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【昼行上り一番列車】WEST EXPRESS銀河 山陽ルート乗車記

2020年12月15日

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【一番列車乗車記】WEST EXPRESS銀河 山陽コースツアーを紹介

この記事の画像はhakase1990さんによる提供です。ご協力ありがとうございます。   電光掲示板にWEST EXPRESS 銀河 下関行きの表示が現れました、ここは朝の大阪駅です。 &n ...

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これまで本ブログではWEST EXPRESS銀河の記事を複数製作して来ましたが、それらはすべて他の方々が乗車したものを記事にする形でした。

参考
【座席紹介】WEST EXPRESS銀河のプレミアルーム(グリーン個室)乗車記[W.Exp.銀河(4)]

この記事は鉄道系動画投稿者の西園寺さんの撮影によるものです。ご協力ありがとうございます。 日本のいくつかの列車にはグリーン個室というものがあります。 バブル時代に作られた列車に備え付けられた傾向があり ...

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しかし、今回はいよいよ自身で乗車することになります。下関から大阪へ昼行特急の旅、ぜひ皆さんにもお楽しみいただけたらと思います。

下関駅に現れました待望の"WEST EXPRESS銀河"の表示。山陽の路を走り続け、大阪へと向かいます。

 

10:09、遂にその列車が多くの人々の視線を集めながら入線してきました。下関の伝統芸能、平家踊りの音楽、太鼓も鳴り響きます。

 

下関駅には下関市長、JR西日本広島支社長、下関駅長を始めとした方々が集まり、出発式が行われました。

それでは4号車から列車に乗り込みましょう。

なんだか荘厳な方々がいらっしゃいますが(笑)

 

車内に入りますとこちらはフリースペースの明星。
ヘッドマーク調のパネルが置かれており、内装もナチュラルな雰囲気です。

 

遊星には下関車掌区から、名刺サイズの記念乗車証が置かれていました。

 

今回の座席は5号車のノビノビ座席、クシェットと呼ばれます。

 

こちらがその座席です。フルフラットになっていて、完全に寝台列車そのもののイメージ。

 

壁面に取り付けられている丸いライトの下には、メガネ等小物を入れられる袋がついています。客層がメガネをかけている人が多いからでしょうか(笑)

 

ライトは間接照明なので、夜行列車の時も強い光が当たらず良いですね。

 

その下には星型をした電気の調整つまみ、長距離列車に欠かせないコンセントもついています。

 

クシェットはノビノビ座席よりもフカフカで、寝心地はかなり良かったです。中も広々しています。

 

クシェットの下段にはレースのカーテンが付けられています。

 

上段はご覧の通り。カーテンは無く、頭部分には曇らせたアクリル板のようなものがつけられていました。

 

大勢の人々に見送られ、WEST EXPRESS銀河最初の列車は下関駅を発車しました。

停車駅は、新下関,新山口,防府,徳山,柳井,岩国,宮島口,広島,西条,三原,福山,倉敷,岡山,姫路,西明石,神戸,三ノ宮,大阪。11時間24分の旅が今、始まります。

新下関駅に到着しました。ここでも下関駅ほどではないものの多くの方がカメラを構えていらっしゃいます。

 

こちらは下関駅で頂いた銀河特製弁当です。
山口、広島を中心とした味覚がたくさん詰まっていて非常に美味しかったです。

 

防府駅では多くの方々がお見送りにいらっしゃいます。

 

電光掲示板の表示はただの『銀河』になっていました。

 

周南コンビナートが見えてきました。この工場の夜景は日本を代表するうちの1つです。

徳山駅に到着。まどみちおさんの出身地であるため、『一年生になったら』のメロディーが流れます。

ここで運転士さん方が交代。下関車掌区から広島車掌区へ代わります。



柳井駅では15分間のおもてなし停車がなされました。

ホーム上では出店がされており、多くの乗客が購入していきます。

 

柳井市で有名なシュクルヴァンさんもいらっしゃいます。黄金のカレーパン等が有名とのことです。

 

他にも柳井市によってドーナツ等様々な物品、食品が販売されていました。

 

さらに向かい側のホームでは伝統芸能、伊陸南山神社の神楽が披露されています。伝統芸能の披露は日によって変わり、他にも阿月こども神明太鼓または月性剣舞が披露されることもあるようです。

 

柳井駅は特に多くの地元の方が集まっていて、ホームでのひとときを非常に楽しめました。

 

さて、それでは柳井駅で購入したものを食べましょうか…

 

とその前に、4号車明星で山口県で有名なお菓子、月でひろった卵を戴きました。
ふわふわのカステラの中にはトロッとしたクリームが入っでいて、小粒の栗の風味が感じられます。

 

また、これと同時に広島車掌区さんからも記念乗車証をいただきました。

 

それでは柳井駅で買いました、こちらはシュクルメロンパン。
カリっとした表面に砂糖のザクザクとした食感なのが良かったです。

 

そして、橘香酢ウォーターは痺れるような酸っぱさがありながら、どこか滑らかなはちみつが感じられます。



岩国駅に停車。

サンタさんとトナカイさんまでお出迎えして愉快です(笑)
この駅で車掌さんが『この列車はトワイライトエクスプレス銀河…』と間違えてアナウンスしていたのが印象的です。

 

さて、ここに来て未だに下関駅で頂いたノベルティが残っていました。
左の方は銀河のデザインがなされた下関のマグネット、そして右側はふぐスープ仕立てのちくわです。



ようやく1つの県、山口県を抜け、広島県に入りました。

宮島口駅でも横断幕を持った駅員さん方がお出迎え。工事中の厳島神社の鳥居を視認するのは難しかったです。

 

その後八日市、横川で後からの定期列車に追い抜かれます。特に横川駅では20分以上の停車。

 

横川駅の電光掲示板には"臨時寝台"という表示。実際にはWEST銀河は寝台列車では無いのですが、このような表示がなされているとは驚きです。

 

ようやく広島駅に到着しました。ここからもお客さんがご乗車になります。

 

広島駅からは銘菓、もみじ饅頭が積み込まれました。

 

なんとこちらはまだ温かいものとなっています。



途中停車する西条駅には駅のキャラクターがいるそうです。

その名もさかぞうくん。西条の酒蔵通りの一帯は日本20世紀遺産にもなっているそうです。

 

糸崎駅で運転停車し、広島車掌区から岡山車掌区へかわります。



列車は尾道に入ってきました。駅には停車しませんが、景色は非常に素晴らしいものです。

段々と遠くにしまなみ海道の橋が見えてきました。手前には船が行き交っています。

 

左手には坂のまち尾道を思わせる景色。

 

しばらくすると目の前に尾道大橋、新尾道大橋が並行して架かっています。

 

夕焼けをバックにそびえる橋は迫力がありながら幻想的です。

 

福山駅の1つ手前、備後赤坂駅では30分運転停車。なかなかの長時間です。

 

下りでは46分も停車する福山駅は上りでは2分の停車。お隣にWEST銀河のお仲間がいました。

 

駅を出ると、左手には福山城の天守閣が見られます。下りの長時間停車ではこちらに観光もできるそうです。

 

福山駅でお弁当が積み込まれ、2段になったご飯をいただきます。



新倉敷でも結構な長時間停車。

ドアは開かないので車内から駅員さん方が持っていらっしゃる横断幕を撮影。新倉敷駅からのバスが便利な玉島をアピールしていらっしゃいました。

 

倉敷駅では15分間のおもてなし停車がなされます。

 

改札口前では食品やジーンズの小物など、倉敷のお店が様々出店していました。

 

さらに倉敷小町お3方の司会で倉敷市長による挨拶などのセレモニーが行われます。

 

先頭の方では倉敷市長、倉敷駅長、倉敷小町さんらによる出発式の準備がされていました。



倉敷駅を発車。

先の出発式が行われているため大勢の撮影者がホームに集まっています。

 

岡山駅からは山陽新幹線と同じ価値のワゴンが積み込まれ、車内販売が開始されました。

 

おつまみ,お菓子,飲み物等の他にも銀河の限定商品が販売されています。

 

メニューはこちら。レモンを中心として瀬戸内の名物が販売されていました。

 

購入したのはアイスクリームとコーヒー。車内はかなり暖かいので、12月でもちょうど良いです。

 

レシートにはWEST EXPRESS銀河の文字が印字されます。

 

真っ暗の中を走る銀河ではまさに夜行列車のような旅を楽しむことができました。



姫路駅停車前に車内販売は終了します。

車内は本当に暖かいので、直前にもう一度アイスクリームを買ってきました(笑)

 

姫路駅に到着。右手には揖保乃糸の光、左手には姫路城が見えます。

ここから関西のアーバンネットワークへ。遂に最後、関西の旅へ入ってしまいました。

6号車の前面展望が楽しめるフリースペース、こちらにもかなりお世話になっております。

 

西明石駅を出ると明石海峡大橋がきれいに見られるよう、4号車以外が減光されました。

 

今日のライトアップは期間限定の神戸ルミナリエパターン。いつも時季や時間によって光り方が異なるとそうです。



駅停車のために明かりはつけられましたが、三ノ宮駅を発車後、再び神戸の夜景が見やすくなるように再び減光されました。

この時のノビノビ座席の様子はまさに寝台列車です。足元の灯りだけが窓に映っています。

 

尼崎駅を通過してすぐ神崎川を渡って、いよいよ大阪府へ入ります。

大阪駅到着前の車掌さんの放送は非常に心に響きました。この長く、楽しかった旅路を締めくくってくれます。

 

いよいよ大阪駅の大屋根の下へ進入。

 

22:02大阪駅に到着しました。

 

次にこの11番線に来るのは寝台特急サンライズ瀬戸・出雲。
発車標にWEST  EXPRESS銀河と並ぶ様子を見られたのは非常に嬉しいものです。



11時間にも渡るこの列車の旅を飽きさせず、いつまでも楽しませてくれたのは沿線の方々のおかげです。

住民の方々によるおもてなしを筆頭に、各駅でJRの社員さんがお見送りをしてくださったり、走る途中子どもたちが手を振ってくれたり…。
本当に特別な列車に乗らせてもらったと感じます。

 

これだけ長い時間乗ったのにまだ乗りたい、そんなふうに思わせてもらいました。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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参考
Q:在来線特急だけでどこまで行けるの?A:下関から仙台まで行けます

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