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【乗車記】本日デビュー!特急湘南/東海道新幹線/小田急どれが良い?初日に乗車

2021年3月15日

今日はJRダイヤ改正後、初めての平日です。

2021年は新たに走り出す列車が少なかったですが、小田原駅には新特急の華やかな広告が並びます。

元々湘南ライナーとして走っていた、通勤客向けの列車、こちらが特急湘南としてデビューします。

 

しかし特急化による値段の高さから、あまり利用してもらえなくなるのではと言われていました。

 

そこで今回は小田原〜新宿において競争し合う、特急湘南東海道新幹線小田急モーニングウェイ/ホームウェイについても比較。

料金/快適性でどのような違いがあるのかについても紹介していきます。

 

特急湘南 乗車記

小田原駅には特急湘南 新宿行きが停車中。

鉄道ファンの方は少なく、恐らく5分前の東京行き特急湘南に注目されていたのでしょう。

 

小田原の時点ではほとんどお客さんはいらっしゃいませんでしたが、窓側の座席の多くはこの先で乗られるという黄色表示。

鉄道ファンなら始発から乗るでしょうし、通勤客がこの先乗るのでは、と思います。

 

列車は普通の東海道本線ではなく、東海道貨物線を走っていきます。これによって通勤列車の影響を受けずに進むことが出来るのです。

 

茅ヶ崎駅に到着。思っていた通り通勤で利用してみようというお客さんが数人いらっしゃいました。

 

そして特に利用者の多かったのは藤沢駅。小田急のモーニングウェイでは時間がかかりますし、東海道新幹線で行くのも大変な場所。

車内に灯った黄色いランプも緑に変わりました。

 

本題とはあまり関係ありませんが、ホーム上にはまだライナー時代の乗車位置案内が残されています。

 

特急湘南とライナーの同居も見られました。

先にご紹介したとおり、特急湘南は東海道貨物線を通ります。

列車は東海道本線と別れ、貨物線専用のトンネルへと入っていきました。

 

途中の明かり区間にあるのが横浜羽沢駅。近くには羽沢横浜国大駅もあって、ここからは2020年に開業したJR・相鉄直通線に入ります。

 

東京都へ入り、りんかい線との分岐点でもある大崎駅を低速にて通過。

 

降車向けの駅として渋谷駅に到着しました。

何故か到着の放送が流れていなかったのが少し気になった点です。

 

所要時間80分で新宿駅に到着しました。

 

この列車は折返し特急踊り子になるのではなく、回送になります。



快適性の比較

特急湘南

こちらE257系には窓側の座席にコンセントがついています。スマートフォンや電子機器の充電なども容易でしょう。

コンセントは窓側だけとはいえかなり空いていますし、まず抑えられると考えて良さそうです。

 

またパソコンも十分置ける大きなテーブルもあるので、コンセントとも合わせて通勤中に作業もできます。

 

座席については普通の特急列車と同じ位の感じで、ものすごく快適というわけではありません。

とは言っても乗車時間の長さからしたら十分です。



東海道新幹線

多くの通勤利用者がいる東海道新幹線で走る多くの車両、N700Aには窓側にしかコンセントが無く、全席にあるのは新しいN700Sのみです。

一方でテーブルは特急湘南と同じくらいのサイズ感でした。

 

しかし座席の快適性以前に新幹線定期の場合、自由席で通勤することとなります。朝の通勤時間帯には立ち席になるのも珍しくありません。

着席が保証されない一方で、小田原〜新宿58分という速達性の強みが大きいですね。



小田急モーニングウェイ/ホームウェイ

小田急の通勤特急には様々な車両が用いられます。どの車両が充当されるのかは小田急のホームページで見ることができます。

EXEαは一番多くの列車で使用されている車両で、ビジネス需要に対応して作られました。

 

こちらの座り心地が非常に良く、ふかふかとした座席は疲れも癒やしてくれそうです。

 

また、窓側の方のみコンセントが備えられています。

 

一方背面テーブルはなくインアームテーブルのみで、大きさ的にもパソコン作業には向かなさそうです。

 

EXEαの他に、青色のMSEが使用されることもあります。

 

こちらは先程より小さなインアームテーブルしか無く、コンセントもないのでパソコン作業は特に難しそうです。

 

モーニングウェイ/ホームウェイは基本的に以上の2つですが、一部の列車にはVSEが充当されることもあります。

 

EXEαの方が上であるものの、こちらの座席も非常に快適です。本当に長い間座っていても苦労しないでしょう。

 

背面テーブルは大きめのサイズ、しかしコンセントは付いていません。

 

窓枠は細いですがペットボトルを置けるような場所もあり、考えられたデザインです。

 

最後に赤いGSE。こちらには全席にコンセントが付いているのが大きな特徴です。しかし小田原方面の通勤特急向けに走ることはあまりありません。

小田原〜新宿の所要時間は84分で、湘南とほとんど同じ。また小田原からのモーニングウェイは平日7:18発の1本のみで、湘南の3本より少なくなっています。



以上のことを考えると、

パソコン作業・コンセント利用をしたい人…湘南
座れなくてもなるべく早く行きたい人…新幹線
快適な通勤をしたい人…小田急

のように分かれると思われます。

また、途中からの乗客を考えれば、通るルート、停車する駅などに違いがありますから、当然地域ごとに近くを通る通勤特急を利用することになるでしょう。

実際、特急湘南であれば茅ヶ崎、藤沢、小田急であれば町田で多くの利用がありました。



 

料金比較

続いてはそれぞれ料金の比較をしてみました。

平日の平均を21日として計算し、定期券は1ヶ月です。

湘南

乗車券 1520円 定期乗車券    41950円
特急券   920円 特急券往復×21 38640円
計  2440円   計    80590円

新幹線

乗車券 1520円
特急券 1760円 新幹線定期(小田原〜新宿) 75830円
計  3280円   計         75830円

小田急

乗車券 900円 定期乗車券 17660円
特急券 910円 特急券往復×21  38220円
計  1810円   計    55880円

今回値上げされた特急湘南がデビューしましたが、ライナーを利用していたお客さんは、JR東日本の通勤列車に流れることでしょう。それだけでなく他会社がシェアを奪うかもしれません。

しかし、JR東日本もそれを理解した上で値上げを行い、利用者が減ったとしても増収につながると考えているのでしょう。

この選択の結果が良いものになればと思います。

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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