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1988年に国鉄が民営化され、JR東日本はこれまでの列車を一新。サービス事業に力を入れていくことになります。
民営化の翌年、『タキシードボディのすごいヤツ』として親しまれるスーパーひたち651系で成功を収めたJR東は185系のみで見劣りしていた伊豆特急に新たな特急を走らせることにします。
651系(WikipediaよりJR東日本651系電車)
1990年に251系スーパービュー踊り子がデビューし、全車両ハイデッカー、首都圏から身近な観光地、伊豆へ行くお客さんで人気の列車となりました。
そんな251系も登場から30年。まもなく新たな伊豆特急、サフィール踊り子へバトンを渡します。
しかし、車内の快適さ、サービスなどは一部縮小はすれど、未だに他の特急より格上の地位を保っています。
今回はそんなスーパービュー踊り子グリーン車をご紹介します。
グリーン車の座席紹介
今回は横浜駅は乗車。普通車は比較的余裕があるものの、グリーン車は終点まで満席です。
JR東のグリーン車は2+2の座席配列が多くなっていますが、こちらは1+2。
東日本のグリーン料金は他社に比べ安価なのですが、他の特急と同じ金額でこの座席配列です。
今回は1人座席です。相模湾や伊豆の海の景色を見るのにはこちらの方が眺望に優れています。前後の間隔もかなり広く、座席も大きめです。
ハイデッカー構造なのでそれほど必要には感じませんが、通路と座席の所に少し段差があります。
先程申し上げたように、海の美しい景色を見るならば左側の1人座席の方が良いです。
そのため、2人で乗る場合椅子を向い合わせにする方が多くいらっしゃいます。
それを見越してドリンクなどを置けるテーブルが用意されています。
それだけでなくインアームテーブルも備えていますのでお弁当の時などはこちらが便利。
さらに、半分にすることもできますので本当に様々な用途で使い分けられます。
天井には通風口と読書灯。
2人掛けの方も窓側だけでなく、通路側の人も使えるようになっています。
1990頃にデビューした車両には間接照明がよくある気がします。
ところで、スーパービュー踊り子のグリーン車と10号車には構造上の理由か、網棚がありません。
一応椅子と窓の間に多少の隙間があったり、シートピッチが広いので前の座席の方に置いたりできますが、その点が少々不便なところではあります。
しかし、サフィール踊り子では網棚も付くようで、その点は改善されました。
今も残るG車ドリンクサービス
1990年代、国鉄からJRになり、市民からの指示を得ようとJR東日本はサービスに力をいれていました。その一つがグリーン車のドリンクサービスです。
現在スーパービュー踊り子にのみ残るこのサービスも以前はスーパーひたちや成田エクスプレスなどにも備わっていました。スーパーひたちレディという方がいらっしゃったそうです。
しかし、2002年の改正によりそれらからは廃止。
一方で、スーパービュー踊り子では現在もグリーン車サービスを行っています。
それだけこの列車は格が違うのです。
ドリンクはコーヒー、紅茶、緑茶、オレンジジュース、ウーロン茶から選ぶことができます。
また、新幹線のようにおしぼりもアテンダントさんからいただけます。しかもSVOのロゴ入り。
鉄道ファンならとっておくしか無いですよね!
また、車内販売も行っていて、アテンダントさんがメニューをもって座席を回っていきます。ハイデッカーなのでワゴンによる販売はできないんですね。また、5号車には売店があるのでそこで購入することもできます。
車内からは根府川の辺りの相模湾の景色が望めます。
窓が上の方まで至っているので晴れているときなど青空まで楽しむことができるのです。
もうすぐ熱海に到着。ここで下車する方は10人ほどいらっしゃいました。
熱海駅で伊豆半島へ向かうスーパービュー踊り子をお見送り。
アテンダントさんのサービスによって大変楽しい一時となりました。サフィール踊り子では食堂車が誕生し、よりいっそう楽しい旅行となることでしょう。
サフィール踊り子には上りの1番列車に乗車する予定になっています。一早く皆さんにご紹介しますのでお楽しみに。