九州 JR

【ついに高架化】長崎駅の地上ホームと開業前の高架を観察【九州一周20】

2020年3月28日

長崎の観光を終え、長崎駅に戻ってきました。

前回
長崎で走った、日本の鉄道発祥の地へ。出島 新地中華街 めがね橋【九州一周19】

前回は大浦天主堂、グラバー園を観光していきました。   グラバー園から山を下ってきて、中華街辺りまで来ました。大きな門が二重に並んでいて、荘厳な雰囲気が漂います。   中華街はとり ...

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そんな長崎駅ですが、3/28から高架化されました。長崎~浦上が高架化されたのですが、市内の交通円滑化のほか、九州新幹線西ルートの開業を控えた駅前の開発、そして長崎駅周辺の4つの踏切の廃止を目的としているようです。

そこで今回は高架化される以前の地上駅の長崎駅をご紹介します。

 

地上駅だった長崎駅

実際には違いますが終着駅というのもあって最西端のように感じられる駅です。

線路はここで途切れていて車止めが並び、『長崎駅』と黒文字で書かれています。これらが終着駅らしさを表していて、旅情を感じさせてくれるのです。

 

それではホームから見ていきます。まずは0~2番のりばから。

 

ホーム屋根の柱には恐らく後付けで西洋風デザインの囲いが付けられていました。そこまで違和感を覚えないように作られています。

 

1番のりばのところには2015年3月までキヨスクがあったのですが閉店してしまいました。

 

もともと1、2番のりばしかありませんでしたがホーム増設によって0番のりばができました。よくある切片ホームではなく増設ホームであるというのは特徴的です。

また、ホーム屋根も梁を上から吊り下げるような構造で、大正時代から残っています。原爆投下を越えた貴重なものです。

 

0、1番のりばのホームは2両分、主に近郊の普通電車に使われます。

 

続きまして3、4番のりばホームです。こちらのホームには色々見所があります。

 

まずはこちら、かもめの停車位置案内。

ホームに白文字で書いていて、かなり古くからありそうなものです。

しかし、これだけでは留まりません。4番のりばの端の方にはこちら。

寝台特急あかつきの停車位置案内です。

2008年まで京阪神から長崎までを結んでいたブルートレイン。なぜここまできれいに残っているのかと不思議になるほどです。

 

こちらが長崎駅の駅舎です。ドーム状の屋根が特徴的ですが駅舎の取り壊しに伴ってこの屋根もなくなるとのことです。

また、実に簡素な造りの駅舎。駅舎完成が2000年で長崎本線の高架着工が2001年であることから考えて、元々そう長く使う予定は無かったのではと考えています。

 

開業前の長崎駅高架を見に行く

訪問当時は高架開業まであと9日。高架を見に行くことにしました。

 

地上駅と高架駅は長崎駅の留置線を挟んでかなり離れています。

かつて長崎車両センターだった現在の留置線ですが、イメージ画像などを調べると今後無くなって通路になるようです。

こちらの留置線は高架化と同時に使われなくなり、夜間などは隣の浦上駅や少し離れた諫早駅に車両が置かれるようになります。

 

現在の長崎駅の方から高架の方を見ます。手前に見えているのが新幹線の高架です。

 

九州新幹線西ルートの終着駅。ここから先は絶対に延びませんから、終着駅らしさが出ることを期待します。

 

そして、こちらが在来線ホームです。2面5線ですが地上駅の頃とは違い、1つは島式ホームの1面2線、もう1つは切片ホームの1面3線となっています。

長崎の港が高架ホームの車止め辺りから見えるようになっているそうで、屋根も含めて開放的な造りです。

 

こちらが新駅舎となる長崎駅です。柱のところはレンガ造りとなっており、オランダなどの西洋文化を彷彿させます。こちらの出口も本日開業しました。

 

長崎駅のこれから

本日から高架化された長崎駅、高架ホームになって改札の位置が変わりますが、駅舎はまだ開業していません。本来なら駅舎も同時に開業するはずですが、これらは秋ごろになるそうです。

 

かつて改札だった場所から高架ホーム下の改札へ移動することになります。こちらから旧3、4番のりばのホームをずっと歩き、改札へ続く通路へ向かうのです。

全部で350m歩く必要があるので乗車の際は気を付けなければなりません。

 

それではホームから新駅舎へ向かう通路を列車から見ることにしましょう。

 

それがこちら。通路はホーム端から左方向へ延びています。ここから階段などで高架ホームへ上がるのです。

 

長崎駅高架化にあたって

1番のりばホームには長崎駅が高架化されると言うことでこれまでの長崎駅の変遷がパネルで紹介されていました。

 

1949年から1999年までは3代目の駅舎として左の『三角屋根の駅舎』でした。ステンドグラスを用いた昭和感溢れる駅舎です。

そして2000年からは4代目の駅舎。ドーム状の屋根とかもめ広場が特徴的で、アミュプラザ長崎などの駅ビルも併設された新たな長崎駅として生まれ変わりました。

 

寝台特急、在来特急、ななつ星など様々な列車が彩り続けてきた長崎駅ですが、今度は新幹線がその役目を担います。

 

長崎駅を日々利用してきた方々からのメッセージからは、旅の出発点か終着点でしかない終着駅ならではの思い出がひしひしと感じられました。

 

個人的には九州新幹線西ルートの必要性は無いと考えています。しかし開業する以上は是非とも長崎には発展していただきたいと思っています。

今後長崎駅へ来るときには高架になっていますから、そのときが楽しみです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

 

長崎駅の旧駅、新駅それぞれを紹介なさっている方の動画を貼っておきます。よろしければご覧下さい!

次回
地上の長崎駅からシーサイドライナーに乗車。日暮れの中を汽車で行く【九州一周21】

  今回は長崎駅にいます。 3/28、長崎駅〜浦上駅は高架化されたため、現在ではこのホームに列車は来ていません。 ついには原爆の被害も受けていたという、ホーム上屋の解体が始まっているという話 ...

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目次
九州一周旅行を簡単にご紹介 シリーズ目次【九州一周0】

これまで僕は多くの場所へ旅行へ行っています。毎年夏休みなどを中心に様々なところへ行ったり、連れていってもらったりしました。 しかし、そんな中でも九州にはあまり行ったことがなく、小学6年生の頃に一度屋久 ...

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