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ここは小山駅。
栃木県の県庁所在地、宇都宮駅から東北新幹線で1駅のこの駅には東北本線、水戸線、両毛線が集合します。
4方向に向かう在来線の中で、今回乗車するのは水戸線です。
水戸線はその名前からして茨城県の県庁所在地、水戸駅へ至りそうな鉄路。
しかし実際には小山駅から常磐線の友部駅までの路線で、水戸市すら通りません。
大回り乗車でもよく利用されるこの路線、今回はこちらに注目していきたいと思います。
2021年春、水戸線は完全にワンマン運転となりました。
運転士さんがドア扱いを行えるよう、電車の側面にはカメラが設置されています。
列車は小山駅を出発。
東北新幹線の高架などからすぐに離れ、左へとカーブしていきます。
列車はまっすぐ進んでいき、栃木県から茨城県へ。
一見何てことない区間ですが、さっそく大きな見どころが現れます。
それがこちらの交直切り替えの看板。
水戸線は小山駅構内のみ直流で、そのほかの大部分は交流になっています。
これは茨城県石岡市に気象庁地磁気観測所があるためです。
地球の磁気や電気に関して観測が行われている施設ですが、その周辺の鉄道が直流だと観測に影響を及ぼしてしまいます。
そのため周辺を走る常磐線や水戸線は交流で運行されているのです。
一方で使用されているE531系は直流と交流どちらの電化方式にも対応しているため、非常に高価です。
最初に停車するのは小田林駅。ワンマン運転ですが5両編成のため、全ての扉が開きます。
きっぷの回収は箱に入れるだけ、ICカードは簡易改札機にタッチする方式です。
こちらは水戸線の途中駅で唯一の橋上駅舎になっている結城駅です。
自由通路には友愛メルヘン橋の相性がつけられています。
この鬼怒川の向こうには栃木県が突き出ており、線路は県境のギリギリ茨城県側を走ります。
川島駅では反対方面の列車と行き違い。
水戸線に複線区間は無く全て単線、本数は基本的に1時間に1本です。
ところで水戸線は水戸駅まで行かないのになぜこの名前が付けられているのでしょう。
水戸線を含む小山から水戸への路線は水戸に到達した最初の鉄道路線で、水戸鉄道として開業しました。
その後国有化されて常磐線が開通し、友部~水戸はそちらに編入されたのです。
水戸線の名称は水戸鉄道から採られたもので水戸駅どころか水戸市を通らないのにも関わらず、この名前が残されています。
列車は水戸線内でも中心的な駅、下館駅に到着。
真岡鐵道と関東鉄道常総線の線路が左右から合流してきます。
その後右手には筑波山が見られるはずが、曇っていて見えていませんでした。
水戸線の車窓は田んぼや山の中が多く、車両の長さや新しさとは対比的にローカル線らしい沿線となっています。
常磐線と合流して友部駅に到着しました。
この列車はこの先水戸まで行き、友部行きだったとしても常磐線の列車に接続します。
水戸市を通らなくても茨城県北部から水戸駅へのアクセスを保つこの路線。
かつての鉄道会社の名残というだけでなく、現在の利用方法からしても良い名前のように思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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