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【広島駅が大激変!】日本一の路面電車工事の現在 新駅ビルに線路も現る[2406静岡315(4)]

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【新しい広島駅】バスターミナル暫定開業!新駅ビル1階に入れる[2406静岡315(3)]

現在大規模な工事が行われている、中国地方の政令指定都市に位置する広島駅。 大きな駅ビルに路面電車の停留所を入れるなど、全国的にも注目すべき大変革です。   交通網の拠点が一新される時、広島駅 ...

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駅ビル、バスターミナル、路面電車の新ルートと、広島駅を核とした巨大プロジェクトが進行中です。

6月2日からは駅ビル1階部分で、新バスターミナルが開業。1年後のオープンが近づき、駅ビルも姿を現し始めました。

 

その中でも一番注目されるのが、路面電車の新ルート開業。路面電車は駅前大橋から、駅ビル2階へ突き刺さるようにして発着します。

 

全国規模で見ても、日本一大きな路面電車の工事。

2024年6月2日現在、新ルートの工事進捗を見てみました。



広島駅の改札を出て南口を出ると、正面には路面電車ののりばがあります。

三角形をしたプラットホームの奥に注目すると、何やらTの字をした高速道路の橋のような構造物が。

 

こちらは将来駅ビルの中にできる路面電車の乗り場へ向かって、線路が敷かれる高架の柱です。

 

路面電車の広島駅停留場は、駅ビルの2階部分。ちょうど大林組と広成建設のロゴがあるところに入ります。

 

現在地上に設けられている停留場を飛び越えるようにして、駅ビルへ突き刺さるのです。

 

駅前大橋を通る路面電車は、4%の勾配を登っていきます。

 

こちらが広島駅新駅ビルの完成予想図。駅前大橋から高架を登った路面電車が、確かに駅ビル2階部分へ入っているのが分かります。

 

広島駅前から路面電車に乗ろうとすると、少々分かりづらいのが現状。

 

JRの改札がある2階から直結し、出発ホームを整理することで観光客にも分かりやすくなります。



これまで広島駅への路面電車は、猿猴橋町を経由する遠回りルートでした。

本通方面と広島港方面は、的場町停留場で分岐しています。

 

路面電車を駅前大橋ルートに変更すると、広島駅までの距離が短縮。本通方面と広島港方面は稲荷町で分岐します。

これに伴い、的場町〜広島駅は路線自体廃止。稲荷町〜的場町〜比治山下の線路は、新設される環状運転系統の一部として活用されます。

 

こちらの広島駅から猿猴橋町へ向かうカーブした線路は、駅前大橋ルート開通後に無くなってしまうのです。



道路の反対側から、広島駅新駅ビルをみてみましょう。

2,3年前まではここからでも新幹線口が見えているほど、完全に取り壊されていた広島駅南口。

中国地方最大都市の玄関口にふさわしい、大きな駅ビルが姿を現し始めています。

 

防音シートで隠されていた新駅ビルですが、徐々に剥がされて駅名も見えるようになりました。

 

路面電車が入る2階部分の上には、大屋根が被されます。

ガラス部分に掲げられている駅名については、完成時にそれで見えなくなるようです。

 

路面電車は駅目の前の交差点の真上で勾配を上り、駅ビルへ突入します。

 

既に高架は大部分が出来上がっており、まるでジャンプ台のようです。

 

6月13,16,17日に車両通行止めとなり、どうやらこの時に橋を架ける工事が行われるみたいです。

 

交差点の一角には、既に大型クレーンが待機しています。おそらく橋を架ける際、この重機も使われるのでしょう。

 

この広々した交差点の上を路面電車が走るなんて、とても想像できません。

 

そんな新駅ビルから出発した路面電車が真っ直ぐ向かう先は、駅前大橋です。



猿猴川には多くの橋が架かっており、その中でも大きくて新しいのが駅前大橋。

奥には荒神橋を渡る路面電車がいます。

駅前大橋ルート切り替えに伴い、荒神橋を渡って広島駅に至る路線は廃止予定です。

 

駅前大橋は道路と路面電車の併用橋となり、真ん中を路面電車が走ります。

 

橋を終えると道路は地上へ降りていくのに対し、路面電車の軌道は駅ビルへ向かって少々上り気味。

途中から立体的に、上下で分かれているのが分かります。

 

こちらの橋はまだ途切れており、線路が敷設されるのはこれからの様子です。



駅前大橋の高架橋を見終わったので、今度は広島駅に背を向け、新線区間の工事状況を見てみましょう。

駅前通りの広々した道路上、交差点を挟んで向こう側には、既に線路が敷かれているのを確認できました。

 

車が走る部分に関しては、踏切のように蓋がされています。

 

一方で鉄道だけが走るところに関しては、砂利が敷かれていました。

 

また、上下線の線路を行き来できる渡り線まで見えました。ここには稲荷町停留場の新ホームができるのです。



これまで稲荷町停留場は、単純な1路線の途中停留場でした。

そのため交差点を挟むとは言え、二本の上下線を並べて敷いてあるだけだったのです。

 

それが駅前大橋ルート開通に伴い、非常に複雑な線路が誕生。線路が分岐するだけでなく、線路同士が直交するダイヤモンドクロッシングが生まれました。

 

これは、広島駅から本通り方面、広島駅から広島港方面、既存路線を使った環状線の、3系統が行き来する停留場になるため。

ここは南北に敷設する線路の基準になるため、事前に線路を仮組みしてから設置工事を行いました。



稲荷町停留場では、新ホームが建設中です。

新ルート上には、ピカピカの枕木にバラストが敷かれており、路面電車というより普通鉄道のように見えます。

 

こちらは広島港・本通方面のプラットホーム。真っ白なコンクリートで作られています。

 

こちらは交差点を挟んで反対側、広島駅方面ホームです。

 

こちらはまだ地面を平らにする段階のようで、プラットホームの実際の厚みが分かります。

 

奥の方に目をやると線路が見えており、バラストを敷いている途中のようです。



200mほど新線に沿って歩きまして、松川町の交差点に来ました。

新線区間の途中には、松川町停留場(仮称)が新設されます。

 

こちらは広島駅方面ホーム、稲荷町停留場と同様にプラットホームが形になっていました。

 

レールが敷かれているのは広島駅方面の一部だけですが、広島港方面もレールを差し込みそうな窪みが見えています。

 

広島駅からずっと直線だった駅前通り、松川町交差点で左カーブします。

 

交差点を挟んで広島港方面ホームです。ホーム自体は土台部分ができていました。

 

地面はアスファルトを剥がした段階で、これから線路を敷設していくのでしょう。

 

横から見ると、路面電車らしいかなりの低床ホームであることが分かります。

 

また、線路敷設部分の真ん中には、架線柱を設置するであろう口も見られました。

 

さらに先へ進むと、まだアスファルトの舗装を剥がして整地を始める段階です。

逆に言えばほとんどの区間で、線路敷設に向けた工事が行われていることが分かります。



新線区間はここで終わり、既存の広島駅〜広島港を結ぶ線路に突き当たりました。

駅前大橋の新ルートは、広島港方面にある比治山下停留場の方向へ、線路が繋がります。

 

比治山下停留場〜的場町停留場は、環状線の一部として運行します。

 

一方こちらは的場交差点。近くにある的場町停留場から広島駅停留場に関しては、路線自体が廃止になります。

 

一方で環状運転を行うためには、的場交差点において、比治山下停留場〜稲荷町停留場にかけての線路を敷設する必要があります。

 

現在の線路の形では環状運転できないため、右から左にかけてカーブする線路が新たに作られるはずです。

 

日本一の路面電車網を持つ政令指定都市、広島市。

これだけの大都市が姿を一変させる、歴史的瞬間はすぐそこです。

 

広島駅、そして広島の街は1年後どんな姿になっているのか、今後も注目し続けていきたいです。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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