-
【乗車記】臨時サンライズ出雲91号 時刻表/停車駅/追い越し列車まとめ[年越し2022(9)]
現在ダイヤが変更されました。最新版はこちら こちらは東京駅。東海道を西へ行く寝台特急サンライズ号は、21:50に発車します。 サンライズ瀬戸・出雲はそれぞれ高松・出雲市まで ...
続きを見る
おはようございます。こちらは早朝の鳥取駅です。
駅前にはやや除雪されながらも、雪の積もっている様子が分かります。
これから向かうのは大阪駅です。
鳥取と大阪を結ぶ特急列車といえば、スーパーはくと。途中第三セクター智頭急行線を走り、高速で結びます。
しかし、1日1往復だけ違う種類の特急列車が走っています。それが特急はまかぜ2号です。
この列車は6:00出発と、かなり朝早い出発時刻。終点大阪駅には10:01に到着します。
一方で特急スーパーはくと2号は39分後の出発ですが、大阪には先の9:53到着です。
1番線にはキハ189系が停車中。
この列車は前日の夜、特急はまかぜ5号鳥取行きとして到着し、日をまたいで折り返します。
料金は、乗車券4510円+特急券2950円=合計7460円です。
3両編成で全車指定席、鳥取駅停車時点では誰もいませんでした。
コンセントは車端部のみに設置されており、大阪から姫路にかけて通勤特急を兼ねる時間帯には、人気の席です。
4番線には特急スーパーはくとが停まっていました。
ただし、後ほど出発するスーパーはくと2号は倉吉駅始発なので、この列車ではありません。
6:00 鳥取駅 発
この列車は山陰本線を進むため、特急スーパーはくとが走る因美線が離れていきました。
停車駅は、岩美,浜坂,香住,竹野,城崎温泉,豊岡,江原,八鹿,和田山,生野,寺前,福崎,姫路,明石,神戸,三ノ宮,大阪です。
6:16 岩美駅
岩美町の中心・岩美駅に停まる特急は、1日1往復だけ鳥取発着のはまかぜだけとなります。
走っているのは完全に真っ暗な中、街灯がポツポツと光る田舎まちです。
6:30 浜坂駅
浜坂駅の向かい側ホームにはキハ40が停車中です。
はまかぜ1,4号は浜坂駅発着です。
冬には特急かにカニはまかぜが追加で運行され、それも大阪から浜坂を結びます。自治体は新温泉町と名付けられており、そのとおり温泉街が集まります。
山陰本線の中でも有名な、空の駅と呼ばれる餘部駅を通過。
1986年には餘部鉄橋で風に煽られた回送列車が転落する事故も起こり、現在では鉄橋からコンクリート橋になっています。
ここは日本海を上から見下ろすことができ、明るい時間帯ならば絶景ポイントです。これはぜひ昼間にも乗ってみたい区間ですね。
空がぼんやり明るくなってきたのと街灯の灯りが混ざっており、朝と夜の間という感じがするものです。
6:49 香住駅
この駅は、はまかぜ3,6号の発着駅。ここから先、特急はまかぜの全3往復が行き来することになります。
非常にカニが有名な街でして、関西からここまで食べに来られる方も多いです。
7:04 竹野駅
竹野浜での海水浴や、冬のカニが有名です。
列車はますます雪の森へと入っていきます。
こちらは城崎温泉の景色で有名な柳の道。列車もこれを渡るので一瞬見ることができました。
7:12 城崎温泉駅
全国でも屈指の温泉街で、この朝早い時間でもたくさんのお客さんが乗ってこられました。
穏やかな円山川の横を走っており、対岸には玄武洞ミュージアムがあります。
今でも石の種類の一つとされる玄武岩は、ここから名付けられました。
7:24 豊岡駅
ここは兵庫県北部の中心であり、お正月の終わりということで大勢乗られてきました。
95km/hで雪の中を駆け抜けます。
7:33 江原駅
まだ豊岡市内を走っており、特急は市内各地からの需要を拾っていることが分かります。
7:40 八鹿駅
養父市の中心駅は養父駅でなく八鹿駅です。
養父市は兵庫県で最も人口の少ない市で、豪雪地帯にもなっています。
7:51 和田山駅
かつては広大な敷地を持っていたであろう用地には、レンガ造りの旧和田山機関庫が残されています。
雪の中のレトロな建物は、非常にしずかな雰囲気を醸し出してくれました。
列車はここで山陰本線を外れ、播但線に入ります。
ここからは非電化区間となっており、気動車特急が用いられる所以です。
並行して播但連絡道路が作られており、中々鉄道にとって厳しいもの。
8:12 生野駅
非電化区間では唯一の停車駅。1,4号は追加で竹田駅にも停車します。
また、駅舎から離れた右側通行の停車です。
駅には電化を求める横断幕が掲げられていました。
輸送密度は1200前後であり、電化高速化による新たな需要は見込めても中々厳しそうです。
市川には小さなダムのような構造物が作られていました。
8:27 寺前駅
ここから電化区間に入りまして、姫路への通勤圏です。
雪も溶けた平野部を110km/h近くで走ります。
8:38 福崎駅
生野銀山を中心として姫路までは、かつて銀の馬車道によって結ばれていました。現在でも歴史は語り継がれており、サイクリングルートとして指定されています。
これはまさに播但線と同じルートと言えるでしょう。
雪も完全に溶けてきまして、右手には姫路城を見られます。
高架駅を次々通過していきまして、カーブしながら姫路駅に到着です。
8:54 姫路駅
向かいには103系電車が停車中です。
1,2番線は播但線専用ホームとなっており、中間改札も設置されています。
ここで下車して新幹線に乗り換えるお客さんも見られました。
9時ちょうど、進行方向を変えて姫路駅を出発。
右側には山陽新幹線の高架と並走していきます。
山陽新幹線の乗換駅である西明石駅は通過。
そして日本一長い草津駅までの複々線区間が始まります。
9:23 明石駅
左手には駅前の明石城が見えています。
その先右手には淡路島までを結ぶ明石海峡大橋。
兵庫県の瀬戸内海を、目の前に見ることができるのです。
9:36 神戸駅
ここを境に、山陽本線から東海道本線へと入ります。
9:40 三ノ宮駅
神戸と言えば中心地はここ三ノ宮でしょう。特急浜風の存在理由の一つとして、兵庫県北部と神戸・三ノ宮を1本で結ぶためというのがあります。
尼崎駅で福知山線と合流。
大阪から城崎温泉を結ぶ特急こうのとりは、電化されて近道の福知山線を経由します。
ただし、朝早くに城崎温泉から大阪へ行くには、特急はまかぜが便利です。
淀川を渡り、兵庫県から大阪府へ。
4時間の遠回りを終えまして、終点の大阪駅に到着です。
10:01 大阪駅
最後まで残された関西から山陰本線を通る特急列車。更に、ローカル線らしい播但線を行くのも非常に楽しいものです。
雪の中も良かったですが、今度は日の長い夏に、明るい朝の日本海も見てみたいですね。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
-
1本だけ終点を延ばす特急列車 特急はまかぜが鳥取まで行く理由[鳥取・福井ローカル(4)]
※2023年春のダイヤ改正で、特急はまかぜ鳥取行きは1号に変更されています。 今日は大阪駅から鳥取駅へ。 この区間は気動車特急スーパーはくとで行くのが一般的です。 しかし今回利用するのは ...
続きを見る