JR西日本 広島

新しい駅舎から次々撤退…。三次〜広島の高速バスが強くて芸備線は?

2021年12月10日

今日は備後落合駅から、芸備線で三次駅に向かっています。

備後落合駅は3つの鉄道が集まるターミナル駅。

かつて栄えていた様子を残す姿については、以前記事にしました。

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今回ご紹介する三次駅は、現在でも重要な駅として位置づけられています。2015年には新駅舎もオープンしました。

しかし、三次市にとって鉄道の立ち位置は、段々と落ち込みつつあります。

今回はその点について注目しながら、駅周辺を見てみることにしましょう。

こちらは跨線橋から見た三次駅です。

2面3線のホーム構造になっています。

2018年に廃止された三江線は3番線から発車していましたが、駅が新しくなる前は専用の0番線ホームがありました。

 

1番線ホーム先端には、三江線の108キロポストが残されています。

 

ホームが無い所にも多くの線路が敷かれており、そこにはDEC700型気動車が停車していました。

JR西日本初の電気式気動車で、いわゆるハイブリッド車両です。

 

この広い構内については、2013年に完成した改札外の連絡通路で越えることができます。

最近では、駅舎の橋上化によって、線路で分断された街の一体化を進めるのが多く見られますが、その場合には自治体の負担が大きくなります。

 

橋上駅舎に比べれば不便は伴いますが、連絡通路で十分との判断がなされたのでしょう。

 

ホームと駅舎は跨線橋でつながれており、2019年3月よりエレベーターが供用開始しました。

さて、三次駅はJR西日本らしいスタイリッシュな駅舎です。

こちらは2015年2月28日にリニューアルしています。しかし、その中へ入ってみると、中々寂しい光景でした。

 

この駅は改札業務を行う有人駅ですが、2020年6月をもって、みどりの窓口が廃止されています。

これは三次駅に限ったことではありませんが、みどりの券売機プラスへの移行対象となったのです。

 

さらに、駅舎内にあったセブンイレブンも、2021年3月には撤退しています。

9月に訪れた際はシャッターが閉まっていましたが、現在では四季折々の鉄道の写真が飾られています。

 

外側へ回ってみると、かつて三次駅を名乗っていた西三次駅の看板が展示してありました。

2021年2月に駅舎が解体されたため、そこから持ってきたのでしょう。

 

三次と言えば鵜飼、駅前にはそれをイメージしたモニュメントが設置されています。



続きまして、三次から広島への交通の現状を見てみましょう。

まずは芸備線から。

三次〜広島には、みよしライナーと呼ばれる快速列車も走っています。

 

みよしライナーは、平日2往復、土休日4往復の運行です。

休日に広島市へ出る、長距離の需要が増加するため本数が増やされているのでしょう。

 

普通列車も併せてみてみると、列車の本数は1時間に1本、場合によっては次の列車が2時間後にもなります。



続きまして、三次~広島の鉄道に対する強いライバルを見てみましょう。それは、高速バスです。

小さくて見づらいですが、本数は日中30分に1本。朝夕には20分に1本の時もあります。

1,2時間に1本だった芸備線に対して、利便性は非常に高いです。

運賃については、芸備線が1340円高速バスが1530円で、この点は鉄道の方が優位にあります。

所要時間は、芸備線の普通列車が1時間40分、みよしライナーで1時間20分です。高速バスは1時間40分となっています。

 

総合的に見てみると、確かに鉄道の方が良い点もあります。

しかし高速バスの快適性や本数の多さは、より利便性に直結するものです。高速バスを選ぶ人が多いというのも納得できます。



ついでに、他都市へのバスも見てみましょう。

新大阪への高速バスもあったのですが、2020年10月から運休しています。

一方で名古屋行きは残されており、広島から三次を経由して名古屋へ行くルートです。

 

バスターミナルは駅舎新築と合わせた、駅周辺再整備で完成しました。

4つののりばに集約されており、高速バスや路線バスなどが発着します。



三次駅へは、三江線が廃止される以前の2017年にも来ました。

確かに新型コロナウイルスの影響もありますが、リニューアルから5年で空っぽの駅舎になるとは、本当に寂しくなったなという印象です。

 

また、今回高速バスと比較してみて、利便性の面からも鉄道がかなり厳しそうに見えました。

もちろん三次~広島の需要が多くあるため、鉄道もそれなりの利用者がいます。

しかし、将来的に見て三次までの鉄道も大丈夫なのか、そんな心配がよぎった訪問でした。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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