沖縄 沖縄都市モノレール

【運休中のはずが…?】ゆいレール新車両基地工事 代行バスの名残

沖縄県唯一の鉄道である、沖縄都市モノレール「ゆいレール」。

沖縄へ入るのにほぼ全員が使う那覇空港と直結し、那覇都市部を走って首里駅へ。2019年には浦添市の、てだこ浦西駅まで延伸しました。

 

さらに、2両編成だったゆいレールですが、3両化により輸送力増強しているところ。これに伴い新たな車両基地が作られています。

 

新車両基地への分岐器設置工事により、2024年6月29日の始発から30日の終電まで、那覇空港駅〜牧志駅は終日運休とされました。

 

しかし運休2日目の30日、那覇空港駅の改札は開いており、いつも通りの風景。

不思議に思って発車標を見てみると…

 

「分岐器設置工事完了に伴い、本日始発より全線運行再開しております。」と流れていました。

はるばる沖縄へ来たのですが、代行バスの運転も終わってしまったようで…。

代わりに早くも運行再開を果たした、ゆいレールの様子を見てみることにします。



まずは、那覇空港駅に設けられていた、代行バスのりば跡地へ。

改札に向かって右側の階段を降ります。

 

駅舎やモノレールの高架橋下には、バスを停められるスペースが。

昨日はここに代行バスが停まっており、看板も立て掛けられていたようです。

 

牧志〜てだこ浦西駅のゆいレールは12分に1本間隔で走り、代行バスもそれに合わせた本数を設定。

一方で、代行バスより既存の路線バスがより安くて早く、ゆいレールも乗客を分散すべく路線バスを勧めていました。



続いて実際に乗車しまして、工事が行われた分岐部分と、途中駅の様子を見てみましょう。

ゆいレールの乗車券はQRカード式になっており、これを改札に読み取らせます。

 

やってきたのは3両のゆいレール。2023年8月から2編成を運行開始しており、4月には4編成まで数を増やしました。

最終的に9編成が3両で走るのですが、中間車のみ新造して既存車両に差し込むのが5本、先頭車含め3両すべて新造するのが4本です。

 

那覇空港駅を出発すると、右手に分岐する軌道を見られます。あちらが現在の車両基地へ繋がるものです。

 

しかし、3両編成化に伴い車両数が増えるため、車両基地の増設が必要に。

軌道を挟んで左にも車両基地が作られ、そちらへ繋ぐ分岐が見られます。昨日工事が行われたのは、新車両基地へ繋がる分岐を設置するためです。

 

この真下には国道506号小禄道路の「赤嶺トンネル」があります。

国道の上に車両基地を建設することで、国道施設の一部としての設備とみなされ、土地取得の経費を抑えることができています。

 

日本最西端の那覇空港駅の次は、日本最南端の駅である赤嶺駅です。

 

3両編成同士すれ違いまして、小禄駅に到着です。



イオンモール那覇と直結する小禄駅で下車。

代行バス終了後の、案内の様子を見てみることにしました。

 

こちらは改札内コンコースにあった、七夕の願い事を貼っていくボード。その裏側を見てみると…

 

ゆいレール一部区間終日運休のポスターがズラリ。

おそらく昨日は、改札正面などに置かれていたのでしょう。

 

一方で運行再開した今、改札前にはホワイトボードが立て掛けられています。

 

また、デジタル乗車券で販売している、当日乗り放題乗車券については、発売中止。

工事による運休日は発売しないことにしたため、運行再開が早まっても、システム上販売はできなかったようです。

一方で自動券売機で販売している、24時間フリーきっぷについては購入できました。

 

小禄駅の代行バスのりばは、路線バス停留所と隣接した場所に設置。

 

牧志方面も、道路を挟んで向かい側。バスはロータリーまで入らず道路沿いに止まります。

 

駅舎の方を見上げると、隠された終日運休のボードを見られました。



続いては旭橋駅に到着。

時刻表のところで、全線運転再開の案内がされていました。

 

こちらは駅舎から少々離れていますが、路線バスのりばの近くに代行バスのりばを設けていたようです。

 

隣駅まで歩きまして、県庁前駅。

こちらも改札脇のホワイトボードで工事終了の案内が貼ってありました。

 

最後は運休区間の終わりである、牧志駅へ。

昨日は、てだこ浦西駅から来たゆいレールは牧志行きを示しており、車内表示も牧志駅が終点だったはずです。

 

牧志駅は那覇空港駅から下ってきて、最初の列車折返しが可能な駅。

工事を行っている那覇空港駅周辺から、運休区間が9駅分もあったのはそのためです。

 

牧志駅で折返す列車は普段無いため、なかなか動くことのない分岐器。

画像はてだこ浦西駅方なので反対側ですが、那覇空港方の分岐器を動かして、列車を反対ホームへ移動させていました。

 

モノレール全線再開のアピールは、牧志駅が一番です。

 

代行バスのりばがあった場所にも、しっかりホワイトボードが立て掛けられていました。

 

2日用意されていた運休日の中で、1日で終えられた今回の工事。

普段と違ったゆいレールの姿は見られませんでしたが、より便利なモノレールへ生まれ変わっていくところへ触れられたのは良かったです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

鉄道コム

応援してくださる方は、クリックをお願いします! 鉄道コム

関連コンテンツ

タグ

パスケース

鉄道・バス等公共交通機関を利用した旅行の様子をご紹介します。交通機関のレビュー、車窓の解説が多いです。

-沖縄, 沖縄都市モノレール

Copyright© Pass-case.com , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.