コロナ禍によって大きく変わった「働き方」。
それまで大きな通勤需要を支えていたJR東日本も、社会に合わせた鉄道外事業を展開することになりました。
テレワークの浸透に応じて、JR東日本はエキナカシェアオフィスを展開。コロナ禍以前の2019年8月から設置され始めましたが、こうした社会情勢に押される形でご覧のような個室ブース型のシェアオフィス「STATION BOOTH」は、主要な駅で頻繁に見られる光景になりました。
今日は大学のオンライン授業を受けるため、このSTATION BOOTHを実際に使ってみることにしました。
予約方法
予め予約したい場合は、会員登録が必要。個人情報やクレジットカード登録など、一般的なものです。
まずは「予約(TOP)」から利用したい場所(駅)を選択します。
続きまして利用したい時間を設定。
濃いグレーのところ(この場合〜8:10)は他の方が予約済みなので、白いところで範囲選択します。緑色に変わると、範囲が選択されたことになります。
東京駅や新宿駅などは、平日朝の時間帯に予約されており、結構人気のようでした。
そのまま予約を進めまして、最終の予約確認画面です。
1人用のSTATION BOOTH利用料金は、15分あたり275円。今回は大学の授業1限分なので1925円と、学生にはかなり厳しいお値段です。
こういうところからも、明らかにビジネスマン向けということが、よくお分かりいただけるでしょう。
利用開始
どこに設置されているかは、「拠点一覧/検索」から利用する場所を選択すると、構内図で示してくれます。
まずは一番上のタッチパネルでに表示されている、会員/非会員どちらかを選択。
予約していない非会員の場合は1時間まで利用でき、交通系ICカードでの支払いになります。
今回は会員で予約しているので、「会員」を選択。
認証手段について「QRコード」または「交通系IC」選択します。
「QRコード」の場合、STATION WORKの「予約(TOP)」に表示されているQRコードを、白い枠の方にタッチします。
「交通系IC」の場合、あらかじめ交通系ICカードとSTATION WORKの紐づけを設定しておけば、Suica等をオレンジの方にタッチしても認証できます。
すぐに解錠されるので、手動で扉を引きます。
以前は自動だったそうなんですが、手動に変わったみたいです。
設備紹介
パソコン作業には十分な大きさのテーブルがありまして、色々備品が揃っていました。
利用案内などについてはこちらをご覧ください。
アルコール以外の飲み物はOKでも、食べ物はダメ。ゴミは残さず照明を切って退室。などが特に注意すべき点でしょうか。
備品はご覧の通り。
左から、デスクファン、モニター接続HDMIケーブル、Lightningケーブル、リングライト、アルコール除菌スプレーです。
コンセントは3口、USB-TypeAとUSB-TypeCの充電ポートが1口ずつあります。
デスクファンは上下方向に向きを変えられ、特に夏には重宝するでしょう。
HDMIケーブルを差しますと、パソコン画面をモニターに大きく映し出せます。
リングライトにはクリップが付いているので、このようにパソコン画面に挟めます。
オンライン会議の時、見栄えが良くなるようにしてくれて、まあまあ明るくなるぐらいです。
色も変えられて、オレンジにも。
照明は上から照らしてくれて、十分明るいです。
会員登録する時のアンケートに、利用目的として「休憩」の欄がありましたので、ちょっと休みたい時などは暗くもできます。
密閉空間ですから、当然空調装置も備えられていました。
デスクの下にある四角い箱がエアコンです。
STATION BOOTHで一番のメリットは、このプライベート空間です。
かなり高いところまで曇りが入っているので、仕事で機密情報を扱う場合も安心。駅の待合室では厳しい作業だとしても、このブースなら可能な場合もあるのではないでしょうか。
また、外からの駅放送などは聞こえてきますが、一人で作業する分には気にならない程度で大分静かです。ただし、端末のマイクが周囲の音を拾うような場合は、ウェブ会議などで相手方に聞こえそうでした。
退出時
それまで壁面にあるボタンを押すと自動で開いていたそうですが、ボタンを押したあと手動で開くことになります。
一時退室の時は、再度入れるように認証するスマホやICカードを忘れないようにしましょう。
退室時のボタンは2つあって、机の下にあるのは非常用。万が一故障などで出られなくなっても、別系統からのロック解除で閉じ込めを防いでいます。
初めて使った感想ですが、料金面を考えなくて良いのであれば、ぜひまた利用してみたいと思う空間でした。経費になるビジネスマンならリピートする可能性も高く、これが各地に展開している理由かと思います。
快活クラブ等よりはるかにアクセスが良いことも大きなメリットで、列車の待ち時間を有効活用したい方にもおすすめ。ぜひ一度利用してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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