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名古屋圏民でも寝台特急サンライズ出雲/瀬戸を利用する方法がありました[名古屋サンライズ(3)]
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こちらは中京圏の大都市、名古屋です。
この辺りの路線網を担うJR東海は、地方のローカル線であっても新しい列車が投入しています。
そんな中でも唯一、僅かながら国鉄車両が残されている場所があります。
やってきたのは一見静岡地区などで見られるような211系。しかしこの車両はそれらとは異なります。
静岡地区や中央本線などで見られるロングシートの211系は5000番台であり、JRになってから作られた車両です。
しかしこちらは211系0番台。JR東海では2編成8両しか残されておらず、かなり希少価値のある車両になっています。
それでは車両の特徴について見ていきましょう。
前面の顔を見てみると、真ん中の窓は5000番台よりも小さめです。
また、ドアの窓は結構大きめになっていました。
そして最大の特徴は、座席がロングシートではなくボックスシートであるということです。
211系0番台は東京周辺の東海道本線と中京圏に投入されました。
東京で使用されていた車両たちは現在中央線に入っています。
中京圏に投入されたのは2編成のみ。
また、今ではオレンジと緑のラインですが、当時は中京色と呼ばれる青と白のラインでした。
イメージとしては愛知環状鉄道と同じです。
まだお客さんも多いので、車内の詳しい部分については空いてきたら紹介することにします。
列車は名古屋駅を出発。あおなみ線の横を通って関西本線へ入っていきました。
関西本線は単線であるため、頻繁に反対方向の列車との行き違いが行われます。
こちらは2021年1月に橋上駅舎がオープンしたばかりの蟹江駅。
この辺りの駅はかなりの規模になってきています。
そろそろお客さんも少なくなってきたので、車内を見ていきましょう。
ボックスシートはかなりフカフカで、座り心地の良いものでした。
一方で普通のボックスシートのため、向かい合わせで座ったら窮屈に感じそうです。
ドア近くには通路側を向いた座席が設置。一部にはロングシートの部分も見られます。
また網棚が金網になっているのも古さを感じさせていました。
最後に不思議な座席配列の部分を見ていきましょう。
こちらはお手洗い周辺。
基本的にはロングシートの形なのですが、お手洗いに正面が向かないように、その部分だけ垂直になっています。
さらに先頭付近も不自然な座席配置。
特にこの座席はボックスシートの方向を向いていて、他人同士だったら気まずそうです。
ザ・国鉄という感じかしない車両ですが、今後315系の投入で置き換わってしまう可能性も十分高まって来ました。
「関西本線 運用」で運用を調べた上で、是非一度乗車してみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。