2021年3月、全国の通勤特急が大きく変わりました。
首都圏の特急湘南デビューによる湘南ライナーの廃止を代表に、九州では特急有明の廃止、かいおうの減便が行われています。
そしてあまり注目されていませんでしたが、その波は日本海側にもやってきていました。
ここは新潟県東部、直江津駅です。
これから乗車するのは快速信越新潟行き。
これまでおはよう信越として走っていたのですが、この春から名前が変えられました。
その理由は夜の帰宅時間帯に走っていた反対方向(新潟→直江津)のライナー列車、らくらくトレイン信越が変更されたことにあります。
元々320円の乗車整理券によって乗れたこの列車、全車指定席になって、上下列車ともに快速信越に統一されたのです。
朝の直江津→新潟については前から全車指定席で名前が変わっただけ。
どちらかと言ったら新潟→直江津の方が変更点は大きいです。
しかし今回は朝の方に乗って、快速信越がどれほど利用されているのか見ていきます。
使用されている車両は特急しらゆきのE653系。
新潟始発のしらゆきを直江津側から送り込むついでに、通勤快速として運行されています。
以前はおはよう信越と書かれていましたが、現在の表示はただの『快速』新潟行きです。
快速信越の後ろには、もう1編成縦列停車中でした。
それでは車内へ入っていきましょう。
予想はしていましたが、この時点でお客さんはほぼゼロ。発車時にはこの車両に3人を乗せていきます。
6:15、直江津駅を発車。結構朝早起きですね。
列車は特急のような速度で走り、途中の駅を通過していきます。
最初の停車駅、柿崎駅では1人の乗車。
しばらくすると左手には日本海が広がります。
これが通勤中の景色だなんて素敵…と思いましたが、毎日乗っていたら何とも思わなさそうです(笑)
柏崎駅へ入線。
貨物のコンテナの奥にはアルフォートやプチなどで有名な、ブルボンの本社が立つ姿が見られました。
柏崎駅からは2人ほど乗車。
高校生らしき人も乗車してきて、結構なじみのある列車として定着しているようです。
停車駅は基本的に特急しらゆきと同じになります。
ただし来迎寺駅だけは特急が停まりません。
E653系が来迎寺に停まるのはこの列車だけです。
新幹線の高架が合流し、新潟県第二の都市、長岡駅に到着です。
ここまで降りていかれる方はいませんでしたが、長岡では4人下車しました。
長岡駅では9分間停車。
森宮野原駅から飯山線、上越線を通ってきた列車との接続がとられます。
長岡駅を出ると上越新幹線は直線的方向へ離れていきます。
上越新幹線は新潟までの速達性、
快速信越は途中駅での乗降や、定期券での利用のしやすさでメリットが大きいです。
利用客が多いと思われる長岡から先で車内を見てみると、各車両6,7人いる様子でした。
まさに送り込みのついでに運行するというライナーですから、これでも問題は無いのでしょう。
三条市の中心駅、東三条駅では5人の乗車。結構乗車時間は短くなってきますが、それでも乗る人はいらっしゃいました。
次は加茂駅です。
上から表示される停車位置案内、列車名は『おはよう』を消すことで対処していました。
長岡から先の区間、車窓としては基本的に田んぼの景色が広がっています。
最後の途中停車駅、新津駅で下車。
新津駅の乗車位置標はきちんと新しいものに付け替えられていました。
車両には10人程度乗車中で、長岡あたりから新潟までで利用する人が多い印象です。
今回のダイヤ改正で、同じ様に新潟から村上方面へ走っていたらくらくトレイン村上は廃止されました。
一方で直江津方面は新たな名前が与えられて存続したのです。
新潟への通勤を始めとした需要を汲むこの列車。これからもしばらくは、お客さんを運んで行くことでしょう。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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