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【大分に783系】日豊本線でハイパーサルーン復活!臨時特急きらめき291号乗車記
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山陽新幹線の終着駅である博多駅、その先には博多総合車両所があります。
ここでは0系新幹線が保存されており、2023年の車両基地公開時には、近くで見ることもできました。
しかし、2024年2月13日から解体作業が進められているとのこと。
18日(日)現在、0系新幹線の姿を見に行ってみました。
博多総合車両所へ行くため、新幹線改札へ入ってきました。
乗車するのは500系新幹線で運行される、博多南線です。
博多駅で終点を迎えた新幹線は博多総合車両所へ回送するのですが、それを旅客化したのが博多南線です。
博多南線内は全車自由席、山陽新幹線内で指定席の車両も利用することができます。
12:09 博多駅 発
博多南線は日中1時間に1本程度、最大1時間に4本運行されます。
博多南駅がある那珂川市(当時の那珂川町)は、博多駅まで西鉄バスで1時間かかっていましたが、博多南線ができたことで10分でアクセスできるようになりました。
山陽新幹線のこだま号よりも高い乗車率で、利用者の多さが際立っています。
車内表示器では「博多南行き」との表記です。
しばらくは九州新幹線の線路上を走りますが、最高速度が120km/h。
200km/h以上で走行するのが新幹線の基準なので、ここは在来線特急の扱いで、乗車券200円と特急券130円の計330円で新幹線車両に乗れます。
九州新幹線から分岐しまして、博多総合車両所への回送線に入りました。
進行方向左手には車両基地が広がっており、バリエーション豊かな山陽新幹線の車両たちを見ることができます。
12:17 博多南駅 着
この列車は折り返し博多駅へ向かい、山陽新幹線こだま新大阪行きとして走ります。
現在6編成ある500系新幹線は、2026年度までに4編成引退と発表されました。外国人観光客にも人気の戦闘機みたいな新幹線、なるべく沢山乗っていきたいところです。
改札を通って正面に新幹線がある、こんな構造の駅なんて滅多にありません。
それでは解体中の0系新幹線を見にいきましょう。
改札正面の階段を降りて右へ曲がり、九州新幹線の高架に沿って歩きます。
正面には九州新幹線から博多総合車両所への回送線が分岐する、立体交差の高架構造を見られました。
最初の信号を右へ曲がり、博多総合車両所の下を潜ります。ここで那珂川市から春日市に入るみたいです。
潜った後の交差点で右へ曲がり、総合車両所を右に見ながら坂を登ります。
しばらくすると新幹線車両たちが見えてきました。
一番手前には500系新幹線V7編成の姿、奥には700系レールスターがいます。
さらに進んだところにはN700a新幹線。N700系新幹線をN700Aへ改良工事したものです。
16両のN700a新幹線4編成を8両編成に組み替えて、500系新幹線を置き換えるとのことです。
再び坂を下っていきまして、交差点に到達しました。
ここを右へ曲がれば博多南駅へ戻れますが、まだ先へ進みます。
坂を登っていきますと、再び新幹線が見えてきました。
こちらに止まっていたN700a新幹線は、連結器を外しています。
山陽新幹線で連結器を外している姿は中々見ません。
こちらは13〜16号車で分離されており、何か検査を行なっているのでしょうか。
また500系を生んだ試験車両、WIN350もいます。
100系2階建て車両のグランドひかりグリーン車も置かれているはずですが、今日は外から見られませんでした。
そして今回の本題となります、0系新幹線はこの近くです。
2024年2月12日に解体線へ入り、翌日から解体作業が始まりました。
白いシートで隠されている向こう側が、だいぶ解体の進んだ0系新幹線の姿です。
象徴的な丸い鼻が外され、枠の下だけが新幹線だった姿を想起させます。
解体されたあとはハサミで小さくしていくのですが、おそらく細かくしたあとの新幹線が包まれていました。
中には平べったい大きな塊も。
白いビニールか布で包まれた後、養生テープで留めてあります。
今日は日曜日なので作業は行っていませんでしたが、このハサミで切っていったのでしょう。
車両基地沿いの道から、春日西多目的広場公園へ登ってきました。
ここは「新幹線の見える丘」と名付けられた広場があって、家族でピクニックを楽しまれている方もいらっしゃいました。
そこへ続く道の途中、比較的上から俯瞰できました。
手前側だけでなく奥にも、解体された新幹線の塊がいくつか見えます。
シートで隠されているのでどの程度進んだかは分かりませんが、来週には跡形もなくなっているでしょう。
シートで隠された左側へ来ると、ひしゃげた車体の壁っぽいのが見えました。
一通り見終わりまして、車両基地を一周して博多南駅へ戻ることに。
ちょうど高架線上を、九州新幹線800系が熊本方面へ通過していきました。
博多総合車両所のメインゲート向こうでは、新幹線が車庫へ入っていくところです。
九州新幹線は筑紫トンネルへ向かって、35‰の急勾配となっています。
これは新幹線で一番の急勾配、福岡都市圏の水源地である地下水脈を切らないようなるべく高い位置にトンネルを作ったため、このような急勾配が生まれました。
高架の柱には、JR西日本とJR九州の境界杭が設置されています。
色々見どころが途絶えない中、博多南駅へ戻ってきました。
ここで保存されている100系グランドひかりグリーン車や、WIN350系の行く末も非常に心配です。
なんとか残って欲しいと思いつつも、今後の動向に注目が集まります。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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