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19時頃の大阪駅、帰宅ラッシュ時間帯に差し掛かり、ホーム上は混雑を見せています。
まだ本数は少ないものの、東海道本線で運行されているのが有料座席Aシート。一部の新快速9号車に連結されており、2022年春から全席指定席になりました。
青春18きっぷの移動をさらに楽にしてくれる!
そんな期待が高まるAシートですが、実は18きっぷで乗車できない場合があります。
特に少しでも安く乗ろうとすると、陥りやすい落とし穴。ぜひあらかじめこの記事を読んで、気をつけてみてください。
青春18きっぷでAシートに乗れない場合、それはe5489チケットレスで購入した場合です。
チケットレスなので発券する必要はないのですが、自動券売機で受け取ることもできます。
JR西日本のAシートウェブサイトを見てみると、『「チケットレス指定席券[Aシート]」は一部の乗車券類は併用できませんので、ご利用前にご確認ください。』とあります。
ここで言う「一部の乗車券類」に何が当てはまるのか、利用前に自分で調べてください、ということです。
という訳で、先程のページを一番下までスクロールすると…「よくあるご質問」欄に「青春18きっぷ」についての言及がありました。
そして、ここには『【e5489専用】チケットレス指定席券[Aシート]については、「青春18きっぷ」ではご利用いただけません』と明記されています。
チケットレス指定席券でAシートを利用する際は、別に乗車券の購入が必要ということになります。
…それにしても、ここまでしないと分からないんじゃ、悪気なく18きっぷで乗っちゃっている方絶対いますよね。
ここからは、「【e5489専用】チケットレス指定席券[Aシート]」「新快速[Aシート]チケットレス指定席券(2023年3月18日から名称変更)」の購入方法をご紹介します。
画像はJR西日本ネット予約e5489より。
まずは「神戸線⇔京都線⇔琵琶湖線[通勤特急/Aシート等]」と乗降駅、時刻などを選択して検索。
続いて、「チケットレス指定席券[Aシート]」を選択。なお、2023年3月18日から、「新快速[Aシート]チケットレス指定席券」に名前が変わります。
「座席表を選ぶ」のまま「次へ」をタップすると、丸の付いた青い座席から選択できます。
チケットレスでの購入では、事前の支払いが必要。事前に登録したクレジットカードを選択、または番号を入力して決済を完了します。
「チケットレス」と言われていますが、指定席券売機での受け取りもできます。記念にきっぷを取っておきたい方はこちらでどうぞ。
それでは実際に帰宅ラッシュ時間帯のAシートに乗車します。
回送表示が出ていたので気にしていたら、たまたまキヤ141系がやってきました。ドクターWESTと呼ばれる検測用車両で、線路のゆがみや信号設備を検査します。
乗車する新快速では通常と異なり、「△4は有料座席A-SEAT」と併記されています。
さらに発車時刻が近づくと、「ご利用には乗車券の他に指定席券が必要です」と表示されています。
一方で、Aシート乗車口のところにはどう考えても、指定席数以上の方が並んでおられますが…。
乗車する新快速電車が到着。大阪駅を19:15に出発する便は、指定席のために「新快速4号」と号数がついています。
そして9号車についている黒い車両、こちらが有料座席Aシートです。
2023年春のダイヤ改正で、Aシート併結の新快速は2往復から6往復に増便。新造車両が投入されるため、改造車とは異なりドアが埋められた部分は存在しません。
予想通りここで並んでいた方の多くがAシートの存在を知らず、人が多いだけでなく間違えたからと外へ出る人も交錯し、乗降にかなり時間がかかっていました。
これはあらかじめホーム上での案内を徹底しないと、絶対に利用者からクレーム入るレベルに思います。
座席についてはサラリーマンの方でほぼ全て埋まっており、Aシートの存在を認知している方は、日常的に利用している印象でした。
本数が少ないために、全体的な認知度はどうしても低め。知っている人が常連で利用しているように思います。
かつては車内で500円を支払う方式でしたが、一部指定化を経て全席指定席840円に変更。チケットレスでなければ+340円で高くなったとはいえ、絶対に座れるという安心感が大きくなったのは、メリットと言って良いでしょう。
便や区間で異なるものの、チケットレスなら450〜600円で、車内支払い方式と比べてそこまで高くなっていません。
Aシートで一番の魅力は、おそらくコンセントがついていること。首都圏の普通列車グリーンに勝っている点です。
Aシート車両の9号車ですが、パーテーションより扉側のデッキであれば、指定席券無しで立って乗車できます。
それでも間違えて乗ってこられた方が溢れてきて、乗務員さんが有料エリアに入らないよう案内されていました。
特に、「△4はA-SEAT」と発車標表示や放送だけしても、どの乗降口が対象か分かるのはシールが見える先頭の人だけです。乗客と現場の方お互いのためにも、Aシート乗降口で並んでいる方全体への案内を確実にするべきでしょうね…。
青春18きっぷは使えないので、乗車区間大阪〜京都の乗車券を購入してきました。
Aシートの指定席料金は840円(18きっぷで乗れる)ですが、チケットレス指定席券だと600円(18きっぷで乗れない)。
ただし、今回は大阪〜京都570円の乗車券を払っているので、青春18きっぷで乗車する場合はチケットレスにせず、通常の指定席券を購入しないと損になります。
e5489「通常のきっぷ」を選択して、指定席券売機で発券すれば、「青春18きっぷで乗れるAシート指定席券」を簡単に購入できます。特に遠方からお越しの方は活用してみてください。
京都駅到着時は、山陰本線と並走しつつ。
やはり大阪〜京都での利用者が一番多いようでした。
関西エリアでも各社有料座席を導入する傾向にあり、2023年春には225系新造車を導入して、Aシートは6往復にまで運行本数を増やします。
それでもまだ6往復で、狙って乗らないと行けないのが現状。
青春18きっぷでも指定席券の購入に注意しつつ、ぜひ時刻に合わせて乗ってみてください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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