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【赤と青の違いは?】京阪プレミアムカーを完全比較。赤の8000系と青の3000系両方に乗る。

2021年2月1日

 

2017年、京阪に+500円で乗れる有料座席、京阪8000系プレミアムカーがデビューしました。
関西にはあまり馴染みのなかった有料座席が誕生し、内装の豪華さには多くの人が驚いたことでしょう。

 

そして昨日1月31日、青い京阪特急 3000系にもプレミアムカーがデビュー。



京阪3000系は2008年に開業した中之島線へ入る快速急行用として導入されました。
しかし予想を大幅に下回る利用客だったため、本線の8000系を補完する列車にシフト。3000系プレミアムカーが生まれたのも本線特急の色が強くなったためです。

(別ブログ)京阪3000系について詳しくはコチラ

 

今回はそれぞれのプレミアムカーの違いを比較、進化したところを中心にご紹介します。

外観

淀屋橋駅からやってきました京阪3000系。終点の出町柳駅に到着です。
まずは車内へ入る扉、デザインは同じですが異なる所があります。

8000系は特急仕様でプレミアムカーはもちろん、普通車両も片扉でした。

 

一方で3000系は他の車両と合わせて両扉に。
扉を開閉する時間を短縮でき、スムーズな乗降が可能になります。

 

 

また、扉横にはLEDの行き先表示器が使われていましたが、反射して少々見づらくなっています。

 

そこで新しく導入されたのが何と液晶。
特に非常に薄い液晶のため窓ガラスの間に入れ込むことで反射を減少させており、非常に見やすくなっています。
この技術を鉄道に使用したのは世界初とのこと。トワイライトエクスプレス瑞風のCMで有名なAGCの技術によるものです。

 

また、通常行き先表示器がある場所は車内に干渉しており、以前はこのように厚さのある箱が窓に張り付くようになっていました。

 

しかし窓に入れてしまえば圧迫感はありません。車内の凹凸を少なくしてスタイリッシュさがより演出されるようになりました。

 

横から覗き込んでみるとガラスの間に入っていることがよく分かります。

しかもこの液晶、発車するときにはカッコいい映像が流れます。京阪はヘッドマークなどにも動くものを流すので面白いですね。



京阪プレミアムカーで少々問題視されていたのは窓割りが合っていなかったことです。

赤いプレミアムカーは元々あった中間車両を改造したため、特にかつてドアがあった所ではほとんど景色を見られない場所が出来てしまっていました。


これに対応して京阪では車内のARを提供、予め乗客に確認してもらえるようになっています。

 

しかし今回は8両あるうちの6号車を完全に新造。車両を置き換える形でデビューしたので、この点についてはかなり改善されました。

 

全部窓割りが統一されているのがお分かりいただけると思います。

内装の変更点

一番進化したのは壁面に向いた座席の機能です。

これまでは壁面にテーブルが折りたたまれていました。

 

すごく不便という訳ではないものの、比較的小さいものです。

 

そこで取り付けられたのが前面の黒いテーブル。

 

相当大きくなって、パソコン等も十分置ける広さです。

 

座席については前と全く変わらず、コンセントや大きなテーブルが付いており、文句のつけようがありません。
クッションだけは改良されたとのことですが、申し訳ないですがよく分からなかったです。

 

車両の新造にあたって座席間隔も1020mmから1040mmへ広げられたのですが、これについてはあまり広くなったと感じることは出来ませんでした。

 

細かいところで言うと、赤い方では壁面に足元灯がありました。

 

しかし青い方では無くなっています。高級感を感じるという点ではあった方が良かったのですが。

 

また、中央の通路上が白くなっていた天井。

 

こちらは黒くなってシックな印象があります。
また、これはプレミアムカー全体ですが、新型コロナ感染拡大防止のため、ブランケットや携帯充電器の貸し出しは中止されていました。



4席だけの特別な座席

今回は樟葉から通常の座席は違った仕様の場所に座ります。
プレミアムカーは基本的に2+1の座席配置。

しかし赤青共通して出入口を挟んだ乗務員室のお隣には2人掛け座席が2列だけあります。

 

ぱっと見では特に変わった点はありませんが、肘掛けを見てみると分かります。

 

それがこちら、3000系からこの4席限定でつけられたボタンです。

 

こちらは背もたれヒーターと呼ばれるもの。背中部分からじんわりと温めてくれます。

 

ここの座席は扉すぐ近くにあって開閉のたびに寒いという声があったとのこと。そこでここの座席にだけ背もたれヒーターを備えたそうです。
それにしても私鉄の有料座席にシートヒーターがつくなんて凄いですね。10分もしたら相当温まりました。

 

ちなみにこの4席にはインアームテーブルがつけられています。特に1B席の人は前面テーブルが無いため、このような対処がされているのです。



チケット発券が簡単に

これまでチケットの発券はクレジットカードを利用したチケットレス、又は駅窓口で購入する必要がありました。

そんな中登場したのがキャッシュレス券売機です。
各駅のホーム上や改札付近に置かれていますが、残念ながら発売中止になっていました。

 

クレジットカード、QRコード決済、ICカードをでかんたんに購入できます。

決済の詳細

QRコード決済…d払い,LINEPay,PayPay,We chat Pay,Alipay

電子マネー… 交通系IC,Pitapa,楽天Edy,WAON,nanaco

現金を利用できないのが少々残念ですが、気軽にプレミアムカーに乗ろうという流れが生まれそうです。

 

デビュー当時おそらく実験的に始められたプレミアムカー、今回改造ではなくわざわざ車両を新造して増便したということは恐らくたくさんの人が利用しているということでしょう。
これからもますます多くのお客さんに浸透していくと良いですね。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

参考
関西に有料座席の革命を!京阪プレミアムカーのご紹介

プレミアムカーは6号車で、事前にプレミアムカー券が必要です。 購入は14日前の10時から発車1分前までで、料金は400円か500円。 参考に、出町柳から枚方市、樟葉から淀屋橋は400円で、それより長い ...

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