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【新広島駅ビル】遂に橋が繋がった!駅ビルへ突っ込む路面電車

新駅ビルの建設が進み、日々変化を続ける広島駅。

新しい広島駅で一番の変化といったら、新駅ビルへの路面電車乗り入れです。

 

駅前大橋ルートへ切り替わり、真正面から駅ビルへ突っ込みます。

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2024年10月、遂に駅ビルへ直接繋がる橋桁が架けられました。

路面電車が入る姿を、目に見える形で実感できるように。広島駅の最新の様子をお届けします。



広島駅在来線改札を出て右側。

路面電車の新たな停留所は、自由通路からそのまままっすぐ進んだところにできる予定です。

 

壁の奥はシートが被されており、まだその様子を窺うことはできません。

 

現在使われている地上の路面電車停留所は、階段を降りてバスターミナルの奥に位置します。

 

線路が行き止まりになっている停留所の上を見てみると…

 

何やら太い骨組みっぽいものが、橋渡されていました。

 

これこそ、新駅ビル内に作られる停留所へ、路面電車が通る橋桁です。

 

現在設置されているのは、線路2本分。

下から見るとV字に枝分かれしているのがよく分かります。

 

これまで途切れていた、駅前交差点の橋桁と、広島駅新駅ビル。

停留所の真上を通って、遂に繋がりました。

 

新駅ビルの中央にぽっかり空間が開いており、路面電車の入るスペースがよく分かります。

 

駅ビルと連続して橋桁の受け皿が作られており、しっかり固定されている状態。

 

今は隙間が開いていますが、軌道で繋がれていきます。



今回架けられた橋桁は、長さ27m、重さ100tに及びます。

少し違った角度から、新駅ビルへ入っていく様子を見て見ましょう。

 

6月に架けられた、駅前交差点上の橋桁。そこから僅かに弧を描くように、新駅ビルへ登って行くようです。

 

駅ビル正面にはガラスで蓋をされていますが、実際にはそれ以上の天井の高さ。

2から4階までが路面電車のスペースに取られています。

 

一面足場が組まれていますが、新駅ビルには商業施設「minamoa(ミナモア)」が入居。

地下1階から6階部分までショッピングフロアとなり、7階には映画館が入ります。

 

この橋桁は現在も使われている、停留所真上に作られています。



路面電車の降車ホームへ行くと、橋桁をすぐ近くで見られました。

実際見てみると、V字に分かれた橋桁の付け根部分が、交差点の橋桁に固定されています。

 

コの字型をした部分がそれを受け止めるようになっています。

 

新駅ビルへの橋桁は、線路4本分設置されます。

今回設けられたのは東側の線路2本分だけ。西側については12月に設置予定とのことです。

 

橋桁を架ける時には通常、ベントと呼ばれる借受設備を作ってから、橋桁を設置します。

実際、西側についてはご覧の通り、緑色の借受設備が見られました。

 

しかし、今回設置した東側については、真下に停留所があるため借受設備を作れませんでした。

そこで、西側のベントに橋桁を乗せてから、東側へスライドする形を採用したとのことです。

 

西側にも同じように線路2本分の橋桁が設置されます。

 

そうすると地上の降車ホームからは、新駅ビルの停留所スペースは見られなくなってしまうでしょう。

片方だけ架かっている、今の状態が貴重です。

 

バスターミナルからは、駅ビルより駅前大橋へ伸びる橋桁の様子を見られます。

停留所を越え、交差点を越え、既存の街をものともせず貫きます。



今度は県道を挟んで、少し距離をとってみます。

交差点から駅ビルへ、しっかり橋が接続。

 

ビル同士の空間が意外と広く、それだけ停留所のスペースが取られているということでしょう。

こうしてみると、モノレールが突っ込む駅の、小倉駅にすごく似ています。

 

駅ビルの手前には大屋根が設置されるので、イメージがまた変わりそうです。

 

商業施設から停留所を見下ろせるようで、本当に楽しみ!

 

駅ビルから駅前大橋へ向かって、下り坂の路面電車に対して、道路は上り坂。その隙間には壁が作られました。

 

駅前大橋に沿っては遊歩道が作られるみたいなので、近くで電車を見られそう。

 

今回橋桁が設置された、東側へ。

 

橋桁が右へ膨らんでおり、交差点の先で分岐しているのが分かります。

 

地上には路面電車が停車中。新停留所は2025年夏開業の予定で、全く違う姿へ変える広島駅が楽しみです。



広島駅新駅ビルでは、ライトアップも行われるそう。

以前訪れた際、テスト点灯が行われていました。

カラフルな屏風のように照らされていて、折り鶴をイメージしたとされる中央もくっきり模様が浮き上がります。

 

どんどん変わりゆく広島駅の姿。ぜひ足を運ばれた際は一度外へ出て、現在の様子を見てみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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