【長崎行き運行終了】畳敷きグリーンで行く36ぷらす3月曜ルート乗車記[36ぷらす3長崎(7)]
九州最大のターミナル駅、博多駅に来ました。島内を走る多くの特急列車が発着し、核ともいえる存在です。 今回乗車するのは特急36ぷらす3(月曜日ルート/金の路)長崎行きです。 JR九州は西九 ...
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こちらは2020年春に高架化された長崎駅。
地上駅時代の面影は、ほぼ消え去っています。西九州新幹線の開業に向けて準備が進む5月初旬です。
今回乗車するのは36ぷらす3月曜ルート。金の路と呼ばれており、博多〜長崎を1日で往復します。
西九州新幹線開業と共に特急かもめが廃止。肥前浜〜長崎駅の電化設備が撤去されるため、電車特急の36ぷらす3は走れなくなります。
西九州新幹線開業後は、博多から来た36ぷらす3はこれまで通り肥前浜駅でおもてなし停車。肥前山口(江北)駅に戻って佐世保駅に向かいます。帰りについては佐世保から博多へ特急みどりと同じルートで一直線です。
ルート変更に伴い、長崎駅を発着する36ぷらす3は、9月19日で運行を終了します。
長崎駅へ来なくなってしまう、真っ黒でピカピカの787系。今回は午後便の博多行きに乗車します。
17:30 長崎駅 発
たくさんの駅員さんにお見送りされながら、長崎駅を出発しました。後半が夜間ということもあり、あまり人気がない様子、お客さんもまばらです。
西九州新幹線の高架線はだんだんと離れていき、坂に形成された街の下を、新長崎トンネルで貫きます。
浦上駅も2020年春に高架化された駅。
新幹線が開通すると特急列車が停まらなくなるため、ホーム先端部は仮設になっています。
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長崎電気軌道と並走しており、ちょうど列車がいました。トラムと言ったほうがしっくりくる新しい車両ですね。
更に奥には車両基地もありました。あちらにはレトロな電車も沢山です。
浦上駅を過ぎると、全長6,173mにも及ぶ長崎トンネルへ入ります。
長崎本線の浦上〜諫早駅には2つのルートがあり、1972年に長崎トンネルを含む新ルートが開通しました。特急列車は全て新ルートを走り、36ぷらす3も同様です。
トンネル内には肥前三川信号場があり、長崎行きの普通列車と行き違いました。
トンネルを抜けた先、現川駅でも特急かもめ27号と行き違います。白いかもめと呼ばれる885系電車です。
アテンダントさんからは、36ぷらす3のパンフレットや記念乗車証をいただきました。午前便の往路と同じものです。
諫早駅では運転停車が行われます。
島原方面へも鉄路が分岐しており、西九州新幹線は全列車停車。かなり重要なターミナル駅です。
ここでも特急かもめ29号と行き違いました。
今度は787系電車で、黒いかもめという絵本のタイトルにありそうな愛称がつけられています。
列車は干拓地沿いを走っておりまして、海に近づきます。
養殖が行われているのでしょうか、漁業地らしき有明海の光景が広がっています。
36ぷらす3の障子窓から見る有明海も、これで終わりです。
突き出した島原半島上にある雲仙普賢岳。麓に広がる家々も見られて、噴火の時には大きな被害を受けたものと推察できます。
長崎本線沿いの道には、いくつもフルーツバス停を見ることができます。こちらはその一つ、いちごのバス停留所です。他にもメロンやスイカなど、様々な種類があります。
長崎本線は太平洋側の有明海沿いを走るので、夕焼けは山側です。
佐賀県に入りました。
小規模ながら工業船が入港する港を見ることができます。
ヤシの木が並ぶ南国リゾート的なところも。
日も落ちてきまして、幻想的なグラデーションがとても綺麗でした。
肥前大浦駅周辺、基本的に夕焼けは山のある左側なのですが、カーブのおかげで右側でも僅かに夕陽を見られました。
里信号場にて運転停車。
お店もあって駅前の雰囲気が漂いますが、あくまで信号場。特急かもめ33号と行き違いました。
くねくねしたカーブが連続する中、道路とともに海岸線を駆け抜けます。
ぬくもりを感じる車内と有明海を同時に楽しめるのは最高ですね。
多良駅でも運転停車を行い、普通列車と行き違い。冬には逆にあちらの普通列車に乗って、真っ暗な中停まる36ぷらす3を見たのを覚えています。
ムツゴロウの生息地としても知られる、ドロドロした海。
その最寄り駅が肥前七浦駅で、古くからの木造駅舎が残っていました。かもめ35号と行き違います。
遠くには吊り橋の新浜大橋が見えています。ほぼ海のように広い加工で隔てられた、街を繋ぐ重要な橋です。
19:09の肥前浜駅到着から15分間、おもてなし停車を行います。
ホーム上では地元の方々が販売をしていました。午前便では1時間の停車中に、肥前浜宿まで案内してくださいます。
ここで販売していたのは、井手商店(祐徳せんベい)さんの生姜せんべいと、安富餅屋さんの肥前浜宿ケーランひだりむねです。
ここでは特急かもめ38号に追い抜かれました。
これから列車は夜の旅に。どうしても景色が見えないからかガラガラ、それはそれで面白いです。
19:24 肥前浜駅 発
お店の方々に見送られ、肥前浜を経ちます。佐世保ルートになってもここには来ますから、引き続き魅力を受け取っていきたいですね。
隣の肥前鹿島駅は鹿島市の中心駅。特急かもめが廃止されても、博多〜肥前鹿島駅には特急かささぎが走ります。
夜ご飯時ということで、ビュッフェ車両へ。
お腹が空いたら食堂車に行くみたいな感覚、普通なら味わえないはずなんですよね。
鹿児島・たか森カフェ「36ぷらす3オリジナル 黒いチキンカレー」を購入。
じゃがたらお春も買ってきましたが、アルコール度数を全く見ずに選んで普通に飲んでたら、めちゃ酔いが回りました(笑)
西九州新幹線開業に合わせて、江北駅へ駅名が変わる肥前山口駅。佐世保線との合流点です。
19:49 佐賀駅 着
佐賀県の中心駅である佐賀駅。駅近くには城跡を利用してお堀に囲まれた県庁もあります。
佐世保駅から来た、特急みどり28号に追い抜かれました。
高架線でもって佐賀の市街地の中を出ていきます。
肥前浜駅では、肥前浜宿ケーランひだりむねを買ってきました。ケーランとは餡を餅で包んだ郷土菓子のことです。
予想以上のアルコール度数だったので、車内販売にてアイスクリームも購入。ぎょくとうハニーローザというスモモのアイスです。熊本県玉名郡玉東町の特産、とにかく滑らかな甘さになっています。
サガン鳥栖の本拠地である、駅前不動産スタジアム。夜に見ると、まだ建設中みたいな感じがより強まります(笑)
ここから列車は鹿児島本線に入ります。これまでより都市鉄道らしい車両が集まっていますね。
基山駅には豪華列車としても知られる、或る列車が停車中。行きにも由布院ルートで走るのを見たので、その帰りでしょう。
佐賀県から福岡県に入りまして、最後の鹿児島本線を駆け抜けます。
西鉄と並行して競合し合う区間、博多市のベッドタウンとして住宅の立ち並ぶエリアです。
南福岡駅で運転停車。36ぷらす3の寝床である車両基地も隣接しています。
竹下駅付近では、九州初のららぽーと福岡がオープンしました。
九州新幹線の高架橋が近づいてきまして、いよいよ終点の博多駅です。
お隣には九州新幹線の800系新幹線が停車中。正面から見ると丸々した見た目をしていますが、横から見るとやっぱり新幹線ですね。
21:05 博多駅 着
36ぷらす3の回送は21:18。その後でも長崎・佐世保への特急列車が走っています。
36ぷらす3長崎ルートのラストランまであと僅か。
もうきっぷは取れない状態で、あまり参考にならない記事かもしれませんが、この列車の旅を少しでもおすそ分けできたなら嬉しいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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