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【最北の夜行バス復活!】札幌→稚内「わっかない号」夜行便乗車記[HC85デビュー(4)]
こんばんは。今日は札幌駅前に来ています。 これから目指すのは最北の街、稚内です。 札幌〜稚内の長距離バスには夜行便が設定されていたのですが、2年前からコロナの影響で運休になってしまいました。 それが2 ...
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おはようございます。
いきなりですが日本最北端の駅、稚内駅です。
現在では宗谷本線の終着駅として不動の地位を築いている稚内駅。しかし、実際には不動ではなく変化してきた駅です。
やってきたのは1駅お隣、南稚内駅です。
稚内駅より南稚内駅周辺の方がお店は多く、ここから生活利用者も乗って行かれました。
南稚内駅は1922年11月1日、宗谷線の稚内駅として開業しました。当時の宗谷線は現在と異なるルートで、オホーツク海側の浜頓別を経由します。
稚内は樺太への港として発展。しかしここから港までは2km離れており、駅から歩いていくしかありませんでした。
そこで1928年に稚内港駅まで延伸。1938年にはそこから先、稚内桟橋駅まで伸びています。
これが1939年、稚内駅は南稚内駅に、稚内港駅は稚内駅に改称されました。
宗谷本線の南稚内駅・天塩中川駅が100周年、音威子府駅が110周年を迎えた記念に、お祝いがされています。
【JR北海道公式】「宗谷本線」で迎える周年を記念した各駅の取り組みについて
土曜日の早朝5時半、一体どうやって来たんだろうと思わせる程の鉄道ファンが集まります。
お目当てはこちら、南稚内駅開駅100周年記念入場券です。
みどりの窓口の営業時間は6:10~17:50となっています。
この他、付箋にメッセージを記入して次々貼り付ける、巨大駅ノートも設置されました。
さらに、初代稚内駅のジオラマまで。
こちらは藤建設株式会社が製作したものを借りてきたそうです。
また、南稚内駅にも駅スタンプが登場しました。
これからずっと設置されます。
100周年とはあまり関係ありませんが、昭和初期風の黒板に書かれた運賃表も再現されていました。
ここからは特急サロベツ旭川行きに乗車。
車内が新しくなっている、はまなす編成に当たりました。
南稚内駅近くのセイコーマートで朝ご飯にします。
利尻富士が見下ろせる絶景ポイントとして知られる日本海側。今回は雲が厚くて見えませんでした。
最近2023年春の廃止で話題になっている抜海駅。お1人いらっしゃいました。
宗谷本線は天塩川沿いをずっと走り、トンネルは1本だけ。岸が険しすぎるところは川の上に橋を作っています。
音威子府駅にて下車しました。
北海道で一番小さな村ですが、宗谷本線の運行上では非常に重要な駅です。
音威子府駅は110周年を迎え、駅舎内ではその装飾が行われています。
ここで販売しているのは音威子府駅開駅110周年記念入場券と、天塩中川駅開駅100周年記念入場券。
音威子府駅のみどりの窓口は8:15~16:10の営業、ただし日祝日は閉めているので、注意が必要です。
音威子府と言えば蕎麦が有名。駅構内にも駅そばがあったのですが、店主の方が亡くなり閉店してしまいました。
もう一軒営業しているのは、道の駅おといねっぷの天北龍さんです。9:30からの営業を待ちます。
今朝私が頂くのは、音威子府のかきあげ蕎麦。
生麺を買って家で作ったことはありましたが、やっぱりお店の味を楽しみたかったんですよね〜。
独特の麺の香りが食欲をそそります。
音威子府駅には天北線資料室があります。
天北線は宗谷本線の旧線です。
名寄から稚内へ北上するにあたって、最初はオホーツク海側を行くルートが選択され、宗谷線として開業しました。
その後、日本海側で石炭が採掘されていたこともあって、幌延経由のルートも開通。宗谷線はこちらに変わります。
東海道本線と御殿場線の関係に似ていますね。
ここには天北線の貴重な展示物が数多く揃っています。北海道好きの鉄道ファンなら、大好物に違いありません。
現在はバスに移管された天北線ですが、そのバスですら一部区間が路線バスから撤退することが決まっています。
ぜひそちらも乗ってみたいですし、天北線についてはその時にまた詳しくご紹介できればと思います。
札幌からやって来た特急宗谷に乗車。
直前にえきねっとを見て、指定席はほぼ満席でした。
天塩川沿いでは車掌さんによる観光案内が行われます。イトウ等の魚が住み、鮭の遡上も見られるそうです。
天塩中川で下車しました。
先程の記念入場券でもありましたが、この駅も開駅100周年です。
無人駅ではありますが、ここも華やかに飾り付けがなされていました。
交流プラザではカフェが開かれることもあり、花たびそうやではここで、はちみつレモンを買いましたね。
ちゃんと蜂蜜らしくトロっとしていました。
中川町では恐竜やアンモナイトの化石が発掘されています。
2022年5月には新属新種の恐竜として「パラリテリジノサウルス・ジャポニクス」と名付けられたばかり。めちゃカラフルな羽毛を持った復元画で、話題になっていました。
天塩中川駅は旧駅舎をモデルとしてリニューアルされています。
宗谷本線末端はここまで100年、多くの人や物資を運んできました。しかし、このエリアにおいて鉄道は過剰輸送になっているのが現実です。
これからも最北の鉄路として投資してくれる人はいるのか、そしてそれはいつまでも続くのか…。
少しでも長い歴史が紡がれることを願います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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