福岡 西日本鉄道

【福岡市全通過】Nライナー運行開始!西鉄の有料座席 どうやって乗るの?[2404サンドーム福井(1)]

2024年4月20日

 

2024年4月19日、九州の大手私鉄 西日本鉄道は天神大牟田線で、臨時有料座席列車「Nライナー」の運行を開始しました。

運行日は4月19日、5月7日、17日、21日の4日間。イベント開催・週末などの多客時に設定しており、確実に座れる利便性と快適性を備えた有料座席列車となっています。

 

普段の特急と同じ3000形電車ですが、乗車整理料金300円を追加して利用可能。

 

初めて運行されるNライナーに全区間乗車しまして、一体どんな列車か実際に体験してきました。



Nライナーに乗車するための乗車整理券は当日、西鉄福岡(天神)駅で購入できます。

こちらは北口コンコース、改札に向かって右側に、販売ブースが設けられていました。ちょうどタリーズコーヒーの真下です。

 

乗車整理券は利用日当日、北口窓口の営業開始時間5:16から発売。21:00以降は北口外コンコースでの発売とされています。

この時まだ21:00前だったのですが、既に外コンコースでの発売を行っていました。

 

こちらが購入した乗車整理券。自動改札機を通せない紙のきっぷですが、厚さは画用紙ぐらいで、割としっかりした紙質でした。

どの号車の座席に座るかだけ決められており、座席までは決まっていません。今回は2両目が割り当てられました。

 

朝から乗車整理券の発売状況をXで見ていたのですが、そこで確認する限りは1号車から順番に販売しているようでした。

もしかしたら号車ごとに混雑度の差が大きいのではとも予想されます。

 

Nライナーは西鉄福岡(天神)駅からのみ乗車可能で、途中停車駅は全て降車専用駅。途中駅から乗車することはできません

降車駅は西鉄二日市駅〜花畑駅・大牟田駅間の急行停車駅です。



発車時刻が近づいてきた頃、改札上の発車標を見ても特にNライナーの案内はありませんでした。

まだ運行日も少ない臨時列車なので、そこまでの対応はできていないのでしょう。

 

今回は西鉄天神(福岡)〜大牟田で乗車、乗車券は1050円です。

定期券を持っている方でも、定期券と乗車整理券の組み合わせでNライナーに乗車できます。

 

改札内の発車標にも表示がない代わり、3番線ホームに止まっている列車はNライナーと、駅員さんが放送なさっていました。

 

こちらが本日運行する臨時有料座席列車「Nライナー」です。

 

まだ試験運用的な段階なので、種別幕にも「Nライナー」が入っていることはなく、「団体」でした。

途中駅から間違えて乗車される方を防ぐには、一番適していそうです。

 

Nライナーのヘッドマークはありませんでしたが、充当されたのは天神大牟田線100周年記念ラッピング。

公式キャラクター「ガタンコとゴトンコ」が描かれていました。

 

乗車口は3両目で他の車両から乗れないため、この通りほとんどの扉が閉まっています。

 

3号車付近に立たれている駅員さんに乗車整理券を提示し、車内へ入ります。

乗車時に検札が行われるスタイルは、まさに一昔前の首都圏で運行していたライナー列車を彷彿させるものです。



21:41 西鉄福岡(天神) 発

行き止まり式のプラットホーム、3番のりばからNライナーが出発しました。

メディアの方もいらっしゃって、それなりの注目はされているようです。

 

通常ではない停車駅パターンのため、自動放送ではなく車掌さんによる肉声案内。

 

車内表示器についても出ておらず、暗いままでした。

 

Nライナーは西鉄二日市駅までノンストップで、特急停車駅の薬院駅も通過。ところが信号待ちのためか、今回は扉を開かない運転停車が行われました。

 

普段なら全列車が停まり全て乗れる訳なので、間違えて乗ろうとする方も当然多かったです。

 

発車標は通過表示も無く、空欄になっていました。



それでは指定された2号車へ移動します。

列車は進行方向から1号車、2号車の順で、一番後ろが5号車です。

 

Nライナーだからといって特別仕様という訳ではなく、通常の転換クロスシート。

 

それでも足元は広く、座席も柔らかめで十分快適です。

 

乗車整理券300円は着席のための料金と考えれば、見合っていると思います。



西鉄福岡(天神)から西鉄二日市駅まで、福岡市内の主要駅を通過します。

次の特急停車駅である大橋駅は、速度を落とすことなく通過。

 

さらに福岡市を出て春日市へ、こちらも特急停車駅の春日原駅を通過しました。

 

ここで西鉄の列車走行位置案内を見てみると、Nライナーは特急として扱われているようです。途中停車駅も特急と同じでした。

 

西鉄二日市駅に到着する前に、号車ごとの混雑度合いを見てみました。

1号車は3分の1ぐらい、2号車は4分の1ぐらい座席が埋まっており、3号車は2,3人程度。一方で4,5号車にもお客さんはいるので、ある程度は分散させて快適性を提供して下さっているようで、安心しました。



21:56 西鉄二日市駅 着

22:03小郡行き普通、22:04太宰府行き普通はのりかえです。

西鉄福岡から15分ぶりに扉が開きました。私鉄特急としてもそんなに長い訳ではありませんが、西鉄としては珍しいことです。

 

一方で、ここから先は急行停車駅に停まります。この路線図で言えば、赤色と緑色で示された駅です。

 

21:59 朝倉街道駅 着

今度は5分と経たずに停車駅が連続する区間となります。このギャップがまた面白いものです。

 

22:02 筑紫駅 着

22:12小郡行き普通はのりかえです。

 

こちらも停車駅でありながら乗車はできないため、発車標が空白になっています。

 

この辺りになると、2号車にはほとんどお客さんがいなくなりました。今回は鉄道ファンの方も多かったのですが、最後まで乗る方は少数派だったみたい。

 

22:06 三国が丘駅 着

佐賀県との県境にかなり近いところ、JR鹿児島本線は佐賀県に入りますが、西鉄は福岡県内に留まります。

 

22:10 西鉄小郡駅 着

お隣にいる22:15花畑行き普通と接続しています。

 

西鉄天神大牟田線の最高速度は110km/h。臨時列車とはいえ前後の列車に影響を与えないよう、トップスピードで走ります。

 

22:16 宮の陣駅 着

西鉄甘木線の乗り換え駅で、奥に22:21甘木行き普通が停車中です。

甘木線は天神大牟田線に対してやや斜めに停まっており、駅の時点で甘木方面へ顔を向いています。



22:19 西鉄久留米 着

福岡県内第三の都市、久留米市街へ入りました。

久留米市の中心部はJR久留米駅ではなく西鉄久留米駅、その間は1.5kmほど離れています。

 

近鉄四日市駅と四日市駅ほど差は大きくありませんが、西鉄久留米駅の規模感はそれぐらいです。

 

22:21 花畑駅 着

向かいに22:25大牟田行き普通が停車しており、こちらと接続します。

西鉄久留米駅と花畑駅は隣駅ですが、急行だけでなく特急も両方停まります。

 

途中の津福駅で停車しまして、反対方向の列車と行き違いました。

この時初めて知ったのですが、西鉄天神大牟田線には単線区間があるんですね。聖マリア病院前駅〜大善寺駅の単線区間を走っています。

 

22:28 大善寺駅 着

22:41大牟田行き普通へ乗り換えられます。ここから再び複線区間へ。



22:41 西鉄柳川駅 着

JR鹿児島本線は内陸を走りますが、西鉄天神大牟田線は海沿いへ。特にこの柳川市を経由するのが特徴です。

 

ここでは1,2分ほどの停車時間。

お隣に停車中の、22:52普通大牟田行きと接続しています。

 

西鉄柳川駅では、Nライナーが回送列車として扱われていました。

駅によって異なるものの、どうやら空欄にするか回送列車にするか、どっちかのようです。

 

蒲池駅〜開駅の単線区間に入っており、江の浦駅で反対方向の列車と行き違いました。

 

単線区間でもかなりスピードを出しており、大手私鉄ならではの迫力を感じます。

 

開駅から先は、終点の大牟田駅まで複線区間。線路が開く開駅と覚えておきましょう。

 

西鉄銀水駅を通過するあたりで左手に並行するのは、JR鹿児島本線です。

両線はそんなにピッタリ並行しておらず、ここまでくっつくのはこの銀水駅〜大牟田駅ぐらいでしょうか。

 

22:54 新栄町駅 着

大牟田市の中心部に近く、大牟田駅の隣駅でありながら特急も停まります。

 

しばらくするとJR鹿児島本線のホームが見えてきて、大牟田駅に到着です。



22:57 大牟田駅 着

西鉄福岡(天神)駅から1時間16分、終点の大牟田駅に到着しました。

 

JR鹿児島本線は肥薩おれんじ鉄道線を挟むとはいえ、北九州市の門司港から鹿児島を結ぶ路線。

この先熊本を経由する形でずっと線路が繋がっています。

 

一方で西鉄天神大牟田線は大牟田駅までで、熊本県内へ線路を延ばすことはありません。

西鉄だけでなく日本の大手私鉄で最南端の駅。終着駅らしく行き止まり式のホームです。

 

今回は西鉄で新たに登場した有料座席列車、Nハイナーをご紹介しました。

二日市辺りまでは利用者さんも多かったのですが、後半はかなりガラガラでした。

 

これまで有料座席の文化が無かったところに馴染ませるのは難しいですが、知名度さえ上がればそれなりにニーズはあるのではと思います。

ぜひ運行時に乗る機会がありました、Nライナーを選んでみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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