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【1日1往復】佐伯行き特急ソニック41号 大分より先へ行く885系電車[2402-03神戸サンダバ(1)]

 

JR九州の看板特急に位置付けられる特急ソニックは、博多〜大分を2時間ほどで結びます。

日豊本線の特急は運行区間ごとに名前が変わっており、大分駅より南を走る特急には「にちりん」と付けられるのが通常です。

 

その中で1日1往復だけ、大分より先へ足を伸ばす「特急ソニック」が走っています。

それが博多〜佐伯を結ぶ特急ソニック41号です。

 

白い885系電車が大分駅より南に入るのも、この1往復のみ。

そんな特別感溢れる、特急ソニック佐伯行きに乗ってみます。



列車の始発駅は博多駅ですが、今回は北九州市の小倉駅から乗車です。

指定席券売機で検索したところ、指定席とグリーン席共に満席。そのため自由席で行くことになりました。

ネット予約なら自由席と指定席の料金が同じため、指定席のほうが人気になるのでしょう。

 

小倉駅で佐伯行きの表示が現れるのは、この特急ソニック41号だけ。

大分南部の港町が、日田彦山線の添田行きと並んでいるとはかなり新鮮です。

 

ホームへ降りて発車標の停車駅案内は、大分駅までに留まっていました。

実際の途中停車駅は、行橋,中津,別府,大分,鶴崎,大在,臼杵,津久見,佐伯です。

 

博多から小倉の停車駅も、折尾駅と小倉駅のみ。

この特急ソニック41号は、博多〜大分は最速達型で停車駅が少ない一方、大分駅から先の停車駅が多いのが特徴的です。

 

3分ほど遅れて博多駅からやってきた、特急ソニック41号佐伯行き。

885系の正方形行き先表示器に、佐伯の表示が出ています。

 

パンパンに張ったクッションみたいな座席に身を委ね、大分県南部を目指します。



17:44 小倉駅 発

特急ソニックは小倉駅で進行方向を変えるため、お客さんが次々座席を回転させていきます。

小倉駅を出発して、日豊本線へ入りました。

 

しばらくすると右手には、小倉総合車両センターが見えてきます。

7月に発表されましたが、2031年頃に休止状態の貨物駅である、東小倉駅構内へ移転予定とのことです。

 

車内では途中停車駅の到着時刻が流れます。終点佐伯駅には20:09着です。

 

早くも列車は最高速度の130km/h、特急ソニックらしいスピードで飛ばし続けます。



17:58 行橋駅 着

特急ソニックには停車型と速達型の停車パターンがあるのですが、この便は速達型。

博多〜小倉でも折尾駅と黒崎駅にしか停まっておらず、この先も停車駅が最小限です。

 

筑豊方面へ第三セクター鉄道の、平成筑豊鉄道田川線が分岐。

ここから鹿児島駅まで、日豊本線沿いにJR線以外の普通鉄道は現れません。

 

宇島駅の手前で海のすぐ近くを走るようになり、豊後灘を眺められます。

少々暗くなってしまいましたが、埋立地に形成された工場や発電所が特徴的です。

 

一部の特急ソニックが停車する、豊前市の中心駅である宇島駅を通過。

かつては発電所や宇島港へ貨物線が伸びており、肥料や石炭など貨物の取り扱いも行っていました。

 

特急ソニック48号とすれ違い。

特急ソニックには青い883系と白い885系があり、青い方ではグリーン車から全面展望を楽しめます。

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まもなく中津駅の放送を聞きつつ、山国川を渡って福岡県から大分県へ。



18:14 中津駅 着

大分市、別府市に次いで県内第三の都市である中津市。

博多駅を22:34に出発する最終の特急ソニック201号は、運行区間が短縮されて中津駅止まりです。

福岡でライブなどが開催されると、臨時で大分駅まで運転する場合があります。

 

中津駅を発車すると、次の停車駅は別府駅。ここから40分近くノンストップです。

 

山に立ち込める雲に夕陽が隠れ、列車は宇佐市に入りました。

車両基地を併設している柳ヶ浦駅を通過です。2018年春までは早朝4:17発の、日本一早い始発列島が出ていた駅でもあります。

 

1駅挟んで宇佐駅も通過。宇佐神宮を連想させる朱色の駅舎が、サブリミナル効果で植え付けられます。

日豊本線はここで、上下線が二手に分かれます。

 

小倉方面の線路は山を迂回する形で敷設されたのですが、大分方面の線路を追加して複線化することになり、こちらはトンネルで貫いています。

 

トンネルを抜けると再び線路は同じ場所を走ります。

立石駅を通過する段階では、まだ各ホームがやや離れており、違った場所を走っていたことが、視覚的にも分かりやすくて面白いです。

 

中山香駅で普通列車を追い抜き。

今度は大分方面の線路が、戦前からの山を迂回するルートです。

 

山の中から抜け出して、別府湾沿いへ。

海側の座席でなくても、ちょっとだけ夜景を盗み見できちゃいました。

 

大分都市圏に入りまして、亀川駅を通過。普通列車の本数も増えてくるエリアです。



18:52 別府駅 発

優しい光がホームを包み込む別府駅。観光客とビジネスのお客さんが混じって降りて行かれます。

 

別府駅〜大分駅は別府湾を綺麗に眺められる区間。

昼間だと『世界の車窓から』で知られる石丸謙二郎さんによる、ナレーションが流れます。

夜でも国道9号沿いを流れる自動車のランプが、脳裏に残像を残してくれます。

 

まもなく大分に到着。「終点」の文字が入っていない表示は中々見られません。

 

佐伯駅まで直通してくれる特急ソニック41号。しかしながら、ほとんどの方は大分駅で下車してしまいました。

大分駅を跨いで利用するお客さんは、この車両でほか1人だけでした。



19:03 大分駅 発

大分駅から2,3人乗り込まれましたが、車内は少し寂しい状況。

そのまま白いソニックは大分より南へ入ります。

 

向かい側に停まっていた博多行き特急ソニック56号には、スプラトゥーンラッピングの885系電車が充当されていました。

 

大分駅〜佐伯駅に関しては、最高速度が110km/hになります。

 

19:10 鶴崎駅 着

大分駅より先の駅が885系で表示されるのは、佐伯発着の特急ソニック1往復のみです。

 

19:14 大在駅 着

また、大分駅を境に停車駅が非常に多くなっています。大在駅に関しては、1日3本しか停まらない特急のうちの1本です。

 

左手には埋立地に構える工場夜景が、ちらっと顔を覗かせてくれます。



幸崎駅では扉の開かない、運転停車。

特急にちりんシーガイア14号と行き違います。

あちらは宮崎空港駅から博多駅までを結ぶ、5時間49分に及ぶ長距離列車です。

 

列車は大分平野から山間部へ、四国へ突き出す佐賀関半島をショートカットします。

一線スルー化されていないためか、速度を落として通過していきました。



19:38 臼杵駅 着

リアス式海岸の入江それぞれに港町が形成されており、各々に特急停車駅が設けられています。

 

19:47 津久見駅 着

ここで普通列車と行き違いのため、2分ほど停まっていました。

 

遂に車内では、「終点佐伯」が表示されました。

 

途中の浅海井駅で運転停車し、反対方向の特急にちりん16号小倉行きと行き違い。

宮崎県から大分県へ県境を越える、最終の特急列車です。

 

通常の特急ソニックに1時間プラスした形で、終点の佐伯駅に到着しました。



20:09 佐伯駅 着

特急ソニック41号は、博多駅17時ちょうど発。

3時間9分かけて大分県南部へ至りました。

 

この885系電車は、しばらくすると留置線へ引き込み。

翌朝、当駅始発の特急ソニック12号博多行きになります。

 

佐伯駅に来る特急は黒い787系電車ばかりの中、真逆の白い885系電車がいるのは違和感でしかありません。

それでも毎日走っており、深夜でもないので、ぜひ機会があれば乗ってみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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