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全列車の終点だけど…。栄光を失ったターミナル駅・備後落合駅の跡を見る[奥出雲おろち(2)]
早朝の新見駅に来ています。 陰陽連絡で最も重要な伯備線で、特急やくもや寝台特急サンライズ出雲も停車する駅です。 今日は朝一番の芸備線の列車に乗車しまして、終点の備後落合駅に ...
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今日は備後落合駅から木次線の観光列車、奥出雲おろち号に乗車する予定です。
新見駅から芸備線に乗車し、6:34に備後落合駅に到着しています。通常通り奥出雲おろち号に乗り換えると、12:57まで6時間以上も待たなければなりません。
そこで1本早い9:20発の木次線に乗車。反対方向の奥出雲おろち号の指定席券も取れたので、それで戻って来ることにしました。
備後落合駅は芸備線との乗換駅、かつては中国山地を越えるのに重要な場所になっていました。
島根県に入りまして、JR西日本の駅で最も標高の高い駅、三井野原駅に到着します。
列車は山の中を走っているところ、紅葉も非常に綺麗です。
しばらくすると赤い橋が見えてきました。
観光列車ではないにもかかわらず、このスポットをじっくり見られるよう速度を落としてくれます。
この端から繋がっているのは奥出雲おろちループ。100mの高さを登るために作られた2周したループ橋です。
木次線はこの先、三段式スイッチバックに入ります。
ポイントのところに雪が積もらないようにされたスノーシェッドを抜けていきます。
進行方向は行き止まり、運転士さんが反対の運転台へ移動されました。
さっき分岐していた方を走りまして、出雲坂根駅に到着します。
再び進行方向を変え、出発しました。
出雲横田駅に到着。
降りる駅は色々選べたのですが、ここで下車することにします。
駅には真っ赤な除雪車がいて、作業員さん達が点検などを行っているところでした。
出雲横田駅の駅舎には出雲大社を連想させる、立派な太いしめ縄があります。
近くにあったコンビニ、ポプラでポプ弁を買ってきました。中国地方が中心の地方コンビニ、購入してから炊飯器からご飯をよそってもらえます。
沿線自治体では木次線の利用促進を行っているようで、モニター募集のチラシがありました。その他、旅行に鉄道を利用する方に向けて補助を出しているなど、かなり積極的な施策がされているようです。
備後落合行きの奥出雲おろち号が到着しました。
こちら方面では機関車ではなく、客車側が先頭を向いています。
トロッコはご覧の通り、窓が完全に開いています。団体のお客さんが非常に多いです。
窓の閉まった方はガラガラだったので、こっちに来ることにしました。
こちら側では機関車を目の前で見ることができます。
八川小学校には大銀杏がそびえ立っています。
銀杏の木がここまで空に向かっているのは、初めて見たかもしれません。
また、近くの八川幼稚園では子供達が手を振ってくれました。
八川駅では予め予約された方に向け、八川そばの受け渡しが行われます。
出雲坂根駅に到着した後は、さっき来たスイッチバックを走ります。
気候の安定しない山の中を走っていると、雨が降ってきてしまいました。
窓のないトロッコ内ではビショビショになった椅子を、車掌さんが拭いて回っていらっしゃいました。
おろちループのところを走りまして、広島県を目指します。
三井野原駅ではバスが待っていて、団体ツアーの方が乗り換えていかれました。
車内には鉄道ファンの方だけになります。
沿線の撮影スポットには雨に打たれながら、撮り鉄さんたちが撮影されていらっしゃいました。
芸備線と並行するようになりまして、備後落合駅に到着です。
奥出雲おろち号の乗車記については、先日木次行きの便で詳しくご紹介しました。ぜひこちらも合わせて御覧ください。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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