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【西九州新幹線開通で電車廃止】ディーゼルカーで行く長崎本線(江北→長崎)[西九州新幹線開業(10)]
昨日開業した西九州新幹線。特急かもめは新幹線かもめにバトンタッチし、これまで特急が走っていた長崎本線には閑古鳥が鳴くことになります。 西九州新幹線も含まれる整備新幹線のルールでは、JRは並行在来線を分 ...
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【前面展望】廃止される白い特急かもめグリーン車 全区間(博多→長崎)乗車記[西九州新幹線開業(6)]
こちらは朝早くの博多駅。アミュプラザに阪急百貨店も入った立派な駅ビル、駅前はまだ静かです。 西九州新幹線開業まであと3日、新幹線開通によって無くなる在来線特急かもめで長崎へ向かいます。 ...
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こちらは西九州新幹線開業を控えた長崎駅です。
2020年春に高架化された新駅前では、新しい駅ビルを建設中。新幹線開業後の需要拡大に合わせて、大規模な開発が進められています。
新幹線開業に伴って、在来線の長崎本線にも大きな変化が現れます。
(地理院地図を改変)
現在は電車特急かもめが走りますが、新幹線開通で廃止。長崎〜肥前浜駅の電化設備が撤去されます。
また、諫早〜江北(肥前山口)駅は上下分離方式に切り替えられます。
電車と気動車の領域がハッキリ分けられてしまうことで、長崎本線を走り通す列車はなくなってしまうことに。今回は長崎から長崎本線を走破していく、鳥栖行きの電車をご紹介します。
使用されるのは817系電車です。
commuter trainを意味するCTの文字が刻まれており、これは九州島内各地で統一されています。
一足先に出発するのは普通列車喜々津行き(長与経由)。
長崎本線はお隣の浦上駅から喜々津駅で二手に分かれていて、こちらの経由については既に非電化区間です。
お隣の新幹線ホームからは、西九州新幹線の試乗会列車が出発していきました。
こちらもそれに続きまして、鳥栖まで西九州を横断します。
12:34 長崎駅 発
西九州新幹線の立派な高架はすぐに右へ分かれ、住宅街の下のトンネルを目指します。
新幹線でこのトンネルを出ると、いきなり長崎市街地が広がって面白いです。
長崎〜浦上駅については複々線区間、反対側から白いかもめが来ました。
この辺りは2020年春に連続立体交差事業が行われた区間です。
浦上駅は特急も停まる駅で、近くには平和公園があります。この駅も2年前に高架化されたばかりですが、新幹線開通でホームの端は使わなくなってしまいます。
僅かな期間で役目を終えるので、撤去しやすいよう架設で設けられました。
下には長崎電気軌道の路面電車を見られます。
右手にカーブした先には浦上車庫があって、一瞬です様々な車両を楽しめました。
先程も触れましたが、長崎本線の浦上〜喜々津駅では経路が二手に分かれます。
もともと浦上〜喜々津は北側を迂回する、長与経由のルートがとられていました。
1972年に長崎トンネルを含む、市布経由の南側をまっすぐ貫くルートが開通。長与経由のルートについてはすでに非電化されています。
特急かもめは全ての市布を経由し、この列車も同じく長崎トンネルに入ります。
トンネル内には肥前三川信号場があって、長い長いトンネルで行き違うことができます。
トンネルを抜けまして、現川駅では大村線の普通列車と行き違い。
真ん中に通過線があって、特急列車も高速のまま通過可能、特急かもめ17号も駆け抜けていきました。
新線はまるで新幹線のよう、それでも駅周辺には住宅が広がっています。
市布駅周辺の多良見地区では新幹線のトンネル建設により、農業用水が激減した事例が発生しました。
建設している鉄道運輸機構は、井戸を掘って対処しています。
旧線が合流してきまして、喜々津駅に到着です。
ここから諫早駅まで、再び複線となりました。
左手には長崎自動車道の諫早ICから伸びる高架があって、僅かに大村湾が見えています。
右側からは西九州新幹線の高架橋が接近。
左側に移ってきまして、地上駅の諫早駅に向かって下っていきます。
西九州新幹線と長崎本線のトンネルが隣接。新幹線の方は真っ白です。
新幹線、在来線、島原鉄道のホームが並ぶ大きな駅、諫早駅に入線します。
諫早は九州島内で14番目に人口の多い街。長崎〜諫早の需要は非常に大きいです。
ここで特急白いかもめ72号に追い抜かれました。
大村線のYC1系気動車を横目に、長崎本線を東へ向かいます。
西九州新幹線は、大村線と同じ方向に向かって北上していきました。
長崎駅では、かもめ弁当を買ってきました。
N700Sの赤い容器が可愛らしく、結構デコレートされています。
牛すき焼きがメインとなっていて、ジューシーな味わいです。
肥前長田駅にて特急白いかもめと行き違います。
しばらくすると、島原半島にある雲仙普賢岳が見えてきました。かなりゴツゴツとした山の形が特徴的です。
湯江駅では5,6人ほどの下車。
この辺りの諫早湾では干拓事業が行われ、上空から見ると水門を境に色が変わっているのが分かります。
干拓事業は農業地を広げるために行われましたが、海の生態系が崩れてしまいました。そのため水門を開けるか開けないか、論争が繰り広げられます。
小長井駅を出たところで、メロンのバス停 井崎を見られます。
有明海は潮の満ち引きが非常に激しいことで有名です。干潮に近づいて、海もだいぶ干上がってきています。
有明海と言えばこのドロドロとした海。一般的な綺麗とは異なりますが、特徴的な海が面白いです。
土井崎信号場にて、特急黒いかもめと行き違い。
更に、白いかもめとも行き違いました。普通列車と行き違うことは殆どなく、特急列車ばかり。
やっぱり長崎本線は特急で持っている路線ですね。
と思っていたら、肥前大浦駅では向かいに普通電車が停まっていました。10人近くドッと降りていかれました。
ここから列車はますます海の近くを走ります。
海の上には大きなクレーンが見えていまして、有明海沿いでは珍しい立派な構造物です。
しばらくすると、急にドロドロ感が押し寄せていました。この海の表情の変化が面白いのです。
里信号場にて運転停車。
窓の柱が一切無いので、この綺麗なカーブをじっくり見られます。
ここで特急白いかもめと行き違い。こちらが発車するのに連れて、かもめ号をずっと眺めていられました。
まるで砂浜のようにまで干上がった部分もありますが、砂浜とは異なっていびつな形をしています。
太良町の中心駅となる多良駅。
カニが有名な街で、潮の満ち引きの結果、海底に伸びる道や参道が観光スポットになっています。
肥前飯田駅にて特急かもめと行き違い。こちら側に大きく傾いているように見えます。
肥前七浦駅は1934年の開業当初からの木造駅舎が残っています。かなりボロボロとした感じが味があって素敵ですね。
36ぷらす3のおもてなし停車も行われる、肥前浜駅に到着。
駅周辺には肥前浜宿があって、酒蔵の町並みが綺麗です。
肥前浜駅から先は、引き続き電化区間が維持されます。長崎からの気動車は肥前浜行きで、ここから乗り継ぐ形です。
お隣の肥前鹿島駅は、ホーム上屋が朱色に塗られています。祐徳稲荷神社に合わせたデザインです。
これまで特急かもめが停車していた肥前浜駅。特急かもめが廃止される一方、肥前鹿島〜博多駅には特急かささぎが新設されます。
長崎本線は佐賀平野の真ん中を走ります。
左手からは佐世保線が合流してきました。特急リレーかもめは佐世保線に入り、西九州新幹線の起点である武雄温泉駅に向かいます。
その分岐点である肥前山口駅に到着。
9月23日から肥前山口駅も江北駅へ変更。この駅名標も最後です。
まるで廃線かのように草が蒸した、唐津線が近づいてきました。
久保田駅が山本・西唐津方面の乗換駅です。
鍋島駅には佐賀の貨物駅があって、長崎本線の乗換駅です。貨物列車はここで足止めされます。
ここから西はトラック輸送が行われまして、貨物駅のように見える場所はオフレールステーションというものです。
高架線を登ってきまして、佐賀駅に入線。
日中ではそこまでお客さんがいませんが、博多〜佐賀は特急による通勤需要も大きいです。
佐賀駅の駅名標には佐賀県鳥、カササギが描かれています。博多〜肥前鹿島で新設される、特急かささぎにも採用されました。
すぐに途切れていますが、佐賀駅から鹿児島本線瀬高駅までを結んだ、国鉄佐賀線の高架橋が離れていきました。
鉄道の昇降橋が稼働していたことでも有名な路線です。
神埼駅は弥生時代の高床式倉庫をイメージしたデザインです。
その訳は、左手に見られる吉野ケ里公園。結構注目していれば復元した遺跡を見ることができます。
吉野ケ里公園駅も、遺跡っぽいデザインです。
ここでも特急かもめに追い抜かれていきました。
この日中の時間帯では、地元のお客さんも少なめ。それでも諫早〜肥前鹿島寄りは増えています。
中原駅には783系電車が停車中。非貫通同士が連結しているのが目新しいです。
新鳥栖駅で九州新幹線と直交、西九州新幹線はここで分岐すると考えられています。
鳥が飛び立っているのを横から見たようなデザイン。2面4線で分岐しやすい構造です。
新鳥栖駅からひと駅、遂に長崎本線は鹿児島本線へ合流します。
15:32 鳥栖駅 着
現川駅から2170円で、料金はそこまで高くありません。あまり距離が長くなく、乗っているだけで景色を楽しめるのはよかったです。
今度からは途中で乗り換えが必要となりますが、気動車による違った雰囲気が感じられます。
大きく変わる長崎本線の旅も、ぜひ楽しみにしたいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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【下り運行初便】西九州新幹線 全車自由席かもめ号(新大村→長崎)乗車記[西九州新幹線開業(8)]
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