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【名阪リレー特急】通勤特急らくラクびわこ+しらさぎ対面乗換 大阪→名古屋JR在来線特急

2024年4月2日

大阪から名古屋の名阪間には、様々な交通手段があります。

その中で代表的なのが、東海道新幹線です。大阪駅のお隣、新大阪駅からのぞみ号が高頻度で運行されています。

 

他に、名阪特急ひのとりやアーバンライナーが走る近鉄特急、安さを追求した高速バス、在来線快速などもあります。

 

今回ご紹介するのは、2024年春のダイヤ改正で誕生した、JR在来線特急による大阪〜名古屋の移動です。

リニューアルした通勤特急と、新幹線延伸で生まれ変わった北陸特急。米原駅での対面乗り換えで実現しています。



平日19時の大阪駅、ちょうど帰宅ラッシュを迎えている頃です。

そんな混雑する時間帯に運行されているのが、通勤特急らくラクびわこ2号。

名古屋駅まで行くのにあたって、まずはこちらに乗車します。

 

これまで大阪〜草津・米原で運行する通勤特急は、びわこエクスプレスという名前でした。

 

JR西日本は通勤特急を「らくラク」シリーズとして統一

新大阪〜奈良のらくラクやまと、京都〜姫路・網干のらくラクはりまと合わせてブランド化を図るべく、列車名が変更されています。

 

19:10、ちょうど11番線ホームから特急サンダーバード45号敦賀行きが発車すると同時に、681系電車が入線して来ました。

こちらが大阪駅より、通勤特急らくラクびわこ2号になります。

 

お隣9番線ホームでは、19:15発の新快速野洲行きを待つ列ができており、10番線の方までいっぱいになる程です。

 

エスカレーター付近は満員電車状態でして、行先方向幕も血走っています。

 

自動放送は「びわこエクスプレス」を「らくラクびわこ」に後付けで変えたためか、列車名のところだけめちゃエコーがかかっていました。

停車駅は、新大阪, 京都, 山科, 大津, 石山, 南草津, 草津, 守山, 野洲. 近江八幡, 彦根, 米原です。

 

一部の編成では既に「らくラクびわこ」の列車愛称幕が入っているようですが、こちらの編成ではまだ入っていない様子。汎用特急の幕が表示されていました。

 

車内表示器は運行中も全く流れていなかったので、停車駅など少々注意が必要かも。

 

ダイヤ改正以前はサンダーバード号の683系電車が使われていたのですが、ひと世代古い681系へ変更。

車端部分でもコンセントが付かなくなってしまいました。



19:20 大阪駅 発

混雑する新快速電車を見送り、ガラガラで非常に快適ならくラクびわこ2号が出発。

彩豊かなチェック柄のヨドバシカメラを横目に、名古屋までの旅が始まります。

 

車掌さんによる肉声放送で、停車駅などの案内がされました。

 

淀川を渡りまして、新大阪駅に到着。お隣には特急くろしお号で使用されるオーシャンアローが停まっていました。

 

ちなみに今回は、チケットレス特急券を購入。

らくラクびわこ号は全車指定席で、通常の指定席特急料金は2,390円。対してチケットレス特急券なら1,450円です。

チケットレスと言っておきながら発券できるので、きっぷを取っておきたい鉄道ファン的目線でも嬉しいところ。

 

東海道本線の最高速度は130km/h、複々線区間で普通列車を追い抜きつつ、速度を上げていきます。

 

124km/hで堂々の高槻駅通過。

らくラクびわこ号は新快速とほぼ停車駅が変わらないながら、一部サンダーバードやはるか号が停車する高槻駅には停まりません。

 

大阪〜京都では、特急はるか号や特急サンダーバード号ともすれ違い。

 

向日町の車両基地横を通過しまして、そろそろお仕事を終えた特急列車が集まり始めます。



19:52 京都駅 発

京都駅0番線ホームの黒光りした壁に、681系が映っているのがなんとも新鮮です。

 

今回乗車した車両では、大阪〜京都で利用される方が4,5人程度、京都からも2,3人ほど乗ってこられました。

 

19:58 山科駅 発

山科駅は東海道本線と湖西線の分岐駅。山科駅までは特急サンダーバード号が多く走りますが、これより米原駅まで東海道本線を走る在来線特急の本数は、数えるほどです。

 

ちょうど後ろから、普通野洲行きが到着しました。複々線区間になっているので、特急を追いかけてきます。

 

20:03 大津駅 着

山科駅の隣駅は大津駅なので、普通列車に追いつかれました。

とは言っても特急は次の膳所駅を通過するため、逃げ切ることができます。

 

20:07 石山駅 着

こちらは京阪石山坂本線の乗り換え駅です。

 

琵琶湖から流れる瀬田川を渡りました。

大阪府へ入ると淀川になっており、大阪駅発車後に渡っていたのと繋がっていたのです。

 

20:12 南草津駅 発

南草津駅は新快速電車が停車するようになったことで、コロナ禍前は滋賀県1位の利用客数を誇る駅でした。

立命館大学びわこ・くさつキャンパスへバスが出ているほか、京阪神へのベッドタウンとして発展しています。



20:14 草津駅 着

草津市の中心駅は、こちらの草津駅。1日1往復大阪発着の特急ひだ号も停車しており、東海道本線の中でかなりの主要駅であることが分かります。

 

向こうには草津線が停車中。

ついこの前まで国鉄113系電車が走っていたイメージなのに、関空快速の車両が入っていて驚きました。嵯峨野線や湖西線だけでなく、草津線にも入ったんですね。

 

20:19 守山駅 発

今停車しているホームにはセブンイレブンハートインが隣接しており、コンビニ内を通って出入りできる自動改札があります。



20:22 野洲駅 発

ちょうどお隣に止まっていた回送電車と、同時に発車しました。

 

この先には網干総合車両所宮原支所野洲派出所があって、新快速電車を中心とした拠点になっているのです。

そのため関西地区では野洲行きの電車をよく見ます。



20:28 近江八幡駅 着

近江八幡駅から先まで来ると、車内のお客さんは他に1人だけ。

ここまで特急通勤される方は少ないと思われるほか、新幹線で米原駅まで出たほうが便利そうです。

 

滋賀県の主要駅近くのスーパーといえば平和堂ですが、近江八幡駅前はイオン。

平和堂は本部が彦根市にあるので、この辺りでは頻繁に目にします。

 

列車は新快速電車が停車する、能登川駅を通過しました。

らくラクびわこと新快速における停車駅の違いは、高槻駅・能登川駅の2駅だけです。

 

20:42 彦根駅 発

最後の途中停車駅、彦根駅を出発しました。

 

最終的にはお客さんがいらっしゃらず、草津あたりまでの利用がメインかと思われます。



20:48 米原駅 着

終点の米原駅に到着しまして、こちらで下車します。

 

ところで今回は名古屋駅へ行く企画。

この先どうやって在来線特急で行くのかと思われるでしょうが、しばらくホームで待っていれば分かります。

 

今いるのは7,8番線ホーム、お隣の7番線ホームに列車が到着するとの放送が流れてきました。

 

やってきたのは特急しらさぎ16号、敦賀駅〜名古屋駅を結ぶ最終便です。

 

らくラクびわこ2号と特急しらさぎ16号の対面乗り換え、これこそ新たな名阪特急である所以。

大阪から米原、そして米原から名古屋へJR特急で結ばれました。

 

乗り換え時間は7分で、ホームの向かい側へ移るだけ。

名阪「リレー」特急の誕生です。

 

米原まで連れてきてくれた通勤特急らくラクびわこ2号は、20:54ごろに回送されていきました。

翌日の通勤特急らくラクびわこ1号として、米原から大阪へ向かいます。

 

それでは特急しらさぎ16号で名古屋駅へ。

米原駅からはJR東海にお世話になります。



20:55 米原駅 発

向こうには名古屋駅から来た、特急しらさぎ15号敦賀行きが停車中。

しばらくすると向こうも発車して、ちょっとした並走を見ることができました。

 

今回使用している特急券がこちら。特急しらさぎ号の米原〜名古屋ではチケットレス特急券が発売されていないため、通常料金で1,930円となります。

大阪〜名古屋の特急料金は計3,380円、所要時間は2時間34分です。

一方で、東海道新幹線なら、のぞみ指定席特急料金が3,270円、所要時間は50分で済みます。

在来線特急の方が高くなっているのは、米原駅で特急料金を分割せざるを得ないため

ちょっと面白そうな名阪リレー特急でしたが、新幹線より料金が高く時間もかかるとなったら、実用面は乏しそうです。

 

醒ヶ井駅で反対方向の快速電車とすれ違い、名古屋地区の近郊電車が姿を現します。

 

伊吹山の麓、東海道新幹線との並行区間でちょうど追い抜いてくれました。

運行本数が頻繁なため、在来線からかなりの頻度で見ることができます。

 

東海道本線は関ヶ原駅を通過すると、二手に分かれます。もう片方は米原方面の特急しらさぎ号が通る、新垂井線と呼ばれるルートです。

 

名古屋方面は垂井駅を通過しましたが、新垂井線は垂井駅を通らない、勾配を緩和した遠回りルートになっています。

 

21:19 大垣駅 着

岐阜県第二の人口を有する大垣市。新幹線は来ないものの、在来線においてはかなり大規模な駅です。

2,3人程こちらで下車される方もいらっしゃいました。

 

JR東海エリアの東海道本線は、最高速度120km/hとなっています。JR西日本エリアより少々遅めですが、十分な速達性。

 

21:29 岐阜駅 着

岐阜駅からは高山本線が分岐しており、今回通ってきたルートで1日1往復、大阪駅発着の特急ひだ号が運行されています。

名阪間をどうしても在来線特急で移動したいという方は、大阪駅から岐阜駅を特急ひだ、岐阜駅から名古屋駅を特急ひだor特急しらさぎというルートも可能です。

 

21:39 尾張一宮駅 着

奥には名鉄が停車中、そういえば私鉄がライバルになっている区間も走ってきましたが、今回の行程で私鉄車両を近くで見るのはこれが初めてでした。

 

いよいよ東海地方最大のターミナル駅が見えてきました。

なんで在来線特急で来たんだと煽られるかのように、東海道新幹線のぞみ号と同時入線です。

 

さらに関西本線へディーゼル機関車が引きつれる、貨物列車もやってきました。名古屋駅は夜でも賑やかです。



21:54 名古屋駅 着

大阪駅から2時間34分、今回の目的地である名古屋駅に到着しました。

 

幕回しを見ていたら、こちらの編成には「らくラクびわこ」が入っていました。

いつかちゃんとこの幕を出して、走っている姿を見たいですね。

 

この列車は折り返し、ホームライナー大垣3号になります。

乗車整理券330円で、快適な帰宅需要を支えてくれます。青春18きっぷで乗ることも可能です。

 

今夜は大垣に泊まらなければならないので、せっかくならとこちらで変えることにしました。

 

ということで、今回はダイヤ改正で新たに誕生した、名阪リレー特急のご紹介でした。

これを真似するのは鉄道ファンの方ぐらいでしょうが、JR在来線特急で乗り継げるロマンを楽しんでみてください。

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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