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【東北新幹線利用客最少】いわて沼宮内駅は新幹線秘境駅なのか?[2021東北ローカル(3)]

2021年10月5日

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新幹線は都市部に駅を設置し、都市間の途中駅はルート上制約の少ない地点に作られます。

もちろんその中には利用客の少ない駅もあります。

北海道新幹線が開通した現在、利用客が最も少ない駅は奥津軽いまべつ駅。次いで木古内駅です。

 

しかしその開業以前、最も利用客が少なかった駅がありました。それは『いわて沼宮内駅』です。

JR東日本の集計によると1日あたりの平均乗車人員は33人(2020年度)。

コロナ禍前の2019年度でも76人で、二桁となっています。

 

一方で在来線のIGRいわて銀河鉄道線については利用客も多く、1日の乗降客数は727人(2020年度)です。

 

いわて沼宮内駅は盛岡駅の隣で、岩手町に設置されています。

 

今回はそんな新幹線の方が寂しくなってしまっている、この駅をご紹介します。

いわて沼宮内駅の表玄関は在来線側、まずはこちらから見ていきましょう。

こちらの駅舎は東北新幹線(盛岡〜八戸)の開業年、2002年に完成しました。

 

新幹線駅の目の前の県道17号線には一軒家の住宅が立ち並んでいます。

 

周辺にあるのは郵便局とガソリンスタンド。

新幹線駅でよく見るはずの大手のレンタカー屋さんも無く、JRの駅レンタカーだけです。

 

駅の施設はかなり立派で、岩手広域交流センター『プラザあい』と一体化しています。

それでは駅舎内を見ていきましょう。

1階は多目的ホールが大きな面積を占めます。

 

その近くには観光案内・行政サービスを行う区画があって、今日はdocomoによる出張販売が行われていました。

 

その横にはお店があるのですが、この日はシャッターが閉まっておやすみでした。



2階には駅レンタカーのカウンターがあります。

静かなこの空間にはテレビの音だけが流れていました。

 

2017年にキオスクは閉店してしまいましたが、ここには売店が残されています。

 

3階にあるお店はエステサロンというちょっと珍しいものです。

 

地元の方がいらっしゃったので中には入りませんでしたが、その横には展望デッキもありました。

 

こちらの駅舎はIGRいわて銀河鉄道の在来線側。今度は新幹線の方へ行ってみましょう。

 

新幹線の自動改札は2機ですが、その周りはかなり広々。

 

待合スペースにはピアノも置かれていました。



それでは改札に入ります。

列車の本数は2時間に1本ほどです。

 

振り返ると改札のところには北緯40度のまちという横断幕が。

マドリードや北京、サンフランシスコを通るこの緯線は地理の授業で大事だとされます。

 

ホーム構造は2面2線。

通過線は無いのでホーム柵があるとはいえ、目の前を新幹線が通過していきます。

 

東北新幹線はかつて盛岡〜いわて沼宮内をミニ新幹線いわて沼宮内〜八戸をフル規格八戸〜青森をミニ新幹線で整備する計画でした。

結局全てフル規格となりましたが、もしそのまま進んでいたら、この駅はその接続点だったということです。

 

このホームは3階の駅舎から更に上がったところにあるため、在来線側を見下ろすことができます。

 

丁度IGRいわて銀河鉄道線の列車もやってきました。

 

新幹線開業前は特急はつかりも停車していた、かつての沼宮内駅。

もう使われなくなった範囲の在来線ホームも見ることができました。



これまで見てきたのは駅の表側です。

しかし反対側を見てみると、ホームの目の前まで緑が迫ってきています。

 

2番線ホームに立ってみるとそれほど険しい訳ではありませんが、山が近くまであると分かります。



それでは改札を出まして、そちらの方へ行ってみましょう。

東側に出てきました、こちらが新幹線側の出口。

この駅だけではなく新幹線側は小さくなりがちです。

 

駅前にあるのはパーキングだけ。

このような新幹線の途中駅はここまで車で来るのが一般的なので、これらはかなり必要なものになります。

 

正面を向くとそこにあるのはコンクリートの壁と山。上毛高原駅に似た光景です。

 

駅舎の下にはおそらく除雪に使うであろう機械が置いてありました。

 

それでは列車の時間も迫っているので、最後にIGRいわて銀河鉄道の方へ。

 

来た時はまだ開いていたのですが、窓口や改札口は無人になりました。

 

改札から在来線の跨線橋は新しくできた通路で繋がれています。

 

跨線橋だけを見てみると、昔ながらのものが使われていました。



在来線の構造は2面3線。

盛岡から来るIGRいわて銀河鉄道の列車のうち、約半分がここで折り返すことになります。

 

在来線は盛岡への移動の需要が大きく、冒頭でも触れたとおり1日の乗降客数は727人(2020年度)です。

エレベーターも設置されていて、新幹線に対するちょっと不名誉な称号とは裏腹に、在来線側は結構立派な印象があります。

 

新幹線の秘境駅と呼ばれるような駅はいくつかありますが、この駅は在来線の利用状況から見てもかなり中心的な役割をする駅。

新幹線利用の少なさは、利便性の高い盛岡駅が隣であることがかなり影響しているように感じました。

 

在来線に重要性があり、新幹線は少々寂しい、そのギャップが面白い駅です。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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