【大雨で部分運休】岡山行きサンライズ出雲 浜松からイレギュラー寝台特急乗車記[2306台風(2)]

東京から出発する寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号。

7両ずつ組まれた編成は岡山駅で連結を外し、それぞれ高松・出雲市へ向かいます。

台風2号の接近に伴う大雨の影響により、中国山地を越える伯備線が計画運休。寝台特急サンライズ出雲号が岡山行きでの運行になりました。

岡山止まりになったサンライズ出雲号、その運行の様子をお届けします。

やってきたのは寝台特急サンライズの、東側最後の停車駅である浜松駅。

写真じゃ分かりませんがかなりの土砂降り、傘を持っていなかったため大変なことになっていました。

寝台券を確保するにあたって、サンライズ出雲の岡山止まりが発表されて以降、JR西日本のネット予約サイトe5489では購入できない表示になっていました。

なぜか発券できる時間があったの確保しましたが、なんだかよく分かりません。

浜松駅から出発する最終列車は、23:50発。それ以降は浜松止まりの列車が時々来て、十数人程度のお客さんが階段を降りてこられます。

その中でひとつ残された表示が、「特急サンライズ瀬戸・出雲」。

行き先は「高松・出雲市」のままで変わっていませんでした。

一方で有人改札のところには、「岡山止まり」であることが案内されていました。

その一方で駅員さんによる肉声放送や、発車標での表示は全く見られません。そもそも浜松駅から乗車する人は少ないので、あまり必要ないものかと思われます。

この時間になると自動改札機は全て閉じられてしまいます。

浜松駅から寝台特急サンライズ号に乗車する際は、有人改札できっぷを見せて通ることに。

おそらくこれで車内改札を省いているものと予想されます。

ホーム上の発車標はいつも通り、岡山止まりの案内も流れていません。

普段の自動放送が流れるばかりで、駅員さんによる肉声放送はなされませんでした。

もし出雲市行きの寝台券を有人改札で見せていたら、そこで個別に案内されると考えられるため、特に必要ないのでしょう。

浜松駅には1:10の入線。ここで乗務員さんが交代されるため、2分ほど停車します。

14両連ねた東海地方ではダントツの長編成列車です。

深夜の浜松駅ですが意外と一般のお客さんもいらっしゃって、４,5人程乗られます。

ここで注目したいのはやっぱりこの方向幕。「特急 岡山」と表示されていまして、中々貴重なものです。

この表示まで幕回しが行われると、「特急あさかぜ 下関」や「特急 神戸」など見られるので、本当なら東京駅から乗りたかったんですよね…。

駅停車中には扉上のLED表示器に列車名など流れるのですが、こちらは岡山行きとなっていました。

放送による案内は熱海で終えているはずなので、車掌さんによる案内もなされません。

乗務員さんの交代を終えると、1:12に浜松駅を発車します。

今回利用したのはシングルツイン。お部屋の紹介はそこそこに、別の記事をご覧いただければと思います。

サンライズ出雲だけでも、各車両２,3室程度しか空いていないと思われ、かなりの混雑率であると見受けられました。

愛知県に入りまして、豊橋駅で運転停車。

窓がびしょびしょになっている他は普段と変わらないはずなので、今日はそろそろ寝たいと思います。

一度京都で目を覚ましましたが、いつも通りゆっくりと通過していきました。

関西圏で最初の停車駅、姫路駅に到着です。

普通列車たちも走り始める時間帯。しかし今日は台風2号大雨の影響による計画運休が多く発生しており、かなり厳しい一日になりそうです。

6:10、肉声放送による岡山駅乗換案内が流れます。

サンライズ出雲号が岡山止まりになることも強調して放送され、いつもと違ったサンライズの運行が明らかです。

まもなく岡山駅に到着、ここから出発する列車も特急含め、かなり大雨の影響を受けています。

津山線の快速ことぶきも運休した便が見られ、この地方におけるターミナル駅は混乱することに。

ここで前寄りサンライズ瀬戸号の切り離しが行われます。

あちらは通常通り高松へ向かいます。

なぜか発車標の表示がサンライズ瀬戸になっていますが、正しくはサンライズ出雲が当駅止です。

回送への幕回しは行われず、そのままの状態で出発していきました。

瀬戸号が出発したのと同じ向きで出ていきます。

このまま列車は伯備線へ向かったようで、岡山電車区にはいませんでした。

ほぼ満室状態だったサンライズ出雲、臨時の払戻し窓口が設けられています。

伯備線の特急やくも号は運休中、14:05発より運行再開しました。

大雨の中でもなんとか岡山まで動いたサンライズ出雲。イレギュラーな列車だとしても走らせてくれることに、感謝するばかりです。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。