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青春18きっぷを〇〇空港駅だけに!九州→北海道1500km日本縦断[18きっぷ空港駅(1)]
鉄道と航空機は長距離輸送においてライバル同士の関係です。特に新幹線と速達性・輸送力で競い合っており、交わらない存在にも思います。 しかし、空港は大都市から離れたところに作られるため、中心部〜空港の輸送 ...
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ここは鹿児島県の東端のまち、鹿児島県志布志市です。
宮崎県から南へのびるJR日南線の終着としても知られています。
ここ志布志市からは大阪へ、フェリーさんふらわあが出港しています。大阪から鹿児島までは遠すぎて夜行バスがありませんが、フェリーならば快適に夜の時間を有効活用できます。
まるで寝台列車のような旅を楽しめる、長距離フェリーの旅をお届けします。
志布志駅からフェリーターミナルまでは、歩いて20分ほどです。
まずは駅から真っすぐ歩いて、志布志鉄道記念公園の中へ。志布志駅からは現在残っている日南線の他、大隅半島を一周する大隅線と、都城までを結ぶ志布志線が分岐していました。
3方向に路線が伸びるターミナルでしたが、今では最後の日南線ですら存続が危うい状況です。
その先、香月小学校・志布志高校の手前で、左に曲がります。
その後はずっと直進していけば、左手にフェリーターミナルが現れます。
酷暑の中、歩道は植物に覆われていてけっこう大変です(笑)
フェリーターミナルと言っても、建物は小さめ。
フェリーと比べても平屋建てで、そのコンパクトさが分かります。
近くには日本農産工業志布志工場があるので、結構肥料の匂いがしていました。
乗船券窓口の隣には自動発券機が設置されていますが、利用できないようでした。この向かい側には待合所としてベンチが並んでいます。
ターミナル周辺にはコンビニやスーパーがありませんが、建物内に売店が入居しています。
お土産品が中心ですが、パンやお菓子も。値段が気になる人は、予め買っておいた方が良いです。
乗船券の発券などは15:55に受付開始。予約番号を記入して窓口へ渡します。
ネットで予め決済していたので、そのままカードキーと控えを受け取りました。
17:00より乗船を開始します。
子連れの方や、試合があるのか中学生グループの生徒さんもいらっしゃって、車を載せない徒歩客も多かったです。
志布志はその地名から、志を売りにしている町。
志布志市志布志町志布志 志布志市役所本庁志布志支所が観光地になっています。
タラップの係員さんに控えを見せまして、船内に入ります。
まずは、青色に光り輝くエスカレーターで上階へ。
大きなフェリーだからこそ、これほどまでに広々とした空間を作り出しています。
今回利用するのはプライベートベッド。雑魚寝(ツーリスト)よりワンランク上で、個室の中では一番リーズナブルです。
木目調の扉にカードキーをかざし、室内へ入ります。
1部屋の中には4つの部屋が集まっているこの区画が、4つ入っています。
今回は下段のお部屋。寝台列車と異なって、下段と上段で振動に違いはありません。
カプセルホテルのような空間で、プライベート感は十分です。正面にはテレビがあって、地上波も洋上で見ることができました。
コンセントやテレビ、ドリンクホルダーも備わっています。カーテンを閉めるだけの形なので、心配なら貴重品などは通路のコインロッカーに入れておきましょう。
料金は時期によって4段階ありますが、夏休み期間や連休前後のB期間で16410円。WEBからの予約で1割引きとなり、1760円でした
出港15分前には放送で銅鑼が鳴らされました。
職員さんに手を振られながら、17:55に出港します。
土曜日は18:30、日曜日は17:00の出港です。
乗客目線から言えば、フェリーは6〜8階の3階建て。
プライベートベッドがあるのは6階で、乗船した階になります。
階段の近くには売店があって、お土産品なども販売していました。
営業時間は17:00〜20:30、6:30〜7:20です。
夕食・朝食が提供されるレストランは奥の方。
夕食は18:00〜20:00、朝食は6:00〜7:00です。
夕食はレストラン内で食べられるバイキングと、テイクアウトメニューがあります。テイクアウトの場合はお部屋などへ持って帰る必要があり、レストラン内で食べることはできません。
夕食は大人1500円、まだ明るい海の景色を眺めながら、夜ご飯を楽しみましょう。
テイクアウトはカレーが700円、パスタが600円です。
品揃えは結構特徴的で、イカ刺しやメンチカツ、おでんなどがあります。
さらに高級系志向として、ローストポーク。
鯛のお造りまでありました!
また、さんふらわあカレーと名付けられたカレーライスも。海の上で食べるカレーって本当に美味しいんですよね。
重いものだけでなく、いろんな野菜で健康的な食事を摂れます。
バイキングになると、どうにかして一杯食べようと往復しちゃいます。
食べ放題と言ったら、デザートも楽しみのひとつです。
抹茶とソフトベリーのロールケーキに、スイカ、チョコバナナ。
バニラアイスとチョコアイスも楽しめます。
かき氷も作ることができました。
地上のバイキングだともっとデザートに力を入れている印象ですが、船上という環境もあってそこまで豪華な感じにはしていません。
特にチョコレートフォンデュとかは倒れたらとんでもないので、絶対にやらないでしょうね。
紹介したものの他、鶏めし、オニオンスープ、お味噌汁もあります。
23時前まで寝ておりまして、目を覚ますと宮崎県沖です。
ソフトバンクの電波は割と早い段階で繋がらなくなっており、乗っている間ネットは全く使えないと考えて良いでしょう。
レセプション周辺もやや暗くなっており、おやすみモードです。
7階にはお風呂があります。
浴室については、営業時間が乗船時〜21:00、6:00〜7:20で決まっています。
船酔いしやすい方は、航行中お風呂が波立って余計に酔ってしまうので、混雑しやすいとは言え出港前後に済ませておいたほうが良いでしょう。
シャワーについては24時間やっているので、夜はこちらへ。
ネットカフェのシャワーに椅子がついたみたいな感じ。
フェリーだと無い場合もあるんですが、シャンプー・リンス・ボディーソープが備わっています。
座席のアメニティとして、薄いタオルと歯ブラシがあります。歯ブラシは結構固かったので、柔らかめが好みの方は自分で持って来るべきです。
日付を越えようとする頃、四国の西側にある足摺岬を過ぎました。
ちょっと暑いので、茶色の掛け布団は無しでシーツのみに。
風の吹出口はあるんですが、あんまり当たっている感じがしないんですよね。
おはようございます。6時に朝食について放送があり、起こされました。
昨日十分食べたのでナシにしましたが、うどん・おにぎりセットが500円です。
昨日行かなかった、展望浴場で朝風呂です。明石海峡大橋と神戸の港町をお風呂から見られました。
一晩お世話になったこのお部屋も、すぐにお別れ。
航行時間は14時間ほどで、結構あっという間に過ぎてしまいます。
大きいコンテナがたくさん並んだ、大阪港へ入港。
フェリーターミナルには、さんふらわあの太陽のマークが描かれていました。
この日は金曜日、7:55に一般徒歩客の下船が始まります。
出発日が月〜木・日曜の場合は7:40、金曜は7:50、土曜8:50に到着です。
ここからは無料のシャトルバスに乗車。
2,3分ほどでさんふらわあ第1ターミナルに到着しました。ここには別府から到着した別のさんふらわあが泊まっています。
さんふらわあフェリーターミナル(大阪)へのアクセスは、ニュートラムのトレードセンター前駅が便利です。フェリーターミナル駅ではないのでご注意を。
フェリーの旅はバスや列車より快適で、現実から逃避させてくれるような乗り物です。九州〜関西は利用しやすい時間帯でもあり、この航路も強くオススメできます。
瀬戸内海ではなく外海を通るので、船酔いだけ気をつけていただきたいですが、ぜひ利用してみてください!
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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