2022年春に運行を開始した、JR東海の新型通勤電車315系電車。
中央本線に充当され、列車の置き換えが進められました。
これと同時に引退したのが、関西本線で走っていた211系電車0番台です。
JR東海では最後の国鉄型電車。これによってJR東海管内の車両は、全て国鉄民営化後のものに統一されました。
そして本日2023年6月1日、関西本線でも315系電車が走り始めることになりました。
中央本線と異なる点にも注目しつつ、その違いをお楽しみいただけたらと思います。
関西本線の始発駅、名古屋駅に来ました。
夕方ラッシュに向けて神領車両区から来た315系電車3000番台が、10番線ホームに到着です。
折返しのため、岐阜方面へ引き上げていきます。これまで8両固定編成だった315系電車ですが、関西本線に投入されたのは4両編成です。
そして12番線ホームへやってきました。
どうやら名古屋駅16:53発の普通桑名行きが、関西本線315系電車の一番列車になるみたいです。
東海道新幹線ホームに近い関西本線ホームへの入線、何とも新鮮さが感じられます。
さらに、中央本線では8両編成固定だったのに対し、関西本線では4両編成の315系が投入されました。
これまで走っていた8両編成は0番台、今回投入された4両編成は3000番台と区分します。
さらに、各車両端1箇所ずつには、車両側面カメラが取り付けられました。
今後3両編成以上の編成でもワンマン運転を導入するため、このカメラを用いて画像認識技術の検証を行うとのことです。
これが実用化されれば運転台モニターに画像が表示され、列車に接近した人を検知すると音などで運転士に伝えるとのことです。
今回からの営業運転での検証はあくまでデータの蓄積が目的、実用化はまだ先になります。
315系電車が投入されたということは、液晶ディスプレイに関西本線の表示が出ているのは、非常に新鮮です。
名古屋駅を出発します。
中央本線と同様の声で自動放送が流れます。
車両基地にはキハ85系気動車が停車中。
特急南紀での運用も残り1ヶ月となり、315系電車と一緒に走るのは僅かな期間です。
八田駅では貨物列車のレッドベアーと行き違い。
四日市から緑色のタンクを連ねてきます。
より古いDD51との共演は叶いませんでしたが、大きな車体のディーゼルと隣り合っているのは、ギャップに萌えますね。
春田駅では普通列車と行き違い。向こうは2両編成です。
駅到着間近になると液晶ディスプレイに出口案内が表示されます。
これまでは8両編成ばかりでしたが、はじめて4両編成で表示されました。
弥富駅では試運転のHC85系気動車と行き違い。
どうやら報道公開中だったみたいです。
遂に三重県へ突入、終点の桑名駅に到着です。
乗り換え路線が数多くあり、これまで315系電車が縁の無かった、養老鉄道、三岐鉄道も表示されます。
2020年に橋上化され、新しくなった桑名駅。
ピカピカの315系が馴染みまくっています。
近鉄と養老鉄道とは初めての共演。まさに新しい顔としての新入り感が強いです。
さらにアーバンライナーも来たりと、一緒に映る新鮮さをかなり楽しめました。
列車は折返し名古屋行き普通列車として出発。
関西本線で新たに活躍する315系電車、運行本数は少ないですが、朝夕のラッシュ時を狙って是非乗ってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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