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恵美須町駅の移転・変化が目まぐるしい阪堺電車はどう変わった?(4)

 

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阪堺電車は南海電鉄の下で走る路面電車です。

大阪から堺の都市部を結ぶものの、モータリゼーションの影響もあって厳しい状況が続いています。

経営の効率化、利用者の増加のため、最近では様々な変化が見られています。

今回はその変化とはどのようなものなのか、そしてさらなる構想についても見ていきましょう。

阪堺は阪堺線(恵美須町~我孫子道)と上町線(天王寺駅前~浜寺駅前)の2系統があります。

やってきたのは阪堺線の恵美須町駅。2020年2月に駅の位置が移転しており、こちらはかつての線路と駅の跡地です。

 

元々駅だった建物がOsakaMetroの出口の近くに残されています。

 

まだ駅舎が解体されたりということはなく、お店なんかも入ったまま。

奥のコインロッカーや倉庫の先にホームがありました。

 

かつての駅構内はタイムズに変わっています。

 

路線は100mほど南へ短縮され、新しくなった恵美須町駅がこちらです。

以前のホーム構造は頭端式の3面2線でした。

現在は1面1線のシンプルなホーム構造になっており、バリアフリー化もされています。

 

さらに通天閣前という副駅名を付け、観光客にも分かりやすくしました。



また、阪堺線を恵美須町駅から北へ伸ばし、なんば高島屋まで至る日本橋トラム構想も存在します。

しかし、その線路が向かう駅舎の跡地にビルが建ったりすれば、この計画は無くなってしまうでしょう。



列車は恵美須町駅を出発。

駅を出ると複線になります。

 

次の停車駅は新今宮駅前、副駅名は新世界前です。

プラットホームはJRの高架下に作られています。

 

更に阪堺線は南海高野線の高架をくぐります。

コンクリートではなくレンガが積まれており、歴史を感じさせる建造物です。

 

東玉出駅に到着する前からは道路上を走る併用区間に入ります。

途中から道路へ侵入していくのは乗っていて面白いものです。

 

路線図上で見ると、住吉駅は上町線と合流する地点になります。

天王寺駅前からやってきた上町線は専用軌道から道路へと出てきました。

 

更に住吉駅からはわずか0.2kmだけ、南海本線住吉大社駅の下に入る住吉公園停留場もありました。

こちらについては2016年1月に廃止、本数も朝だけで設備維持の観点からも非効率だったため、良かったでしょう。

 

列車は再び専用軌道へ入ります。



この列車は我孫子道行きのため、ここで下車します。

この駅は踏切を挟んで4つのプラットホームが並ぶ構造です。

我孫子道から先は堺市に入りますが、ここから先は廃止検討がされたこともありました。

 

堺市は路線を延伸し、市内でLRTを整備する構想もありましたが中止に、その代わりに阪堺に対して総額50億円の支援をしました。

 

これによって堺トラムが運行を開始、2020年3月にはさらなる新型車両、1101形電車が運行を開始しました。

その上、均一運賃の290円から210円への値下げも実現しています。

 

終点の浜寺駅前停留所までやって来ました。

支援の効果もあって、阪堺の利用者は増加傾向となりました。それでも経営が厳しいことに変わりはありません。

更に堺市の支援も当初の取り決め通り、2020年9月で終了しました。

 

このままの状態が続くのか、なんばへの延伸の実現などさらなる発展が見込まれるのか、阪堺の行く先に注目が集まります。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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