2018年4月5日、新潟駅が一部高架化されました。
かつて夜行列車や国鉄特急が多く発着していた新潟駅。現在では車両も置き換わり、新たな列車が発着しています。
それでも地上ホームや万代口の駅舎はかつての新潟駅の面影を留めていました。
しかし、いよいよ万代口の解体が始まることになります。
今回はそんな新潟駅のご紹介です。
2018年4月5日になされた新潟駅の一部高架化(高架化第一期開業)は非常に大きな出来事でした。
特に在来線の高架化によって特急いなほと新幹線の乗り換えが対面でできるようになり、利便性が非常に向上したのです。
これは東京から見たときの羽越本線の速達化のため。東京〜酒田を中心とした輸送を強化したことになります。
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高架化第一期開業で高架化されたのは旧1〜4番線。
これらが現2〜5番線に移されています。
一方で8、9番線は現在も地上ホームのまま。白新線や羽越線、信越本線の列車が発着します。
しかし、現在1番線が欠番となっていることからも分かるように、今後はこれらも高架化。新たに1番線ホームとして機能することになります。
かつて線路などがたくさん敷かれていた地上も規模が縮小し、コンパクトに高架上にまとめられました。
わずかに残ったホーム、万代口方面へ行くための跨線橋だけが新潟駅の歴史を物語ります。
そして、こちらが本日6月16日より解体が始まる新潟駅万代口駅舎です。
味気なく質素な駅舎ですが、これこそが新潟駅。
今でも国鉄列車が発着する匂いがプンプンしますが、そんな時代は終わってしまいました。
同様に現在のままでは人々にとって不便となっている新潟駅の姿が変わるのは仕方のないことです。
新潟駅は今後どうなるのか?
新潟駅の高架化は2021年に完了する予定です。
一番の目的は線路によって分断されている南北の町の行き来を円滑にすること。
更に、駅を発着するバスの利便性を高めることも大きな目的です。
高架化が完了した後、2022年には高架下に広場が出来る予定です。
○で印されている路線バスの発着場所を高架下にまとめることになります。
そして2024年、南北のアクセス道路が出来ることにより、○で印した中・長距離バスも南口の中・長距離バスターミナルにまとめられることになります。
その後は万代広場の大通りが整備されることになっています。
イメージ図もあるのですが、勝手に転載するわけにもいかず、流石にそれを描く絵心は持ち合わせていませんので、各自で見てみてください。
新潟駅の高架化において、
『新潟を、新型へ。』というキャッチコピーが使われていました。
万代口の駅舎というかつての日本の姿を留めていたものが無くなるのは非常に残念です。
しかし、古き時代を伝え続けてくれたこの駅舎に代わる、新たな新潟駅はどのようなものなのか、楽しみでもあります。
今後、日本海唯一の政令指定都市、新潟の玄関口としてふさわしいものになることを期待したいです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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