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【9時間遅れ夜行新幹線】 のぞみ最終名古屋行き乗車記 大雨運転見合わせ東海道新幹線[2306台風(3)]

2023年6月3日

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2023年6月2日、台風2号による線状降水帯発生に伴い、東海道新幹線は運転を見合わせました。

新大阪駅から名古屋駅へ向かおうと15時半に新大阪駅へ来たところ、三河安城〜浜松の雨量規制がかかりました。

特に三河地方の大雨はかなりのものだったようで、運転見合わせもやむ無しの状況。

 

東海道新幹線と山陽新幹線の直通運転が中止され、新大阪駅発着ののぞみ号が設定されるように。

 

18:00ごろまで滞在していましたが、運転再開は難しそうで引き上げました。

19:30には名古屋〜東京の終日運転見合わせが発表されています。

 

中々状況が変わらないまま22:30、新大阪から名古屋に関しては運転が再開されました。

今回は一番最後に新大阪駅を出発する、9時間58分遅れの最終のぞみ230号名古屋行きに乗車します。



そういう訳で戻ってきた新大阪駅。

山陽新幹線に関しては遅延で済んでおり、最終列車まで運行するようです。

 

これから名古屋方面へ運行される列車は4本。のぞみ号2本と、ひかり号とこだま号1本ずつです。



列車が停車中の23,24番線ホームへ。

24番線ホームに停まっているのが、乗車する最終のぞみ230号です。

 

お隣23番線に停まっているのは、新大阪止のこだま335号。休憩用列車で俗に列車ホテルと言われます。

 

普通車は盗難防止のためかそのままでしたが、グリーン車は減光されており、ある程度眠れそうな明るさとなっています。

人気のグリーン車は区画が半分くらい埋まっていましたが、普通車に関しては割と空いている印象でした。

 

5〜8号車は女性専用車両となっており、ドア横に紙が貼られています。



先の出発は25番線ホームから、ひかり512号です。

後続ののぞみ号に追い抜かれないため、出発した順番で終点の名古屋駅へ到着することになります。



続いて発車するのはこだま736号。年配の団体旅行客が発車する別のホームへ大移動しており、中々大変な旅行になっていそうでした。

ホームで案内放送が流れまして、のぞみ230号は23:35発とのこと。もうそろそろ車内へ入る時間帯になります。

 

行き先表示器は行先を名古屋に変えただけで、途中停車駅は「新横浜、品川」と完全にのぞみ東京行きです。

この列車は各駅に停車することになっており、のぞみ号ですが岐阜羽島駅、米原駅にも停車します。

 

指定席はガラガラでしたが、自由席はほとんどの区画が埋まるくらい。購入が容易な3両の自由席に集中しているようです。

2割位外国人観光客で占めており、インバウンドの戻りが目に見えて分かります。



23:35 新大阪駅 発

最終列車ということで乗り遅れがないよう、かなり注意して発車されました。

 

『AMBITIOUS JAPAN!』に始まるいつも通りの放送が流れましたが、こちらはのぞみ東京行きのもの。

自動放送は途中で切られまして、車掌さんが訂正しつつ肉声での放送を行なっていました。

 

前に列車が詰まっておらず、余裕があるみたいで280km/h運行。

この区間に関しては特に雨量規制はないようです。



まもなく最初の停車駅、京都駅です。

車内チャイムや自動放送は流れず、完全に車掌さんによる肉声放送でした。

京都駅満線のため、手前の東寺が見える周辺で停まっています。

 

5分ほど止まっていまして動き出すと、下を交差する近鉄京都線の列車がやってきました。



23:54 京都駅 着

向かいには修学旅行の臨時団体列車が止まっていました。

京都駅には多くの修学旅行生が足止めされていたと聞きます。

この車両に泊まっているのではと思っていましたが、無事宿につくことができたのでしょうか?

 

列車間隔を空けるために停車中、0時を回りまして日付を越えました。



0:06、京都駅を出発。

京都駅出発時より、車内表示器はのぞみ号が米原駅、岐阜羽島駅に停車する案内を流すようになりました。

 

運行を再開し、新大阪駅から出発した4列車の走行位置がこちらです。

遅れ時間は見たことがない数字になっています。

 

速度を落としまして、米原駅に到着。

特急サンダーバードが終日運休しており、強風時によく見られる米原周りでの運行もされませんでした。

 

米原駅にのぞみ号が到着。次の停車駅は岐阜羽島駅と表示されており、こちらも運行通りに合わせられました。

コンコースにお客さんがいないか確認のため、2,3分程停車しています。

 

右側の通過線に回送列車が入線。追い抜かれるかと思いきや、こちらが先に出発しました。

普段通過待ちする時とは違った光景、こういう時でなければ見られません。



0:39、岐阜羽島駅に到着。

東海道新幹線の駅で唯一0番線ホームがある岐阜羽島駅。お隣では、のぞみ号が黄色く輝いています。

 

こちらはかなりすぐの発車。名鉄羽島線の終着駅、新羽島駅が隣接しており、乗換路線です。

名鉄はかなり頑張っていたようで、岡崎市や豊橋市など冠水に至った町でも列車が走っていたみたい。

 

木曽川を渡りまして、岐阜県から愛知県に入りました。

尾張地方の氾濫被害は聞かなかったため、標高の低い地域ですが無事だったようです。



0:48、まもなく名古屋駅到着の放送が流れました。

放送が終わる頃、前方にこだま号がいるため一度停車します。

 

0:51に動き始めてもう一度、0:52に停車。

駅構内にいる回送列車を、車庫に引き上げるためとのことです。

 

15分ほど止まっていまして、1:07に運転再開。

明るく照らされた大きな車体を横目に、名古屋駅へ入線します。



1:08、本日の終点名古屋駅に到着しました。

最終的な遅れは9時間18分、所要時間は1時間33分のためそこまで徐行による遅れ増大はありませんでした。

 

列車が入線したのは、博多方面の16番線ホームです。

 

これは東京方面のホーム2線に、列車ホテルが止まっているためです。



列車ホテルの様子も見るために、コンコースへ。

待合室はお客さんでいっぱい、溢れた人が横たわっていたりと混沌とした空間です。

 

新幹線からの接続を待っていたのでしょうか、在来線各方面への列車が残っています。



14,15番線ホームに停まっているのが、どちらも列車ホテルです。

普通車でも相席になっている区画が多数存在し、特に外国人観光客が多く見られました。

ホーム上で横になって眠る方までいらっしゃり、東南アジアのような光景。海外でこの状況に遭ったら、どうしたらいいか絶対分からないですよね…。

 

混雑していたこと、名古屋より先に行かないことから利用しませんでしたが、朝5時まで開放されているようです。

 

改札外へ出てみても、なかなかの状態。

ゴミやビニール傘が落ちていたり、夜を明かす人々が点在していたりと、混乱の残り香を感じられました。

 

運行再開後大幅な遅れをもって、運行された夜行新幹線。一部区間だけでも何とか走らせてくれる、公共交通機関の使命を果たす東海道新幹線をお届けしました。

現場や運行を支える方々にとっても、大変な日だったことに間違いなく、心から感謝の気持ちをお伝えしたいです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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