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【ワイドビューひだ乗継の旅!】サンダバが消えた富山から行く雪原の気動車特急[史上最長片道切符の旅(40)]

2022年6月30日

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今回のルート

金沢〜京都

 

世界一美しい駅の一つに選ばれている金沢駅。

鼓門の前では兼六園でも見られる雪吊りがされており、雪の重みで枝が折れない工夫です。

 

金沢駅にて名物、ゴーゴーカレーをいただきました。

カツカレーって皆が好きな食べ物の代表だと思うんですが、どうでしょう。

 

ここから先は北陸新幹線開業で第三セクターになった旧北陸本線、IRいしかわ鉄道になります。今回使用されているのは直通先の、あいの風とやま鉄道車両です。

金沢駅発

大阪から来たサンダーバードを横目に発車します。

 

その先にあるホームは七尾線を走る観光列車、花嫁のれんデザインです。

 

JR七尾線は途中の津幡駅から分岐。金沢〜津幡はIRいしかわ鉄道を走り、ややこしいことになっています。

 

倶利伽羅駅からは、あいの風とやま鉄道へ。

 

倶利伽羅峠をトンネルで抜けまして、富山県に入ります。

 

高岡駅には観光列車ベル・モンターニュ・エ・メールが停車中。

日曜日は、雨晴海岸の美しい氷見線を往復するルートです。

富山駅着

ガラスの向こうには、北陸新幹線が停まっているのが分かります。

 

ここから史上最長片道切符の旅らしく、補充券の登場です。経路が複雑なため、マルス券と呼ばれる見慣れた水色の切符にはなりません。

 

さて、富山駅からは特急ワイドビューひだに乗車。

2022年春から「ワイドビュー」の呼称は消滅してしまいました。

 

そして投稿翌日の2022年7月1日、新型のHC85系が登場します!

 

今回は最後部のグリーン席を利用。

パノラマグリーンになっているので、本来なら名古屋→富山方面がおすすめです。

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貴賓室のソファみたいな、ふかふか座席。どこかレトロチックさを感じさせてくれます。



1302 富山駅 発

大阪からサンダーバードが来なくなった今、富山県唯一の在来線特急が出発。

新しい高架駅からエンジン音を響かせて、東海北陸を縦断します。

 

駅を出てすぐに渡るのは神通川。

あいの風とやま鉄道・高山本線・北陸新幹線の3本が並びます。

 

高山本線は左へカーブしまして、日本海側の幹線と離れました。

 

速星駅では高山本線で唯一、貨物の取り扱いが行われています。

工場の手前にはコンテナが並んでおり、路線の規模にあった貨物駅という感じです。

 

日産化学に向けて専用線が伸びており、化学薬品の輸送が行われています。そのためのタンク車が停まっているのが分かりますね。

 

列車は海から離れますと、雪原の中を走り始めました。

 

越中八尾駅周辺は、越中八尾曳山祭で有名。

坂が多く道が狭い八尾の町を、曳山が通ります。

 

富山駅を出てすぐ渡った神通川は、日本四大公害のイタイイタイ病で有名になってしまいました。

神岡鉱山からカドミウムが流れ出して体内に蓄積、腎臓の障害や体中の痛みが進行することになります。



猪谷駅はJR西日本とJR東海の境界駅で、乗務員さんが交代されます。

ここからはかつて神岡鉄道があり、貨物を取り扱っていた神岡鉱山前駅からは三井金属鉱業の子会社、神岡鉱業へ専用線が伸びていました。

現在鉱山跡にはスーパーカミオカンデが建ち、宇宙素粒子の研究が行われています。

 

岐阜県に入りまして、列車は宮川沿いを走行。

 

途中の打保駅で停車しました。

駅名標が雪でめちゃ埋もれていて、積雪の凄さが分かりますね。

 

ここでは特急ワイドビューひだと行き違いました。

 

重厚なスノーシェッドで守られた道路とともに、宮川沿いを行く。そんな雪景色も素晴らしいですね。

 

飛騨古川駅は映画『君の名は。』の舞台として非常に有名になりました。

 

跨線橋から見下ろすカットを始めとして、多くの観光客が聖地巡礼に訪れています。



1432 高山駅 着

ここから名古屋方面へ向かうにあたって、前よりに増結されます。

 

先頭はパノラマ顔になりました。今回は高山駅で一旦下車し、この列車を見送ります。



高山駅から乗車するのは、1日1往復だけ運行される特別な特急ひだです。

それが、特急ひだ16・36号 名古屋・大阪行きです。

俗に大阪ひだと呼ばれ、岐阜駅で名古屋方面と大阪方面に分かれます。

 

高山駅では列車ごとの改札が行われています。改札口には並ぶ場所が設定されているので、ここで待つことに。

 

列車は前寄りが大阪行き、後ろ寄りが名古屋行きです。

 

先頭はパノラマとなっており、前面展望を楽しめます。

これが自由席のため、早いもの勝ちなのです。



1538 高山駅 発

新しい橋上駅舎より、特急ワイドビューひだは出発しました。

 

雪の積もる寂しい色の世界の中、飛騨川沿いを走ります。

 

川を渡りますと、旅館が立ち並ぶ温泉郷が見えてきました。

 

まだ木造駅舎の残る下呂駅に到着。

日本三名泉の一つとされる下呂温泉が広がります。

 

少ヶ野信号場では特急ひだと行き違い。かつては貨物駅だったためか、非常に広い構内です。

 

だんだん雨が振り始めまして、線路上の雪が溶けてきました。

 

この日は見過ごしましたが、左手には高山本線で一番の渓谷、飛水峡があります。

 

美濃太田駅に到着。

ここからは第三セクター長良川鉄道が北上しており、福井県を目指していました。

もう一つの、東海と北陸を結ぶ鉄路が作られる予定だったのです。

 

美濃太田〜岐阜は列車の本数が増え、普通列車は30分に1本運行されています。

 

高山本線と競合する名鉄各務原線と立体交差。

 

更に東海道本線も近づいてきました。線路が高架上で絡まり合う景色も非常に面白いです。

 

岐阜駅に到着しました。

通常の特急ひだはここで進行方向を変え、名古屋へ出発します。

 

連結を外して後ろ寄りの名古屋行きが反対方向へ出発すると、現在乗車中の大阪行きもそのままの方向で出発しました。

 

大垣には新幹線駅こそありませんが、昔から東海道の重要な拠点。昼間の在来線特急は全て停車します。



この大垣駅から東海道本線は2つのルートがあります。

一つは普通列車と上り特急が使用する垂井駅を経由する線路。そしてもう一つが東海道本線の下り特急が走る新垂井線という線路です。

新垂井線の前面展望を楽しめるのは、大阪行き特急ひだだけ。しかし、冬では暗くて見えたもんじゃありません。

この景色を見たい方は、ぜひ日の長い夏にどうぞ。

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米原駅着

ここでJR西日本エリアまでやってきました。

 

大阪ひだはJR西日本の方へ乗務員交代が行われ、大阪まで走ります。

このまま乗ってはルートを外れてしまうので、米原まで。

 

東海道本線から来た、北陸本線の新快速に乗り換えます。



1827 米原駅 発

通常通り発車したと思ったら…すぐに急停車

米原駅構内で止まってしまいました。

 

この理由は、さっきまで乗っていた大阪ひだが鹿と衝突してしまったため。

あのまま前面展望にいたら…大変なことだったでしょう。



1837 長浜駅 着(14分遅れ)

なんとか長浜駅まで来られました。

旧駅舎をモデルに建てられており、日本一古い駅舎本奥として現在は長浜鉄道スクエアになっています。

 

さて、ここからは長浜駅始発の18:42発、近江塩津行きに乗る予定でした。しかし、遅れの影響で接続せず。

次は東海道本線から来る、新快速敦賀行きは遅れ45分。

そのため、長浜駅始発の19:42発、近江塩津行きが先の発車になりました。

 

1942 長浜駅 発

色々トラブルはありましたが、なんとか琵琶湖の東側を北上できます。

 

近江塩津駅 着

ここで湖西線に乗り換え、今度は琵琶湖の西側を南下します。

 

湖西線と言えば、特急サンダーバードが走る路線。

踏切もなる高架線ばかり、ほとんど新幹線のようです。

 

近江塩津駅 発

ここから乗車するのは普通列車近江今津行きです。

 

近江今津駅 着

ここで接続する列車に乗り、もうすぐ今日の行程も終わりです。

予定が変わると、どうしても疲れちゃいますね(笑)

 

2108 近江今津駅 発

ラッピング車両、森の京都QRトレインが来ました。

普段は嵯峨野線を走るのですが、湖西線にも来るようです。

 

堅田駅でしばらく停車し、特急サンダーバードに追い抜かれました。

 

史上最長片道切符のルートは山科駅までです。

 

ひと区間乗り越ししまして、今日も自宅に帰ります。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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