今日は大阪難波駅にやって来ました。
これから向かうのはさらに南、天王寺です。
難波から天王寺へ行くのならば、ほとんどの人が地下鉄Osaka Metroを利用するでしょう。
御堂筋線で3駅、所要時間は6分で料金は230円です。
しかし大阪難波駅と大阪阿部野橋駅(天王寺駅の乗り換え駅)は近鉄線でも結ばれています。
殆どの人がまず使わないルートですが、せっかくなので近鉄で行ってみましょう!
…と思ったら、運賃表に運賃が書いてありません。
全部書いてありそうな表式ですら空欄。
料金が書いていない料金表なんてあるんですね(笑)
仕方がないので、自分で調べた料金のものを購入することにしました。
そして近鉄といえば特急列車です。
今回は近鉄をフルに楽しむため、あらかじめ特急券を買っておきました。
それでは改札にきっぷを入れてスタートです!
最初に乗車するのは特急ひのとりです。
もうこのブログで登場しすぎて、皆さん飽きていないか心配しています。
しかし実際に乗った時のワクワク感はまだ衰えていませんよ。
今回もカフェスポットで飲み物を購入。コーヒーではなく、ティーパックを購入してお湯を注ぐ方式の紅茶にしました。
16:00、特急ひのとりは大阪難波駅を発車しました。
大阪上本町駅を出発すると、地上へ出てきました。
途中、布施駅からは奈良線が分岐していきます。
今回選んだ大阪難波~大阪阿部野橋のルートはこちら。
大阪難波から大和八木まで最短で行くルートです。
しかしもう少し距離を伸ばし、奈良線を経由して大和西大寺から南下するルートも考えられます。
どちらでも運賃は同額です。
右手の遠くにはゴールのあべのハルカスが見えています。これからあそこへ向かって大きく迂回しながら走っていくのです。
高安駅の車両基地にはたくさんの特急車両が停車しています。
市街地から外れ、トンネルで山を抜けると大阪府から奈良県へ入りました。
まもなく大和八木駅到着のアナウンスが流れます。
が、猫舌の僕は未だに紅茶を飲めていません。
何とか冷ましながら持ち出すことにしました。
16:28、大和八木に到着しました。
直交したホーム構造、下の階へ降りて乗り換えます。
次に乗車するのは16:31発の近鉄橿原線、特急の橿原神宮前行きです。
大和八木駅でかなりの下車があったので、お客さんはまばらになっていました。
乗車時間はたった5分。
しかし特急料金は通算した料金のため、この列車単体が短区間乗車であっても無駄ではありません。
16:36、橿原神宮前に到着しました。
ここからは大阪阿部野橋へ向かう南大阪線へ乗り換えです。
ここまで乗ってきた線路は幅の広い標準軌。しかしここからは狭軌です。
ここから乗車するのは吉野からやってきた観光特急、青の交響曲です。
紺の車体に金色のラインが引かれ、上品な高級感があります。
まずやってきたのは2号車の食堂車です。
注文したのはこちらの『奈良 大和肉鶏カレー』です。
カレーにはサイコロ状の鶏肉が入っており、非常に濃厚でした。
この食堂車も暖色系の温もりに包まれ、落ち着いた雰囲気が素敵です。
この列車は座席も素晴らしく、ふかふかの上品な座席が並んでいます。
4人や2人で向かい合ったものもあって、種類が豊富です。
列車は摂津と和泉を分断する川、大和川を渡ります
そして左手に見えてきました、あべのハルカスの麓に向かって降りていきます。
今回のルートは時間もお金もかかりました。もちろん実用的ではないでしょう。
しかしただの移動に過ぎない地下鉄に比べ、近鉄ははるかに楽しい体験を提供してくれました。
鉄道を楽しむフルコースのツアーに参加したと思えば良いのです。
一見無駄に見える遠回りであっても、新たな発見があります。
今回かかった時間は1時間20分、そして料金が2390円です。
近鉄特急を楽しむルートの一つとして良いものだと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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