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【枕崎→稚内ゴール!】普通列車で北海道を縦断[駅通過禁止!青春18きっぷ各駅停車で日本縦断(5)]

2021年8月21日

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駅通過禁止!青春18きっぷ各駅停車で枕崎→稚内 日本縦断

         

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本日は5日目、北海道新幹線で青函トンネルを抜け、道南いさりび鉄道に乗って五稜郭駅までやってきました。

駅名標はJR北海道と道南いさりび鉄道がマッチしたデザインです。

 

この駅に降り立ったところで281系の特急北斗がやってきました。

 

五稜郭駅では駅前のスターバックスへ。

47都道府県JIMOTOフラペチーノをここで制覇したのでした。

 

さて、今回は函館駅に行くことはなく、そのまま普通列車で北上します。

1100 五稜郭駅 発

2両編成のキハ40系には旅行者を中心として、多くのお客さんがいらっしゃいました。

 

エンジン音を立てながら途中駅全てに停まっていきます。

ここから先、函館本線は8の字の線路を描きます。

今回は一番メジャーな、新函館北斗・大沼公園を経由するルートです。

 

新函館北斗を通らない藤城線と呼ばれる線路が山の方へ離れていきました。

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そしてメジャールートの方は新幹線乗換駅である、新函館北斗駅に到着です。

 

現在北海道新幹線の終点は新函館北斗駅、2030年度末には札幌駅への延伸が計画されています。

 

延長線上には工事中のトンネルも見ることが出来ました。北海道新幹線は80%をトンネルが占めることになります。

 

藤代線と別れた現在走っているルートは仁山周りと呼ばれています。

 

左手に小沼が見えてくるところで藤城線も合流。

 

8の字が交差する点の大沼駅に到着しました。

 

ここで再び線路が分岐。駒ケ岳の東側をぐるっと回る鹿部経由です。こちらは森駅で再び合流することになります。

 

大沼公園駅ではここまで乗っていた多くのお客さんが降りていかれました。

 

コロナ禍前は多くの中国人が訪れる観光地でした。今では人もやや少なくなり、のんびり落ち着くことができる素晴らしい場所です。

 

赤井川駅では後からやってきた特急北斗に追い越されます。

 

その後は右手に駒ケ岳が現れてきました。異なる色の植物が生えているため模様ができ、線路を進んでいくとその模様が変わっていきます。

 

2017年に廃止された姫川駅、信号場となった駅跡を通過します。

 

鬱蒼とした山を走っていましたが、それを抜けると海がすぐそこに。



1221 森駅 着

駅に降り立つとカモメたちがパタパタと飛んでいました。

 

かつて森駅にはピザ屋さん、キヨスクがあったのですが、今ではそれらも無くなり、函館バスの事務所だけが入っています。

 

森駅周辺にはセブンイレブン、サツドラなどチェーン展開している店舗が充実しています。

 

サツドラは「店内で撮影してSNSに投稿を!」的な貼り紙がされてました。

ドラッグストアで一体何を撮影して投稿するのか、よく分かりませんが試しに撮ってみました(笑)

 

森駅と言ったら全国的にも有名ないかめし。駅前の商店にはのぼりが立っていました。



1344 森駅 発

内浦湾が広がり、駒ケ岳がそびえるのをバックにキハ40が停まる素敵な光景です。

 

先程の駅前の商店でいかめしを買ってきました。

温かくなっているので列車が出発する直前に買った方が良いでしょう。

 

森駅を出るとすぐに深い青色の海が目の前に現れます。

 

いかめしは780円と結構なお値段ですが、この景色と潮の香りを体感しながら食べるのは、旅の素晴らしさそのものです。

 

後ろを振り返ると駒ケ岳の裾野と海がつながって見え、まるで浮かんでいるようです。

 

途中の駅でもちょこちょこ乗って来る生徒さんがいらっしゃいます。

乗り遅れそうになって走る高校生を運転士さんが待ってあげる、そんなのどかな光景も見られました。

 

八雲は今後新幹線の新八雲駅ができるまち。

二海郡八雲町という名前からも分かる通り、日本海と太平洋(内浦湾)両方に面する唯一の市町村になっています。



1457 長万部駅 着

道内でかなりお世話になったキハ40とは一旦ここでお別れ。

ここからは特急北斗と同じルートを取って室蘭本線に入ります。

 

乗車するのは東室蘭行きのDECMO(H100形)。これまでDECMOが走っていたのは函館本線の長万部~小樽だけでしたが、2021年春に運行区間が増えることとなったのです。



1529 長万部駅 発

ちょうど反対方向からもDECMOが来たところで出発です。



静狩駅を出ると海から離れ、長いトンネルに入っていきます。

そしてトンネルを出ると車内の多くの人が注目する駅に到着です。

 

それがこちら、日本一の秘境駅とされる小幌駅です。

一度降り立ったことがありますが、列車で来られるとは思えない別世界の雰囲気を非常に楽しめました。

 

夏休みということもあって、家族で来られた観光客もたくさんいます。

ちょうどこの列車は小幌駅で35分滞在して折り返す便なので、手軽に楽しむのにもってこいなのです。

 

ここはトンネルに挟まれた山と山の間に作られた駅。すぐに闇の中へと入ってしまいました。



トンネルを抜けると再び内浦湾へ出ていくことになります。

特に北舟岡駅は海がすぐ近くにあることで有名、非常に綺麗な夕焼けをバックに撮影された駅や列車の写真が人気です。



1651 東室蘭駅 着

その先の室蘭は製造業などの工業が盛んな街となっています。ただの市街地や観光地ではない、非常に発展した場所であることを感じられました。



1658 東室蘭駅 発

次の車両はキハ143系、あまり乗りなれない車両だったので結構新鮮に感じられました。

 

こちらは登別駅。いかにも誘惑されそうな温泉がありますが、ここは我慢して進まなければなりません。

 

途中では特急列車や貨物列車の退避を行うため、長時間停車することが多くあります。

 

そして白老駅から先、沼ノ端駅までは分岐器などを除いた直線距離が日本一長い区間です。

その距離は28.7km、東京〜横浜の東海道本線の距離とほぼ同じになります。



1820 苫小牧駅 着

北海道を代表する港がある苫小牧市、工業も盛んなこの街では煙突から煙が立っています。

 

日高本線にはキハ40系のリニューアル車両、「道央 花の恵み」が来てました。



1842 苫小牧駅 発

これから乗車するのは普通 札幌・手稲行き。車両も都市圏の顔になりました。

 

千歳線に入り、南千歳駅に到着。

新千歳空港駅にバトンを渡す前は千歳空港へのアクセス駅だったため、そこへ延びていた通路が途切れているのが分かります。

 

新千歳空港へのアクセス列車、快速エアポートが走る区間となり、今乗っている普通列車はどんどん追い抜かれていきます。

 

白石駅では函館本線と合流しました。

 

北海道唯一の複々線区間となり、快速列車はホームの無い通過線を走っていきます。



1959 札幌駅 着

そして道内一番の大都会の光を見せる、札幌駅に到着しました。



2038 札幌駅 発

今度は函館本線で東へ、滝川行きの普通列車に乗車します。

 

北海道で一番ホームが並ぶこの駅を出発です。



帰宅時間帯ということもあって多くのお客さんを乗せ、Kitacaエリアの東端である岩見沢駅にてしばらくの停車。

ここで特急カムイ43号が追い抜いていきました。



2209滝川駅 着

静寂に包まれたホームに、会社を終えたであろう4、5人ほどのお客さんを降ろしました。

 

自動販売機のところにはレトロチックないい日旅立ちのペイントが残されています。

おそらく国鉄時代、DISCOVER JAPANの頃からのものでしょうね。

 

根室本線の富良野へ向かう列車としては紫水ラッピングのキハ40が停車中。

苫小牧で見た北海道の恵み号に続いてリニューアルされたキハ40です。

 

この先へ行く列車はもう無いため、今日はここまでになります。

 

滝川市はジンギスカンや鉄道乗り換え駅としてかなり有名ですが、あまり宿がありません。

相当レトロな、ホテルおい川さんに宿泊しました。



おはようございます。6日目の朝です。

今日も青春18きっぷにスタンプを押してもらい、この旅がスタートします。

 

最初の列車はキハ40。電化区間でありながら気動車による運行でした。



0633 滝川駅 発

札幌へ向かうライラックを見ながら、出発していきます。

 

この辺りは三角の形をした石狩平野。

列車はそれが途切れる先端に向かって走っていきます。

 

留萌本線も出て行く深川駅に到着。1995年までは宗谷本線の名寄駅まで結ぶ深名線もありました。

 

今度は山へ向かって勾配を登っており、峠を越えます。

 

函館本線が峠をトンネルで抜けることができなかった頃は山を迂回しており、そこには神居古潭駅がありました。

 

外に出てきたところでホームらしきところを通過していきます。こちらは廃止されたばかりの伊納駅。

ここから先は最近廃止されたために、駅を通過するような感覚になる廃駅が多くあります。

 

マンションやビルが立ち並ぶ北海道第二の都市、旭川に到着しました。

 

0729 旭川駅 着

2011年に全面開業した高架駅、キハ40がいる光景もなんだか見慣れたものです。

しかしこれが無くなるのもかなり現実味を帯びるようになってきました。

 

その訳が、この春から旭川駅にも来るようになったDECMOです。

宗谷本線の名寄駅まで走っていたキハ40は全部変わってしまいました。



0748 旭川駅 発

DECMOは電車かと思うくらい静か〜に都会の中を走りだしていきます。

 

新旭川駅より石北本線から分かれ、いよいよ最後の路線である宗谷本線に入りました。

 

(別日、反対方向の列車から撮影)

この列車はちゃんと停車しますが、一本前の旭川発稚内行きの列車は北永山駅を通過してしまいます。

 

以前は他にもいくつか通過していたのですが、2021年春に宗谷本線の駅が12駅も廃止されたため、北永山駅のみ通過の扱い。

こちらは廃止された駅のひとつ、南比布駅跡です。



ここまでほとんど音を立てないで軽やかに走っていましたが、塩狩峠に入ると急に音が変わります。

速度は40km/hにまで落ち、かなりエンジン音を立てながらゆっくりと登っていきます。

 

峠の頂点は塩狩駅の辺り、駅の利用客は少なく和寒町が維持することで存続している駅です。

近くには三浦綾子の旧宅である塩狩峠記念館もあります。

 

駅を出ると列車は急に音を立てなくなり、100km/h近く出して走るようになります。ここまでメリハリがつくとはちょっと面白いですね。



0912 名寄駅 着

DECMOがやって来るのはここまでです。

 

名寄市はかなり大きな街であり、名寄市立大学を中心とした学生さんの利用も多くなっています。

 

さて、名寄駅から北上するのはかなり大変で、なんとここで5時間以上待つことになります。

しかも先程の列車を途中で降りてしまうと後続の列車は駅を通過する便なので、この計画にせざるを得なかったのです。



時間があって仕方がないので、やってきたのは日本で唯一保存されているというキマロキ編成のある公園。

機関車に挟まれたこの立派な列車たち、これらは除雪のために組まれた編成です。

 

こちらはかき寄せ式雪かき車とも呼ばれるマックレー車。

ラッセル車が雪を押し寄せたことでできた雪の壁を壊していきます。

 

そしてその後ろにつけられたロータリー車(回転式雪かき車)がその雪を遠くへ飛ばしていくのです。

 

また、この除雪車たちは深川と名寄を結んでいた深名線の廃線上に移設されてます。

 

近くには天塩弥生駅の駅名標が立っていました。

 

しばらくすると宗谷本線の踏切が鳴り出します。

やってきたのははまなす編成の特急宗谷、小さな子供たちも歓声をあげていました。

 

その後は2022年春に開業予定の新駅、名寄高校駅を訪問。

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そのまま歩いてイオン名寄に行ってきました。日本最北のイオンになっています。

 

名寄は盆地のため夏は猛暑、冬は豪雪というかなり厳しい場所です。

それでも街には若い方が沢山いらっしゃって、活気に溢れた所であることがよく分かりました。

 

名寄の滞在を終え、駅へ戻って来ました。

 

発車標には普通稚内行きの表示が出てきました。下の特急列車、はまなす編成の時は「元気です北海道」って描かれるんですね。

 

さて、この旅最後の列車であるキハ54、稚内行き普通列車に乗り込みましょう!



1459 名寄駅 発

塩狩峠の北側である名寄盆地は内陸部において稲作の北限、これまでは田んぼも多かったですが、畑が増えるようになってきました。

 

天塩川温泉駅に到着。

音威子府村は利用客が少ない駅であっても残す傾向があり、この駅を含む廃止打診があった3駅についても自治体の負担で存続しました。

 

音威子府駅ではなんと1時間以上も足止めされます。

帰省でやってきたであろう方は2人がけ座席に体を倒して眠ってしまいました。

 

音威子府といえばおそばですが、駅でお店を構えていた店主の方が2月に亡くなり、こちらのお店も閉店してしまいました。

 

一応そばを食べられないか歩いてみましたが、売り切れだったり15時で食堂を終了していたりと難しい様子。食べたければそれを目的として来ないといけませんね。

 

音威子府駅からは南稚内駅までを結ぶ天北線が分岐していました。初代宗谷本線としても機能していたのですが、1989年に廃止されています。

駅には天北線資料館というのがあり、鉄道に関する展示物が豊富に揃っていました。

 

1時間の運転停車を終え、宗谷本線は天塩川に沿って走ることになります。

筬島駅〜佐久駅において対岸には北海道命名の地があります。

 

天塩中川駅に到着、駅舎は建築当時の姿に改修されています。

ここでは眠っていた帰省であろう方が降りていかれました。

 

列車は本当に建物が無い所を走り続け、農場が増えてきました。

 

そして幌延町に入り、秘境駅とされる駅に停まっていきます。

特にヨド物置が待合室になっている糠南駅は非常に人気です。

 

天塩川がすぐ近くになり、これこそ宗谷本線を北上してきたという感じ。

 

そして駅前がゴーストタウンとも言われる雄信内おのっぷない駅に到着。この年季が入った立派な駅舎が残されている素晴らしい場所です。

 

安牛駅跡など廃止されたばかりで待合室が残された廃駅をいくつか通過していきます。

 

幌延駅に到着。

ここで数分遅れていた特急宗谷と行き違いを行いました。

 

秘境駅がいっぱいの幌延町最後の駅である下沼駅に停車。

妖怪のキャラクターの顔が描かれている不思議な秘境駅です。

 

豊富駅では名寄行きの普通列車と行き違い。今日中に旭川に行ける最後の列車です。

 

曇っていたのであまり目立っていませんでしたが、辺りはけっこう暗くなってきました。

 

しばらく走っていると遂に最北の木造駅舎として知られる抜海駅に到着。

今年廃止される可能性が取り沙汰されていましたが、何とか稚内市が残してくれました。

 

抜海駅から先では鹿と遭遇、警笛を鳴らしながら急ブレーキをかけ、衝突は免れました。

 

山を抜けると上から日本海を見下ろすことができます。

利尻富士を見られるところですが、雲がかかっている上に明るさ的にも見られませんでした。

 

しばらくすると住宅が集まる明かりが見えてきました。

これまで走っていたところであれば駅があっておかしくないほどの街です。

 

南稚内駅に到着。

駅前には稚内市の中心街が広がり、日常的な生活利用者であればここで下車します。

アザラシが指をさしている通り、この先がついに稚内駅です。

 

列車は高架線を通って市街地を抜けていきます。

 

かなり速度を落とし、自動アナウンスとともに稚内駅に到着しました。

 

1949 稚内駅 着

日本最北端の駅でありこの旅のゴール、遂にここまでやって来ることができました。

 

夜に到着すると旅の終わりって感じがあって良いですね。

 

出発した枕崎駅に飾られていたのと同じようなデザインの看板。

枕崎駅から3099.5km、本当にここまで駅を通過していないのか~、と実感がいまだに湧きません。

 

しかし青春18きっぷ6日分と北海道新幹線オプション券で確かにこれをやり切りました。

 

通過駅のある普通列車を避け、少ない本数や接続の悪さに苦しめられたローカル区間。追い抜かれ続けて新快速の偉大さを教えられた西日本。東海道線に乗っているだけではダメで、乗り換え続きとなった首都圏…。

各駅停車に限定していなければ分からなかった鉄道のネットワークを知ることができました。

 

なかなか進めなくても一駅一駅進んでいく、そんな旅も非常に楽しいものです。

これほど長い距離でやるのは大変ですが、ちょっとした区間の移動を各駅停車で行ってみるだけで、快速からは見えなかった景色が見えるかもしれません。速さにこだわらず、いつもと違った旅の仕方も良いものです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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