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震災復興で敷設された新線『仙石東北ライン』・仙石線の変化を見る

 

今日は2015年に開通した仙台地区の新たな路線、仙石東北ラインをご紹介します。

仙石東北ラインは東北本線から仙石線へ直通し、仙台から石巻を快速列車として運行する運転系統です。

 

この運行は仙石線・東北本線接続線ができたことで実現しました。

仙台〜石巻が1時間程度で結ばれ、仙台駅の仙石線ホームまで行く必要も無くなり、利便性が向上しています。

 

今日は震災復興と同時に生まれた仙石東北ラインの姿を見てみましょう

開業までのみちのり

東北本線と仙石線の接続線は民営化の時から計画されていました。しかし東北本線は交流電化、仙石線は直流電化という電化方式が異なるため、建設は見送られてしまいます。

その後、2011年に起こったのが東日本大震災。

仙石線は大津波により甚大な被害を受けましたが、仙台〜石巻の高速バスは3月19日に運行を再開します。

これを受けて仙台~石巻の鉄道が復旧したことをアピールしようということも重なり、復興事業と共に整備されたのです。

 

仙石東北ラインを走るのは、新造されたHB-E210系気動車。

これは東北本線と仙石線で電化方式が異なり、仙石線・東北本線接続線を非電化区間にしたからです。

岩切駅を発車。

この駅からは東北本線の旧線の一部である、利府支線が分岐します。東北本線は岩沼駅から品井沼駅まで利府経由で結ばれていました。

 

現在走っているのは東北本線の新線ということになります。

 

塩釜駅からは駅間距離が長く、隣の松島駅までの距離は10km。山が深くなり、トンネルが増えてきます。

 

複線の東北本線では、反対側から列車がやってきました。

 

この区間では右手に松島の海岸を見ることができます。

 

しばらくすると仙石線の線路が現れました。

 

駅数の多い仙石線、陸前浜田駅を見下ろすこともできます。



仙石線・東北本線接続線

東北本線の松島駅手前で、仙石線へ直通する接続線が見えてきました。

 

複線の東北本線の上を渡りながら、右方向へ向かって走ります。

 

仙石東北ラインの列車は1時間に1往復程度の気動車だけ、そのため単線で架線は張られていません。

 

双方の線路は非常に近いため、すぐに仙石線へ合流。仙石線もまた単線ですが、路線自体は電化されています。

 

高城町駅に到着。ここでは行き違いが行われました。東北本線の松島駅とは非常に近く、歩いて5分程度です。



震災によるルート変更

陸前富山駅から先では海のすぐ横を走ります。

 

この辺りは島々によって外海から守られているため、堤防もそこまで高くありません。

 

そんな仙石線はこの先、震災後に海側から内陸へとルートが変更されています。

 

かつては陸前小野駅を出発したところで、右側へカーブしていました。

しかしこの区間は津波の被害を受け、防災の観点からも内陸の高台を走るようになったのです。

 

途中にあった駅も移転して新設、こちらは東名駅です。

 

続いては野蒜のびる駅。かつての野蒜駅はかなり津波被害が大きく、今でも震災遺構として残されています。

 

向こうにはロングシートをクロスシートに転換できる「2WAYシート」を持つ、205系3100番台が停車していました。

仙石線沿線地域をイメージした赤・オレンジ・紫・緑それぞれのラインが1車両ずつ引かれています。

 

いかにも新線だと分かる高架線を通って、カーブへ差し掛かりました。

 

鳴瀬川を渡る橋には波打つような壁が立っています。

 

新規区間は陸前小野駅手前までであり、ここからはかつての線路と同じ場所を走るようになります。

仙石線で最後まで不通だったのは、新たに線路を敷設した陸前大塚〜陸前小野。2015年5月30日に運転を再開し、これは仙石東北ラインの開業と同じ日です。



新駅の設置

矢本駅ではHB-E210系気動車と行き違いました。こちらも仙台行きの仙石東北ラインです。

 

その後通過したのは石巻あゆみ野駅。震災前から計画はされていましたが、2016年3月26日に開業した新駅です。

この列車は停まらなかったものの、2017年3月4日からは仙石東北ラインの一部列車が停車しています。

 

陸前山下駅では南側へ分岐する線路がありました。これは仙石線貨物支線です。

 

石巻港駅には日本製紙石巻工場があり、そこで貨物列車が発着します。

ここには0キロポストが刺さっていました。

 

東へとカーブし、石巻駅に向かいます。

 

東北本線の小牛田駅からやってきた石巻線も近づいて、終点の石巻駅に到着です。

 

仙台と石巻のアクセス向上に大きく寄与した仙石東北ライン。更に、復旧後の新しい仙石線を見ることもできます。

 

被災したとしても鉄道のシェアは渡さない、そんな強い意思を感じる鉄路でした。



今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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