-
【一番列車】グリーン車規格の近鉄特急ひのとりレギュラーシートに乗車【2020春6】
本日2020年3月14日、近鉄に新たな名阪特急、『ひのとり』がデビューしました。 新型名阪特急誕生が発表されてから、鉄道ファンの間では期待が高まっています。 今回は大阪難波8:00発の『ひのとり』一番 ...
続きを見る
『ちょっと伊豆まで、大人が輝く上質なひととき』
これはサフィール踊り子のキャッチフレーズです。
スーパービュー踊り子は大衆的で幅広い世代が利用しやすい列車でした。しかしサフィール踊り子は一転してエレガントに、落ち着いて大人の旅ができる列車になっています。
全車グリーン車で食堂車も併結。更に新たなプレミアムグリーンまで設定され、史上最高とも言える定期在来特急です。
これから3記事に分けてサフィール踊り子上り一番列車のご紹介をします。今回はプレミアムグリーンのご紹介です。
あくまでグリーン車の扱いですが、もはやグリーン車の一種ではもったいないと感じるほどの設備でした。
今回熱海から伊豆急行線の普通列車で来ていたのですが、列車が遅れていたためすぐに折り返しのサフィール踊り子に乗り込まなくてはなりませんでした。
乗車していた普通列車を遅れていたサフィール踊り子を伊豆高原駅で追い越しました。その時の写真を貼っておきます。
サフィール踊り子の『サフィール』は『サファイア』をフランス語読みした読み方。その名前の通り、宝石のサファイアをイメージした列車となっています。
今回乗車するプレミアムグリーンの入り口にはカットしたサファイアとクローバーのマークが並べられています。
プレミアムグリーンの入り口のドアはハニー色のような木材を使用していて、ナチュラルにデザインされています。
そしてプレミアムグリーンの車内へ入ると…。
黒を貴重としたなんともシックな車内。
プレミアムグリーンならではの高級感があります。
さらに、入った瞬間何とも落ち着く香りが漂っていました。表現するなら高級家具店に入ったときの香りのようです。
座席は1+1とされていましたが、座席は海側に寄っていて通路があるのは片方のみ。正確に言うなら2+0の感覚の方が良いかと思います。
窓側に座ると外に出るのが大変なことがあるのは難点ですが、おそらくデビューの波が落ち着けば空くようになると思いますから、そうなれば問題なくなることでしょう。
車両は全体的に少しだけ高くなっていますが、入り口部分がややスロープになっているので段差はありません。
伊豆急下田駅を発車。多くの方がお見送りしてくださいました。
また、車内チャイムもサフィール踊り子用に変更され、特別感が増します。
車内の紹介へ戻ります。座席ももちろん車内と合ったブラックです。
白のグランクラス、黒のプレミアムグリーンと表現して差し支えないでしょう。
網棚は無いため天窓を作ることができ、スーパービュー踊り子と同じように青空も楽しむことが出来ます。
網棚がない代わりに前の座席の下部分に荷物入れがあります。
また、車両入り口部分に大きな荷物を入れられる場所がありますのでキャリーバッグ等も安心です。
左の肘掛けにはリクライニングのボタンが様々あります。
下4つのボタンではリクライニングとレッグレストを調整できますし、それらを同時に操作したいのなら上の2つを使えば簡単に操作できます。
リクライニングをフルで倒したのがこの位です。
座面はもともと肘掛けのあたりなのですが、リクライニングをすると前に出てきます。
レッグレストはやや足が浮く程度でした。
読書灯もこの場所にボタンがあり、右側から照らしてくれます。ピカッとした感じでグランクラスのように微調整はできません。
背面テーブルがないのでインアームテーブルだけになります。
しかしこれで全く問題ないと言えるほど広いテーブルです。
テーブルには飲み物を置くへこみはありませんが、テーブルを取り出すところに飲み物を置く場所があります。
座席のバックシェルのところには食堂車の利用方法についてのボードがありました。
サフィールPayでの予約方法についてです。
カフェテリアについてはこの次の記事でご紹介します。
最後に座席の回転機構について。
リクライニングをすると見えやすいのですが、このレバーをカチッと握りながら座席を右側(海の見える方)へ回すことができます。
もちろん4人で旅行したりしている場合などはそれぞれの方向へ回せます。
写真では分かりづらいもしれませんが、30°くらい右方向に回転しています。
窓も大変大きく、大海原も十分綺麗にみられます。
今回は座席を中心にピックアップしてご紹介しました。一番感じたのは基本的に座席しかないものの、列車の中とは思えないということです。
寝台だったり観光列車だったりすればこのような感想はよく持つと思うのですが、シックな内装、車内の雰囲気、これだけの要素がつまっていることがこのような感想を引き出したのだと思います。
サフィール踊り子のプレミアムグリーンは『ワンランク上のグリーン車』ではすまされないものと心から感じました。ぜひ、皆さんも乗ってみてください!
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
-
【一番列車】JRに復活した食堂車 サフィール踊り子のカフェテリアを利用【2020春8】
かつて特急列車などの長距離を走る列車には食堂車が不可欠な存在でした。新幹線にもビュッフェ車(立食スタイルの食堂車)が設置されており、当時そこで舌鼓を打っていた話もあります。 しかし、列車の高速化に伴い ...
続きを見る