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今日は岡山県北部の街、伯備線の新見駅にやって来ました。
既に暗くなった夜の時間、これから東京へ向かうのに使うのはサンライズ出雲です。
とりあえず3号車に乗り込み、真っ先にシャワーカードを購入してきました。
さて、今日はシングルツインという個室になります。
(ちなみに元々備中高梁駅から乗り込む予定でしたが予定を変更、某駅で乗車変更をお願いしましたが料金が同じで一度取り消すことになるから、というご厚意でそのままになりました。)
こちらのお部屋には2段のベッドがありますが、利用するのは1人という形です。
これは元々1人用の部屋に上段の補助ベッドが取り付けられ、2人でも利用できるというもの。2人目が利用するときには追加で寝台料金を支払います。
このシングルツインは車端部に作られています。
サンライズは基本的に2階建てなのですが、台車の上を2階にすることはできません。
そこにシングルツイン、もしくは平屋のシングルが設置されているのです。
今日は1人しかいませんから、2つあるベッドのうち片方は必要ないということになります。
そんな時はこちらの下段ベッドを違うものに変えてしまいましょう!
まずはシーツを取り外して寝台だけに。すると3つに分割されています。
そのうち真ん中のパーツを取り外し、テーブルを持ち上げると、あら不思議。
ベッドがテーブルと椅子に変身しました!
1人の時は下の寝台を組み替え、窓の外をのんびり眺めているのがよさそうです。
また2人では少々狭くはなってしまいますが、向かい合ってお話もできます。
この部屋は2人で利用する部屋ですから、1人が外から鍵を掛けたことを示すランプが付けられていました。
また1人で利用する場合であっても毛布や枕、浴衣は2人分用意されています。
お茶もほとんど無くなってしまったので3号車の自動販売機へ。
車内販売は無く食べ物を買うことはできませんが、飲み物の自動販売機はあります。
うなぎパイとリアルゴールドで晩酌(?)です。
室内の電気を消して真っ暗な中、リラックスして過ごせるのは快適そのもの。
岡山駅では高松駅からのサンライズ瀬戸と連結します。
岡山駅を出発しました。
この駅から先、夜間帯は車内放送がされません。
おやすみ放送と呼ばれる各駅の到着時刻も案内が無く、いつの間にか中断されていました。
姫路駅では九州方面から最終の新幹線に乗って、サンライズに乗車することができます。
日付が変わった頃、そろそろ上段のベッドへ上ることにしました。
上段へはハシゴ等ではなく、かなりしっかりとした階段が作られています。
上段の時気になるのは下に落ちないかどうか。一応丈夫なベルトによって落ちないようにされてはいますが、不安な方や特にお子さんは下段の方がよいでしょう。
大阪駅へ向かっている途中、アラームをセットしておやすみなさい。
どうやら途中で起きていたようで、記憶にありませんが沼津駅の写真が撮られていました。
シングルツインの寝心地としては、台車の上ということもあって快眠はできず、眠れていても列車の音が頭の中に響いている感じでした。
上段でもこれでしたから、そこまでおススメはできなさそうです。
午前6時、アラームで目を覚ますと走っていたのは早川の辺り。
もう少し早く起きていれば根府川のさらに美しい海の景色を眺められたのに、惜しいことをしました。
さて、昨日買っておいたシャワーカードと着替えを携え、シャワー室へやって来ました。
個人的にシャワーは朝浴びた方が寝グセも直せますし、目も覚めるので圧倒的におススメです。
が、問題なのはこのドライヤー。本当にそよ風程度で全くと言ってよいほど乾きません。
脱衣所にはコンセントもありますから、女性をはじめとした髪の長い方は持参した方が良さそうです。
お部屋に戻ってきて下段のテーブルで朝ごはんとしましょう。
快眠はできませんでしたがこうして機能を分散させ、室内を広々と使えるのは良いですね。
横浜など、首都圏の住宅や都会の朝を走っていきます。
新たな一日が始まっている、その空気がホーム上や街の様子からも伺えました。
寝台列車の代替となった新幹線が停車中の東京駅に到着です。
この列車には無くなる最後まで、乗り続けていきたいなと強く思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。