を見られるかも。

 

特急やくもの停車が少ない、総社駅に到着。

桃太郎線、井原鉄道などものりかえ路線として表示されていました。

 

2人用でも紹介したのと同じ方法で、3,4人用でもフルフラットに展開できます。

 

3人であれば全員足を伸ばしても、かなり余裕がありそうでした。

 

最大4人の区画ではありますが、コンセントは窓側に2口。分岐など持って来られると便利そうです。

 

高梁市街を眺めつつ、備中高梁駅を出ると単線区間に入り、陰陽連絡路線としての色が濃くなります。

 

木野山駅では桜が満開になっており、撮影されている方がたくさん。

ぜひ春の時期には注目してみてください。

 

お花見という訳で、岡山駅のお弁当をいただきます。

 

新見駅では姫新線、芸備線がのりかえ路線として案内。特急車両で、芸備線の案内を見聞きする日が来るとは思いませんでした。

 

足立駅で381系ゆったりやくもと行き違い。



岡山県から鳥取県へ入るところ、分水嶺について観光案内が行われました。

鳥取県最初の駅、上石見駅を通過。伯備線の中でも一番標高の高い駅となっています。

 

伯備線には貨物列車も走っており、山陰方面へ繋がる唯一の貨物です。

 

根雨駅に停車中、ちょうど381系緑やくも復刻塗装と行き違いました。

運用については山陰観光連盟のXで確認できます。



右手には中国地方の最高峰、大山。

伯耆富士とも言われ、くっきりと稜線が非常に綺麗でした。こちらでも観光案内が行われています。

 

伯備線は伯耆大山駅で終わりとなり、ここからは山陰本線へ。貨物列車が来るのもここまでです。



鳥取県西部のターミナル駅、米子駅に到着。

新しい橋上駅舎になりまして、やくもラウンジと名付けられた待合室も設けられています。

 

駅に隣接して扇形機関庫があり、引退した奥出雲おろちの機関車もいました。

 

鳥取県から島根県に入りまして、安来駅に到着です。

 

その先では中海沿いを走っており、宍道湖と並兄弟的な汽水湖です。

 

山陰地方で一番大きな都市の松江市、松江駅に到着します。

 

その先は宍道湖を一望できる区間へ。ものすごく綺麗な訳ではありませんが、山陰地方へ来たという落ち着きを感じられる車窓です。

 

玉造温泉駅に到着、ここで新型やくも同士がすれ違いました。

 

宍道駅では木次線がのりかえ。ちょうど黄色のキハ120形がいました。

 

『I LOVE…』が流れまして、終点の出雲市駅に到着です。

 

のりかえ案内として、『山陰本線、大田市、浜田方面、一畑電車』が表示されます。

 

雲型の駅名標に迎えられ、終点の出雲市駅に到着です。



13:20 出雲市駅 着

3時間7分に及ぶ特急やくもの旅、かなり長い行程ながら非常に楽しめました。

のんびりできるセミコンパートメントは退屈知らずで、グループ旅行にはぜひ推したい設備です。

 

セミコンパートメントは普通車なので、1人あたりの料金は普通車指定席と同じ。特に追加料金は必要ありません。

 

しばらくすると西出雲より、381系ゆったりやくもが入線してきました。ここから特急やくも24号として走ります。

 

新旧やくもが並ぶ場面もありまして、時代の移り変わりを感じるワンカットを収められます。

 

山陰への観光にはぜひともオススメできる列車。

こちらへお越しの際は是非乗ってみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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