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【新車内チャイム】JR東海道新幹線『会いにいこう』使用開始![2307Urara(1)]

2023年7月21日

東海道新幹線の車内チャイムでお馴染みだった『AMBITIOUS JAPAN!』。

昨日をもって使用を終了し、本日2023年7月21日から新チャイム『会いにいこう』へ切り替えられます。

今回は最後に流れた『AMBITIOUS JAPAN!』を聴き、最初の『会いにいこう』を迎えることにしました。

 

各駅では車内チャイム切り替えについての放送がされていました。

「明日7/21から新幹線の車内チャイムは『会いにいこう』に変わります。現在の車内チャイム『AMBITIOUS JAPPAN!』は東海道新幹線の品川駅開業以降、20年という長きに渡って、ともに走り続けてきましたが、本日が最後となります。東海道新幹線はこれからも皆様の会いに行くを支えるため走り続けます。」

 

『会いにいこう』から『AMBITIOUS JAPAN!』へのメッセージ。おそらくこの日限定でのポスターと放送だったと思われます。



2003年10月1日に東海道新幹線の品川駅が開業。

『AMBITIOUS JAPAN!』はそれに合わせ、東海道・山陽新幹線ダイヤ改正を記念した、キャンペーンのCMソングに採用されました。

さらに東海道新幹線を走る700系新幹線のうち、JR東海編成の先頭車側面に、「AMBITIOUS JAPAN!」のステッカーが貼られました。

 

300系にも中間車両に円形ステッカーが貼られ、かなり大規模なキャンペーン展開だったようです。

 

2003年11月24日からは、『AMBITIOUS JAPAN!』が東海道新幹線の車内チャイムに採用。

一連のキャンペーンは2003年末で終了予定でしたが、2004年が東海道新幹線開業40周年、2005年に愛知万博が開催されることから延長され、2005年9月25日まで続きました。

車内チャイムに関しては2003年11月24日から、遂には2023年7月20日まで。20年弱に渡り歴史を作り上げるほど、長きに渡って親しまれたのでした。



そんな『AMBITIOUS JAPAN!』が流れる最後の新幹線のぞみ265号が、京都駅に入線しました。

定刻通りなら広島駅23:54着のぞみ89号が最後なのですが、新大阪駅23:45着のぞみ265号が遅れていたため、これが最後になりました。

 

ちゃんとJR東海編成で、AMBITIOUS JAPAN!が流れるはずです。



京都駅を出発。『BE AMBITIOUS!』にあたる途中駅チャイムは流れず、そのまま出発。

夜をつらぬき走るように、府境を越えて西へ向かいます。

 

夜も深い時間帯、鳥飼車両基地には新幹線が眠りに就こうとしています。



一足早く家路に就いた新幹線たちに見送られつつ、『AMBITIOUS JAPAN!』が流れてきました。

これが本当に最後の車内チャイム。

「たとえていえばトング・トレイン 風切り裂いて走るように/夜をつらぬき走るように」は東海道新幹線そのものを表していたに違いありません。

 

この日の朝、『AMBITIOUS JAPAN!』最後の日であるとツイートしたところ、たくさんの引用リツイートで各々の思い出を見ることができました。

それだけ新幹線はたくさんの思い出や日常を乗せて走っているのだと再確認させられ、ほんの数秒でもそれを思い起こさせる音楽の力を感じます。

 

そんな思いを乗せたAMBITIOUS JAPAN!は、もういなくなってしまいました。

全く実感が湧かないまま、どこかしみじみしつつ改札をあとにします。

 

最終列車が発車していく新大阪駅の暗さと、光り輝く駅周辺の看板たちに慰められつつ、明日の新チャイムを楽しみにします。



2023年7月21日、始発から全ての新幹線で『会いにいこう』へ切り替えられます。

のぞみ200号東京行きは、新大阪駅始発N700aでの運行。

数を減らしてきていますが、これにもちゃんと『会いにいこう』を搭載しました。

 

もちろんこちらはJR東海車両での運行、『いい日旅立ち・西へ』が流れるJR西日本車両ではなくて一安心です。



サラリーマンにまじって胸を高鳴らせるオタクが1人。

いよいよ心待ちにしていた『会いにいこう』が流れました。

「走り出そう トンネル抜けて/会いにいこう どんなときでも」等のサビ部分をアレンジしています。

最後は下がり切らないことで不完全感があり、これから始まっていく印象を持たせられました。

 

朝日を受けた鳥飼車両基地。最初の『会いにいこう』新幹線はいつもの場所を飛び出し、彼らも続いて一歩を踏み出し、今日を変えていきます。



間も無く京都駅。始発・終着駅到着時と途中駅発着時では、車内チャイムが異なるはずですが…。

今回は全く同じものが採用されたようです。

こちらの方が下がっていった印象があったのですが、和音の高い方と低い方どちらが強く感じるかに依っていたみたいでした。

 

コロナ禍を越えて、かなりお客さんが戻ってきた東海道新幹線。

距離感に隔てられた社会を過ごし、わたしたちは人と人の繋がりの必要性を再認識しました。新幹線この距離をぐっと縮めてくれており、『会いにいこう』はその象徴的存在に思います。

 

20年間変わっていなかった『AMBITIOUS JAPAN!』から変更されれば、違和感を感じるのは当然。同様に沢山の人々の思い出を作っていくはずです。

きっと何度も勇気と安心感を与えてくれるはずの車内チャイム。今後ともよろしくお願いします。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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