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ホームが無人化された、九州新幹線の筑後船小屋駅【九州一周15】
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宿泊した久留米市内のホテルから西鉄電車で太宰府へ向かいます。
到着しました太宰府駅。
ホームから駅舎を深い紅色の柱や梁が支え、中央部は金色に輝いています。
駅舎は太宰府天満宮を模しており、1991年に現在の駅舎の形に改築されました。
しかし、ついこの前まではこのような派手なデザインではなく、2019年の元旦に今の色合いにリニューアルされたのです。
それでは太宰府駅から太宰府天満宮へ向かいます。
福岡県を代表するような観光地ですが、8時半の太宰府天満宮の参道にはほとんど人がいませんでした。
お店もほとんど閉まっていて、寂れた感じがしますが、通常だったらこの時間帯でも、もっと人がいる場所です。
参道の中にはスターバックス太宰府天満宮表参道店。
新国立競技場をデザインしたことでも知られる建築家の隈研吾氏によって「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトの下、建設されました。
太宰府駅から10分くらいで太宰府天満宮に到着。
お店に気を取られなかったからかすぐについてしまいましたが、これだけ駅から近いと便利ですね。
鳥居をくぐると右手には御神牛(ごしんぎゅう)が祀られています。
天満宮に祀られている菅原道真公のお使いの牛と呼ばれていて、この関係には様々な言い伝えがあります。中でも牛車の牛がうずくまったところを墓所にするという菅原氏の遺言が有名です。
そのために境内にある牛の像はほとんどこのような体勢の臥牛(がぎゅう)となっています。
中世の鳥居をくぐると今度は太鼓橋と呼ばれる橋が架けられています。
太鼓橋とは半円状の反橋のこと。手前と一番奥のものが太鼓橋で、真ん中の橋は平橋になります。
これらの橋が架かっている池は心字池と呼ばれています。
途中の島や池の曲線をなぞると心の草書体の形になっているそうですが、よく分かりませんでした。
また、3つの橋は境内から順番に「過去・現在・未来」を表していて、これらを渡ることで邪念が取払われるということです。
過去の橋は振り返らないで、現在の橋は立ち止まらないで、未来の橋はつまずかないで渡るという決まりがあると伝えられています。
また、帰りのときも反対から渡らず、池を迂回して行くのが良いそうです。
橋を渡り、鳥居を再びくぐると、楼門が見えてきます。
この楼門は表から見ると上層にも下層にも屋根のある二層門になっています。
一方で内側から見ると下層には屋根がありません。
通常ならば下層にも屋根があるのですが、こちらは珍しい造りです。
それでは突き当りのご本殿へ。
中央の流造の庇にはお城によく用いられる唐破風がつけられているのが特徴です。
安土桃山時代の豪華絢爛さが建築様式にも現れています。
さて、このあとは昨年話題となった令和ゆかりの地とされる坂本八幡宮へ行くことにしました。
坂本八幡宮へは太宰府駅からバスで大宰府政庁跡まで乗ります。
昨年の令和フィーバーで急激に観光客が増えたのですが、こちらもほとんど人はいらっしゃいませんでした。
坂本八幡宮はとても小さな神社。
地元の方でもここに神社があることを知らなかった方も多かったそうです。
令和の幕開けは新型ウイルスの魔の手が及ぶこととなりましたが、今後は令和の世が落ち着いてほしいと願います。
境内には令和の碑が設置されていました。
令和が引用された万葉集から『初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を被き、蘭は珮後の香を薫らす』と刻まれています。
これが詠まれたのは『梅花の宴』。その歌会が行われたのが大伴旅人の邸宅と言われています。
そして邸宅のあった場所がここ、坂本八幡宮周辺とされたため、ゆかりの地とされたのです。
(追記)
大伴旅人の邸宅は発掘調査の結果、坂本八幡宮ではない可能性があることが分かっています。
マスコミ各社の報道、周辺の方々の運動によって、ここが令和の里で確定のようになったようです。
普段だったらお守りを売っていたり、御朱印をして下さったりするのですが、この状況下ではそうは行きませんでした。
ここから政庁通りを通って西鉄の都府楼前駅まで歩きます。
途中、立派な入り口の学業院中学校の横を通りました。威厳のある門の佇まいが素晴らしく、意外なことに私立ではなく太宰府市の公立中学校。
学業の神様が近い場所であるということがよく分かります。
歩いて15分ほど、都府楼前駅に到着。
坂本八幡宮の最寄り駅のため、ここにも令和の碑が接地されています。
さらに駅の愛称として『令和の里』も冠されています。
正式な駅名としてではありませんが、かなり乗っかっている感じです。
さて、西鉄で紫駅まで行き、徒歩でJR二日市駅までやってきました。なんだかこの辺りは神社風の駅舎が多いですね。
ここから特急かもめで長崎へ向かいます。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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