JR四国 JR西日本 岡山 香川

【1日2往復のみ】マリンライナーより快適?特急うずしお号で岡山→高松

本州と四国を、唯一鉄道で繋いでいる瀬戸大橋。

特に岡山駅〜高松駅の間は、快速マリンライナーで結ばれています。

 

その中で1日数本だけ、この間を特急列車1本で移動する手段があります。

 

マリンライナーのグリーン車よりも、高い居住性。

今回は、あえて料金が高く本数の少ない特急で、岡山から高松へ移動してみました。

こちらは四国方面へ、瀬戸大橋線の列車が表示されている発車標。

 

高松まで連れて行ってくれる特急、それは特急うずしお徳島行きです。

岡山〜高松間で走る特急列車は、1日2往復設定されている岡山発着の特急うずしお号、1日1往復の寝台特急サンライズ瀬戸号のみになります。

 

特急うずしお29号は、6番線ホームに停車中。

奥には出雲市駅へ至る特急やくも号に使われていた、381系電車が停まっていました。現在では見ることのできない、国鉄復刻塗装編成です。

 

特急うずしお徳島行きは、特急南風高知行きと連結して走ります。

 

進行方向前寄りに特急南風、後ろ寄りに特急うずしおを連結している状態。

途中の宇多津駅で切り離すため、高松駅まで連れて行ってくれるのは、特急うずしお号徳島行きです。

 

特急うずしお号は基本的に、高松〜徳島を結ぶ列車。

岡山駅発着は1日2往復だけで、かなり貴重です。岡山駅〜高松駅を通しで乗った記事もご紹介しているので、こちらもご覧ください。

関連
【岡山〜徳島 なぜ直通】特急うずしお13号最速達便乗車記 四国新幹線ルートに?[2307美祢線(3)]

本州と四国を繋ぐ唯一の鉄道橋である瀬戸大橋。岡山から四国各都市への列車が数多く行き交っています。 その中で徳島へ行く特急うずしお号は、高松〜徳島での運行が基本。岡山発着の便は1日2往復だけです。 &n ...

続きを見る



さて、お隣の6番線ホームには、快速マリンライナー高松行きがいます。

特急うずしお号発車の8分後に出発ですが、高松駅到着時刻にはどれだけの差があるのでしょうか。

 

快速マリンライナーには、1号車に指定席とグリーン指定席が連結されています。岡山駅〜高松駅を走るということで、快速マリンライナーと特急うずしお号を比較してみましょう。

 

こちらは快速マリンライナーの指定席。

快速の指定席としては十分な快適性だと思いますが、2階建てのためどうしても窮屈感があります。

 

上階のグリーン席は、それと比べれば広く感じ、座席のグレードも上がります。

 

一方でこちらは特急うずしお号の車内。

普通車とはいえ流石は特急列車、その空間の広さが際立っていました。

 

座席に関してもかなり立派。前後の感覚も広く、パソコンを置けるサイズのテーブルが備わっています。

 

快速マリンライナーに関しては、グリーン席はテーブルがある一方で、指定席にはありません。

 

特急うずしお号では、全席にコンセントを設置。

快速マリンライナーにはグリーン席もコンセントが無いため、この点は特急を使うメリットと言えるでしょう。



続いては料金を比較。

2024年10月に快速マリンライナーの指定席・グリーン席が値上げされています。それでも特急うずしお号は1930円と、その差はかなり大きなもの。

 

そこでより安く買えるのが、インターネット予約サイトe5489における、指定券eチケットレス特急券。

快速マリンライナーはそれぞれ半額、特急うずしお号の指定席でも1090円とかなり安いです。快速マリンライナーと特急うずしお号の差は460円となり、空間的広さやコンセントの有無を考えれば、十分納得いきます。



21:05 岡山駅 発

始発駅を出発後、特急南風と特急うずしお号それぞれの停車駅が案内されます。

 

茶屋町駅を通過し、宇野線から本四備讃線へ。

 

最高速度130km/hに近い、気動車とは思えないかなりのスピードで走っていきます。

 

本州側で唯一の停車駅、児島駅に到着です。ここでJR西日本からJR四国の方へ、乗務員さんが交代されました。

快速マリンライナーだと本州でポツポツ停車することがありますが、特急なら児島駅まで一っ飛びしてくれます。

 

瀬戸大橋へ入りまして、倉敷市の夜景に見送られます。

 

瀬戸大橋はいくつかの島を経由して走っています。

特に与島は有人島、障害物のない海上橋梁を高速で走ると騒音が大きいため、与島周辺では制限速度が設けられています。



特急うずしお号は四国に上陸。しかし、走っている線路にちょっと疑問が湧いてきます。

岡山〜高松を結ぶ快速マリンライナーは、直接東へ向かう線路を走行します。

一方でこの特急うずしお号は、真反対の松山方面の線路に入っているのです。

 

そんな心配をよそに、列車は宇多津駅に到着。ここでしばらく停車します。

 

わざわざ松山方面へ来た理由、それは宇多津駅で特急南風と特急うずしお号を分離するためです。

こういった連結・解結作業は、基本的に宇多津駅で行われます。

 

高知行きの特急南風号が先に出発。連結を外したらそのまま出ていきます。

 

残された特急うずしお号も、これに続いての出発。

こちらは進行方向を変えて、高松方面に向かいます。



19:45 宇多津駅 発

今度は松山から高松方面を結ぶ線路を走ります。

 

宇多津駅を経由する遠回りでしたが、これで無事に高松方面へ向かえました。

 

基本的に全ての列車が停車する、坂出駅を通過。

岡山〜坂出間を移動する人に関しては、快速マリンライナーに乗れば良いので、そんなに問題無いのでしょう。

 

瀬戸大橋は貨物列車も通ります。

四国へ渡った貨物は、高松か松山へ。奥には高松貨物ターミナルが見えました。

 

約110km/hで予讃線を走り、高松へ。

 

車両基地にサンライズ瀬戸号が停まっているのを横目に、高松駅手前で徳島〜高松を結ぶ線路が近づいてきました。



20:02 高松駅 着

行き止まり式のホームになっている、高松駅。

特急うずしお号は、再び進行方向を変えて高徳線に入り、徳島駅を目指すことになります。

 

岡山駅から高松駅まで、特急うずしお号の所要時間は57分でした。

 

高松に到着した5分後の20:07、後続の快速マリンライナーがやってきました。

こちらは所要時間54分、岡山駅で8分差だったのを5分差まで縮めています。宇多津駅を経由する遠回りの上、解決作業を行うためスピード面はどうしても劣ります。

 

料金は快速マリンライナーの方が安い一方、居住性は特急うずしおの方が良かったです。

本数が少ないため時間が合えばということになりますが、ぜひこちらも選択肢に入れてみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

鉄道コム

応援してくださる方は、クリックをお願いします! 鉄道コム

関連コンテンツ

タグ

パスケース

鉄道・バス等公共交通機関を利用した旅行の様子をご紹介します。交通機関のレビュー、車窓の解説が多いです。

-JR四国, JR西日本, 岡山, 香川

Copyright© Pass-case.com , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.