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【列車が走れそうな廃線跡】設備が残る北陸鉄道石川線・加賀一の宮まで歩く[Maxラスト(3)]

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石川県を走る地方私鉄、北陸鉄道に乗車中です。

北鉄石川線の終着駅、鶴来駅に到着しました。

 

石川線はこの先、2.1km先の加賀一の宮駅まで走っていました。しかしこの区間については、2009年に廃止されています。

今回はその廃線跡をたどり、10年以上放置された遺構を見に行ってみましょう。

こちらが終着駅となった鶴来駅です。

非常にレトロな駅舎、地方私鉄らしい雰囲気を醸し出しています。

 

線路はこの先カーブしていきました。ここに関しては、まだ列車の入替に使われている現役線です。

 

カーブして続く先を目指して歩いていくと、フェンスの建てられた踏切跡が現れました。

 

車止めまでが現役線、線路はそこで途切れています。

 

反対側を振り返りまして、ここから先がまさに廃線跡です。

 

架線はここで途切れており、地面に結ばれていました。しかし、線路や標識はいまだに残っており、まるで現役線みたいです。

 

鶴来駅は能美線の分岐駅であり、北陸本線の能美根上駅まで結ばれていました。ここは能美線の本鶴来駅跡です。

能美線は1980年の廃止、石川線に本鶴来駅は設置されていなかったので、跡はほとんど残っていません。

 

架線柱にはツタが巻き付くようにして繁茂。山の中では無いのに、植物の生命力はすごいものです。

この先には橋梁があるので、安全のためフェンスで塞がれていました。そこから離れた道路を歩きます。

橋からはその橋梁を見ることができました。

大抵、廃線の橋梁はすぐ外されるのですが、ここまで放置されているとは驚きです。

 

橋梁を渡った線路はすぐにカーブ、こちらへ向かって来ました。

 

正面を向くと、踏切跡と交差しています。

 

ヒョロっとした架線柱に、枯草に埋もれる錆びた線路。頼りなさはありますが、鉄道の走る光景を容易に思い浮かべられます。

 

線路はここで途切れており、アスファルトで舗装された道路になっていました。

 

しかしその跡地はすぐに復活。プレハブ小屋で行き止まりになっていますが、途切れた線路が残ります。

 

ここは駐車場が整備されており、何やら見慣れた構造物がありました。



こちらは鶴来駅のお隣、中鶴来駅です。

解体にお金が掛かるためか、そのプラットホームが状態良く残されています。

 

ホーム上に立ってみると、掠れながらも黄色い線のペイントがありました。

 

白い三角の乗車位置まで残っています。

ここで列車を待っていても永遠に来ませんが、作られず放置されたこのような遺構は、とても楽しいものです。

 

駐車場は、公立つるぎ病院のもの。

ここを訪れる際は、お邪魔にならないよう気をつける必要があります。



次の駅はかつて石川線の終着駅、加賀一の宮駅です。

この先は廃線跡が復活します。

 

線路だけでなく架線も現れました。

 

線路脇には勾配表や制限解除標識まで残されています。

保存ではなく放置という感じで、時が止まったような悲しい雰囲気も非常に好みです。

 

そんな中、踏切は真っ先に撤去されています。

一番線路に入られてしまいやすい所ですし、車が停止することで交通の阻害となりますから当然です。

 

ただし遮断棒やその土台などはあって、最低限の撤去で済まされているようです。

 

この先は行き止まりになっているので、大きく迂回することにしました。

 

今歩いている国道157号線は手取川を渡っていますが、鉄道はそのまま向こうへ走っていきました。

 

丁度工事を行っているようでしたが、川を再び戻るように渡って、対岸の廃線跡へ。



この辺りはサイクリングロードとして整備されています。

線路は剝がされており、言ってしまえばよくある廃線跡の活用方法です。

 

そして石川線の終着駅、加賀一の宮駅に到着しました。

 

道路にはレールと枕木を模したペイントがされています。

 

少し進むと分岐器まで、車止めとして線路も置かれていました。

 

ホーム周辺は観光地としても、ある程度リニューアルされています。

 

しかし、駅舎を見てみると、非常に立派であることがお分かりいただけるでしょう。

 

荘厳な瓦の屋根に、日本家屋を思わせる外観。その価値はただの廃駅で済まされるものではありません。

 

この駅舎は国の登録有形文化財にも登録されています。意外にも最近のことですが、この駅舎が今後も残されていくことになりました。



駅舎の中を見てみましょう。

サイクリングロードの休憩所とされており、かなりきれいに整備されています。

しかしきっぷ売り場の跡など、駅だったその輪郭は見て取れます。

 

2009年廃止当時の時刻表や運賃表など、その歴史を刻んでいました。



また、鉄道関連の部品も展示してあります。

個人的にはそこまでよく分かりませんが、貴重なのであろう事は予想できます。

 

石川線の終着駅だった加賀一の宮駅、しかしここからも金名線という路線が続いていました。



この背景には、沢から古屋まで線路を敷設するという、壮大な構想があります。

金名線は白山下まで敷設されましたが、1984年に休止後、廃止。

美濃白鳥駅を目指し、現在の長良川鉄道越美南線に乗り入れて、名古屋へ至る計画でした。

 

北陸鉄道は石川県各地に路線を持った、大きな鉄道会社でした。

鶴来駅のショーウィンドウでは、その歴史を静かに語っています。

 

今回廃線跡を歩いてみて、ごく一部でありながら、北陸鉄道の栄華を窺うことができました。

歩くのは少々大変ですが、鶴来駅ではレンタサイクルも用意されています。ぜひ一度いらっしゃてみてください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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