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【まず利用しない鉄道ルート】京都→大阪難波を近鉄で行く
本日は京都から大阪へ向かいます。 京都~大阪はJRや阪急、京阪など様々な交通手段で行くことができます。 そんな中、大きな鉄道会社も目立たないながら二つの大都市を結びます。 ...
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ここは近鉄の終着駅、大阪難波駅です。
名古屋や奈良、伊勢からの特急列車はここを目指してやってきます。
しかし鉄路はここから先、神戸三宮方面へ。別の会社の路線がそのまま繋がっています。
それがこちら、阪神なんば線です。
近鉄奈良から神戸三宮まで直通運転がなされています。
これだけの長距離に渡って需要のある区間を走るのに対し、開業したのは2009年。
なぜここまで開通が延ばされたのか、実際に乗ってみるとその謎を解く鍵があります。
列車は近鉄特急ひのとりを横目に大阪難波駅を発車。
大都市の中に作られた新線ですから、大阪難波駅からしばらくの間地下を走っていきます。
大阪難波からお隣の桜川駅は阪神の路線ですが、運転しているのは近鉄の方。阪神さんとの交代は桜川駅でなされます。
これは桜川駅の西側に近鉄の引込線があるため。
直通していない近鉄特急や普通の列車はここまで走っていきます。
また桜川駅では南海汐見橋線の終着駅、汐見橋駅と乗り換えができます。しかし放送などでの案内はされていません。
次はドーム前。京セラドーム大阪へのアクセス駅として機能しています。
そして地下区間最後の駅が九条駅です。
さて、阪神最大の急勾配である40‰の坂道を登って、いよいよトンネルを抜けます。
光の先には何やら不思議な構造物が現れてきました。
それがこの高い高い防音壁。
上の方までカーブして包まれており、細長い空だけが引かれています。
新幹線ですらここまでしっかり囲まれたものはありません。
車窓は全く見えず、高速道路の横につけられた壁のようです。
ただし安治川の鉄橋部分だけは景色が開放され、いつの間にか都会を離れていたことを知らしめられます。
阪神なんば線の歴史は1924年に千鳥橋駅まで走った伝法線から始まります
大阪梅田駅までの阪神本線を補完する、第二阪神線として計画されました。その後近鉄との直通を目指し1964年には西九条駅まで延伸し、西大阪線となったのです。
しかし難波まであと一歩という所で、西区九条商店街の人々が騒音問題と客足の難波への流動を恐れ、反対運動を展開。
またオイルショックにの影響もあって工事が止まってしまったのです。
それから40年近く経ち、反対運動をしていた人々は高齢化。大きな効果をもたらすこの鉄道路線は、騒音対策の防音壁を作るという条件で建設がされたのでした。
長期間に渡ってようやく繋がった西九条までの鉄路。
地上区間で囲われた壁は、阪神が鉄道を敷設した苦労を物語っていました。
この先は通常通り、高架線を走っていきます。
阪神なんば線のさらなる発展のため、現在工事が進められている箇所があります。
それが現在渡っている淀川の橋梁。
この鉄橋高さが相当低く、台風の接近や高潮で不通になってしまうのです。
そこで橋を架け替え、その影響で福駅、伝法駅を高架化。天候に関わらず持続的に運行ができるようにしています。
そのほか近鉄特急を三宮まで直通させようという期待も膨らみます。
まだ課題はありますが、これから進化していく阪神なんば線は非常に楽しみです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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