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駅名仮称のまま40年!上毛高原駅から上越線後閑駅まで路線バスで乗り換える[Maxラスト(5)]

2021年11月4日

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今日はMaxとき/たにがわが定期運行を終える前日。

最後の乗車として新潟駅から乗ってきました。

 

ホーム上にはMax独特の停車位置案内。これらも過去のものになっているとは信じがたいです。

 

改札周辺ではE4系Max引退に向けて展示が行われているところでした。

 

しかし今回注目するのは下車した駅の方、上毛高原駅についてです。

1日の平均利用客数は719人で、上越新幹線の中でワースト2位。あまり目立たない途中駅ですが、色々面白いところがあります。

上毛高原駅で一番面白いのは駅名について。

この駅が開業したのは上越新幹線開通と同じ1982年。40年近く続いてきたこの駅名ですが、実は仮称のままなのです。

 

新幹線の駅名は広くその名前を知ってもらうチャンスです。当時の月夜野町の名前を入れると周辺自治体と対立することが考えられます。そこで広域的にこの地域の観光地を指すため、上毛高原駅と名付けられたのでした。

しかし2005年に月夜野町・水上町・新治村が合併したことで、みなかみ町が誕生。観光需要を取り込む上で駅名の分かりにくさがネックになってしまいました。

 

この辺りには沼田、尾瀬、谷川岳や水上などの温泉街もあります。

新駅名の候補としては、みなかみ、沼田、尾瀬などを含めることが検討されているところです。

一方で駅名改称には多くのお金がかかるため、JRは消極的。

2003年、山陽新幹線の小郡駅を新山口駅に改称した時かかった費用は4億2880万円とされており、半分は周辺自治体が出し合いました。

駅名改称については、みなかみ町が負担するとの話も出ているため、今後動きがあるかも知れませんね。

上毛高原駅は新潟県側から大清水トンネルを抜けた群馬県の北半分に位置。

駅名標の端っこにはぐんまちゃんがいました。

 

駅構造としては真ん中に2本通過線が敷かれた、典型的な途中駅です。

 

改札階へ向かう階段の横では、エスカレーターだったはずのところが埋められていました。

 

自動改札機は2台、利用客の数からしても十分でしょう。

 

コンコースでは様々な観光についてアピールされています。

 

一角にあるのはtanigawa hanare。

谷川岳の一部をそのまま切り取ってきたかのような空間です。



待合室は改札外にだけ備えられています。

椅子はパステルチックで、優しい雰囲気が漂っていました。

 

また、NewDays以外の売店が水上ツェルト。そばピザなんてのが名物らしいです。

 

駅の正面玄関がこちら、上越新幹線の駅って全体的にあまり特徴が無いですね。

 

駅前には観光案内所やトヨタレンタリース、バス乗り場があります。

 

新幹線単独駅には欠かせない、駅レンタカーも同居していました。



今度は裏口の方へ。

現在工事が行われているらしく、確かにホームに居ると大きな音が響いていました。

 

こちらの駅前には他所者にとって目ぼしいものは無く、上に家があることだけ分かります。



上毛高原駅は他路線に乗り換えできない新幹線単独駅です。

しかし、近くには並行してJR上越線が走っています。これと結ぶのが路線バスです。

 

1番からは上越線の運行形態の境であり、水上温泉への玄関口である水上駅まで。

 

そして2番からは後閑駅や沼田駅へ向かうバスが発着します。

 

本数はご覧の通りです。

この他にも谷川岳ロープウェイや温泉街など、観光地へ繋がるバスもあります。

 

今回乗車する沼田駅行きの関越交通路線バスがやってきました。

 

ものすごく後ろ扉がある独特の構造。

 

車内へ入ってみると、ツアーバスのような座席配列でした。



後閑駅に到着しました。

上毛高原駅からかかった時間は10分くらい、料金は230円です。

 

特急の役割を新幹線に受け渡した今、後閑駅の線路は1本使われなくなりました。

ホームには完璧すぎるホームドアが作られています。

 

この日は上越新幹線の特急料金を抑えるため、このようなルートを取ったのでした。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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